ミュージシャンからミュージシャンへ プレイリスト④ David BowieとBob Dylan  "Song For Bob Dylan"

ディランはノーベル賞も取っちゃったし、偉大なミュージシャンなんだろうけど、実は私はあまり知らないんだよね。 2,3曲、好きな曲があるけど、ほんとうに2,3曲止まりなのよ。 アルバムを聴いてみようとか思わなかった。 ボウイーも「砂と接着剤」と形容している、あのザラザラ&ベタベタした彼の声がどうしても好きになれないの。 

ディランのことをよく知らない私にはこの歌詞はちょっと不可解だったので、ネットでいろいろ調べてみた。 

冒頭のロバート・ジマーマンとはディランの本名だった(初めて知ったぜ!)。 そして曲の途中に突然出てくる、「あの娘(she)」とはアンディ・ウォーホールのファクトリー・ガールで有名になったモデルのイージー・セジウィックのことらしい。 ディランがウォーホールのファクトリーに出入りしていたなんて知らなかったし、セジウィックと交際してたのも、もちろん知らなかった。 

ウォーホールの側近バンドと言えば、ベルベット・アンダーグランドしか知らなかった。 でもそういえば、VUの"Femme Fatal "という曲は、「彼女がやって来る」♪Here she comes♪、という同じフレーズで始まる…。 それで更に調べてみたら、このFemme Fatalもイージー・セジウィックのことらしい。 それでまた、イージー・セジウィックという女性をいろいろと検索してみたら、これまた、面白い事実が出てきて、だらだらと2,3時間、ネットサーフィンをしてしまったよ。

こんなに時間をつぶした割には、ボウイーはこの歌でディランをリスペクトしてるのか、ディスっているのかよく分からない…。 

勝手に推測すると、ディランを好きだったんだけど、セジウィックがディランの世界をめちゃめちゃにしたので、ほんとメーワク! どっか行け、この女! って感じなのかなぁ…

 

Song For Bob Dylan / David Bowie 

Oh, 聴いてくれよ、ロバート・ジマーマン
君に曲を書いたんだ
糊で砂を固めたような声をした 
ディランという変わった若者を歌った曲だ
彼の言葉は時には真の復讐心を持ち
それは僕らをステージ前で固まらせ、
もっと観衆を集め
そしてもっと恐怖心を植え付ける

Ah あの娘が来る
あの娘が来る あの娘がまたやって来る
超頭脳を持った
お馴染みの厚化粧のあの娘
まるで友だちみたいにやって来て
この世界をビリビリ引き裂く
君の古いノートの中にある2,3の曲で
あの娘を故郷に返すこともできる

あらゆる狭いアパートの一間に君の心が届いた
少なくともポスターが張られた
そして百万もの人の後ろに座り
彼らに世界の見方を語った
それなのに僕らは君の考え方がわからなくなってしまった
君の絵画は独自のものなのに
困難が浮上すると、僕らはひとりよりも一緒に怖がるのを選ぶ

Ah あの娘が来る
あの娘が来る あの娘がまたやって来る
超頭脳を持った
お馴染みの厚化粧のあの娘
まるで友だちみたいにやって来て
この世界をビリビリ引き裂く
君の古いノートの中にある2,3の曲で
あの娘を故郷に返すこともできる 

聴いてくれ、ロバート・ジマーマン
僕らは会うことはないと思うけど
君の友人、ディランに聴いてみてくれないかい
古い路地をじっと眺めたりするのかと
君の詩を無くしてしまったと伝えてくれよ
だから壁に書く
僕らをまた一つにしてくれよ
家族のように一つにしてくれよ
君は全ての国からの難民だ
僕らを健全さと一緒に置き去りにしないでくれよ

Ah あの娘が来る
あの娘が来る あの娘がまたやって来る
超頭脳を持った
お馴染みの厚化粧のあの娘
まるで友だちみたいにやって来て
この世界をビリビリ引き裂く
君の古いノートの中にある2,3の曲で
あの娘を故郷に返すこともできる 
Oh,彼女がやって来る 彼女がやって来る

 

ボウイーがディラン風に歌っていて、茶目っ気があります↓

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