ブラック・ユフルのライブを見てきたよ

私の家から車で一時間ぐらい離れたノースキャロライナの州都ラーレイに、「リンカーン」っていうライブハウスがあるんだけど、そこのライブスケジュールをチェックすると、時々えぇーって驚くほどのレゲエミュージシャンの名前が見つかる。

SizzlaとかYellowmanとかLee "Scratch" Perryとか...。 遠いから、平日のライブだと、次の日の出勤が辛いから諦めるんだけど、週末に当たってると高速ブンブン運転して行っちゃう。

ブラック・ユフルはそんなに知らないんだけど、金曜の夜だし、今年の夏のジャマイカ行のキャンセルのリベンジとして、行ってきたわ。

ブラックユフルは80年代にはグラミー賞をもらったりレゲエバンドとしては大物だったことは知っている。 どういうわけか印象薄い。 今年なんと24年ぶりにスタジオアルバムを出したらしい。 その間に亡くなったメンバーもいたりして、いろいろ変わったけど、リードボーカルは同じみたい。 

私は良質なルーツレゲエが聴ければ、そしてダブサウンドに浸れれば、それで満足。 ぶっちゃけレゲエの曲はみんな似たり寄ったりだしね。 レゲエというジャンルが好きであれば、どんなバンドでも楽しめちゃうのよ。

リンカーンはキャパシティが600人ぐらいのライブハウス。 前に来た時もレゲエのだったな。 フレディ・マクレガーおじさんで、全然人が入ってなくってやっぱりノースキャロライナってダメだなぁ…なんて思ってしまったんだっけ。

でも今日はまぁまぁ入っている。 白人、黒人の割合が7:3ぐらい。 白人が来てくれないと、会場埋まらないからね。 アジア人はもちろん私ひとり。 いつものことです。 

前座はCrucial Fiyaという地元のレゲエバンドで、クオリティはけっこう高かった。 ギタリストの兄ちゃんは歯でギターを弾いたりして、ジミヘンかと思いましたよ。

そしてブラック・ユフルの登場。 メンバーの顔とか知ってたわけじゃないけど、あのドレッドヘアが全部入るデカいキャップを被って登場するだけで感動する。 だって、そういうの、普段この辺では絶対見られないもの。 ジャマイカ訛りで「ラスタファライ(Rastafari)」「ハイラシアイ(Haile Selassie)」なんて、観客に呼びかけてるだけで、私のテンションが上がって来るわ~。 

レゲエはゴスペルと同様、宗教と深くかかわる音楽だから、こういう閉ざされた空間で、サウンドシステムが入って、エコーがかかって、ほーんと、酔っちゃうわ。 これでガンジャがあれば、トランスしちゃうわよね、きっと。 ノースキャロライナはまだ大麻は解禁されてないけど、たぶん会場半分ぐらいが、なにかしらやってるわね。 はっちゃけてしまってる白人中年多すぎ。 

前座のバンドはけっこう歌詞が聞き取れたけど、ブラック・ユフルはマイクの音声がよくないのか、ほとんど何をうたってるのかわからなかった。 前もって曲を知ってれば、わかったのかもしれないけど。 でも知っている曲もありました。 

♪♪アーイアイ リビン・ドレッド、ドーン・オブ・リビンデッド…♪♪ (あ、これはゾンビの歌だ!)

♬ゲス・フーズ・カミン・フォーディナー、ナッティ ドレッドロック♪ (あ、これも知ってる、夕飯にハッパ持って来てくれてありがとう、って曲だ!)

知ってる曲でも知らない曲でも、“同じアホなら踊らにゃ損々”、という感じで、ずっとフラフラ踊ってました。 気持ち良かった、ストレス発散。

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なぜかフライング・ギターを持つ白人ギタリスト