君の名は… プレイリスト ⑦  Louise, the Ballad of Dorothey Parker, Billie Jean

80年代のポップから名曲を3曲。  

 

ルイーズは男の元カノらしい。 女の子の名前がついている曲には珍しく全部3人称で歌われている。  

Louise / Human League (1984)

男がバスを降りる彼女を見かけたとき、
時間が止まったような気がした
女の顔は少し更けてたけど、
透き通るような眼はまだそのまま
男は急いでコーヒーを飲み干し、その場を去って
女が歩き去る前に通りを横切り
まるで小さな子供のように、女の後を追った
どう声を掛けるべきかかなりビクつきながら

「やぁ、ルイーズ
 僕を憶えてる?
 今、このまま別れる?
 それともちょっといいかな?
 まだ恋人同士のようにさ」

女は昔の付き合ってた男だと気づくのにちょっと時間がかかったから
男はすぐに謝ろうとしたけれど、
女の表情が緩んだ
男の口元に人差し指をそっと置き
わかってることを男に示した
そして、女はスーツケースを地面に置いて
恋人のように男抱きしめた

男はルイーズに言った
「元気そうだね
   ただ、君を見たら不思議と
   まだ僕らは恋人同士のような
 気にさせられるんだ」

どんな場合でも時が傷を癒してくれるとは限らない
絶対癒されることのない傷もある
何かとても素晴らしかった思い出
それは今でもとてもリアルに感じて、もう二度とないこと

それで二人はバスが来るまでの
少しの間話しをして、
この再会が、男が気になっていたことを
全て教えてくれた小さな道標と感じだ

そしてルイーズは
バスの窓から手を振り
去っていくときに
男に向かってほほ笑んだ
まるでまだ恋人同士みたいに

<Syco訳>

youtu.be

ドラマのワンシーンみたいな歌詞ね。 このフィリップ・オーキーの無機質な声が大好きなの。

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同姓同名のアメリカの詩人がいるけど、多分そのドロシー・パーカーとは関係ないと思う。 ドロシーはカクテル・ウェイトレスだしね。

the Ballad of Dorothy Parker / Prince (1987) 

ドロシーはプロムナードのウェトレス
夜中のシフトで働き
茶色の混じったブロンドで、
背が高くてきれいだから
チップもたくさん稼ぐ

僕は少し前に彼女と
激しく口論してた後だったから
誰かとウィットにとんだ
会話がしたかった
ドロシーが直ぐにやって来た

それで僕は注文をした
「フルーツカクテルをくれる? あまりお腹が空いてないんだ」
ドロシーは笑って言った
「一人前の男みたい」
「かわいいから、一緒にバスタブに入ろうか?」
(入りたい? バスタブに入りたい?)
僕は言った。
「いいね、でもパンツをはいたままだよ
だって僕には彼女がいるから」
ドロシーは言った 「一人前の男みたい」
「ラジオを点けてもいい?」
「あぁ、これは私の好きな曲、」とドロシーは言い
ジョニが『Help me I think I'm falling』と歌い、
リリーン
と電話が鳴りドロシーは言う
「誰が掛けたにしろあなたよりかわいくないわ」
その時僕は終わったとわかった
(ドロシーパーカーはクール)

パンツが濡れて脱げてしまった
でもドロシーは映画は観ないって
なぜってまだ原作を読んでないから
そのかわり目が見えない振りをする
魔女に呪いをかけられたって
ドロシーは面白い (ハハ)
とても気分が晴れたから
僕はあの彼女とけんかをした場所に戻った
(君が何をしたか話して)
そこで僕が何をしたか話そうか

僕はまたパンツをはいたまま
バブルバスに浸かった
喧嘩はもう止めた
今度はもっと早くこれをやろう
これがドロシー・パーカーのバラードさ

<Syco訳>

youtu.be

素晴らしい!! プリンスの名曲中の名曲。 何度聞いても飽きないわ。 

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超有名なビリー・ジーン。 でも彼女は周到な計算高い女なの。

Billie Jean / Michael Jackson (1983)

彼女は映画に出てくるミスコン女王という感じで
僕は言った、別にいいよって、でもどういう意味だい 
この僕だってさ、ダンスフロアの真ん中で踊るのはね
彼女は言った  ダンスフロアの真ん中でで踊るのは
この僕だってこと

ひと揉めして彼女は、ビリー・ジーンと名乗った
そしたらまわりが振り向いて、その目はみんな夢を見ていた
それはダンスフロアの真ん中で踊ること

周りはいつも僕に忠告してた
女の子のハートを傷つけたらいけないって
母も言っていた、恋人は慎重に選びなさいと 
慎重になること、そうしないとウソがまかり通ってしまうから

ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
彼女はただ僕を指して
子供の父親は僕だと言い張るだけの女だ
でもその子は僕の息子じゃない

四十日四十夜待った後
法律は彼女を味方した
魅力を持った彼女に誰が勝てるというのか
彼女の企てた計画に嵌ってしまった
だって僕らはダンスフロアの真ん中で踊ったんだから
だから僕が心から忠告しておきたいのは
よく考えて行動しろということ

彼女は夜中の3時まで踊ったよねと語り
僕を見つめて、そして子供の写真を見せて、
泣き顔のその目は僕にそっくり (なんてことだ!)
だって僕らはダンスフロアの真ん中で踊ったんだから

周りはいつも僕に忠告してた
女の子のハートを傷つけたらいけないって
彼女は自らやって来て僕のすぐ脇に立ち
甘い香水の香りを放つ
それから事はどんどん進み
自分の部屋に僕を呼んだ

ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
彼女はただ僕を指して
子供の父親は僕だと言い張るだけの女だ
でもその子は僕の息子じゃない

<Syco訳>

youtu.be

この頃はまだマイケルは黒人で、カッコ良かったわ。 子供の認知拒否の歌なのに、みんな意味を知ってか知らずか、この曲で踊ってましたね~。