ラルンガルゴンパに行かなかったことをまだ後悔してる

2016年の夏に一人で中国の東チベット地区、ラルンガルゴンパに行こうと、一生懸命計画を立てていた。 ラルンガルゴンパに行った数多くのバックパッカー達の写真を観て、これを観なくては死ねないと思ったから。

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チベット僧の村で、この家々には全部、お坊さんが住んでいます!

 

夏に日本の新潟の実家に帰るから、新潟ー上海便で中国に渡り、そこから成都に行って、バスで8時間かけて東チベットの村、康定に行き、そこから更に8時間バスに乗って甘孜に行って、そこからタクシーで一時間ほどでラルンガルゴンパに行けるらしい。 ネットで調べれば調べるほど、ワクワクしてくる。 世界を回ったバックパッカーが選ぶ絶景No1に上がっている確率がめっちゃ多い。 人生変わったと言ってる人もいる。

私の予定は、成都から康定行のバスは朝の10時発で、前日の夜遅くに成都に着くので、朝何もわからない状態でバスチケットを購入するのはちょっと不安。 だから、日本にいる間に、現地の日本人ガイドのサービスをしている「東チベット旅行クラブ」というサイトでバスチケットの購入を頼んだ。 それが6月のことだ。 それが6月の末の出発直前に、「東チベット旅行クラブ」からメールが来て、「ラルンガルゴンパに外国人立ち入り禁止になりましたから行けませんよ。」と言うのだ。 

外国人は公安にどんどん捕まっているという話。 なんで私の出発直前に禁止されるわけ? ワーイ? チャイニーズピーポー? 

ショックは大きかったけど、仕方ない。航空券はもちろん、康定までバスチケットまで買ったので、ラルンガルゴンパは行けないけど、その周辺の東チベットの村を周って寺院とか見て歩こう、と新たなルートを計画した。

しかし...、私が東チベットを旅行した7月は、まだ外国人立ち入り禁止を始めたばかりで、そのことを知らないで普通に乗り合いタクシーやバスに中国人に紛れて乗って、ラルンガルゴンパに行けてしまった日本人がかなりいたのです。 

私は結局、東チベットの村、康定と丹巴に行って成都に戻ったんだけど、、成都の日本人宿っぽいホステルで、ラルンガルゴンパに行ってきたよ~、全然大丈夫だったぁ~、っていう日本人バックパッカーに3組も会いました。 彼らは、みんな禁止されてることを知らなかったみたいだ。

私も余計な情報を貰わなければ、知らぬが仏で、きっと行けてた。 でも、立ち入り禁止令がでて、公安に捕まると聞けばさすがに諦めるよ。 この年になって、公安ともめたり、監獄に入ったりしたくないもの。 外務省の海外安全ホームページと同様に、前知識は冒険を阻止するのよね。 一生に一度の人生変わるかもしれないチャンスを逃してしまった私、運が悪すぎる。

現在は完全に立ち入りはかなりヤバそうだ。 しかし密入に成功して、それをブログにあげている人もいる。 でも私は確信犯にはなりたくない。

私が東チベットを回った2016年の7月は(禁止を知らないで)日本人がラルンガルゴンパに入れる最後の月だったのかもしれない。

 

予定を変えて入った東チベットの村、丹巴(ダンバ)です。丘の上のチベット仏教の碑の周りをまわる、チベタンのおばちゃん達。

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