ゲイジュツの秋 プレイリスト ② 芸術家編

( 日本に行ってる間に秋が終わってしまったわ。 でも日本に行く前に書き始めたので、せっかくだから書き終えた。)

画家についてのうたもけっこうあるよね、その中で私の好きな曲を三つほど。

まずは、たびたび登場、我らのジョナサン・リッチマンの「パブロ・ピカソ」から。

 

Pablo Piccaso / Jonathan Richman and the Modern Lovers (1976)

女の子に声かけて
最低な奴と呼ばれる男もいる
でもパブロ・ピカソは
そんなことは決してなかった
通りを歩いてじろじろ見ても
女の子は彼の視線を拒むことが出来ない
パブロ・ピカソは決して
最低な奴とは呼ばれなかった

 
彼が故郷のエル・ドラドの町を
車で走ってると
女の子の顔色はアボガド・グリーンに変わる
通りを歩いてじろじろ見ても
女の子は彼の視線を拒むことが出来ない 
パブロ・ピカソは決して
最低な奴とは呼ばれなかった
あんたとは違うんだ
そうだろ

彼はたったの157センチしかない
でも女の子は彼の視線を拒むことが出来ない 
パブロ・ピカソは決して
最低な奴とは呼ばれなかった
ニュー・ヨークとは違うんだ

軽くても駄目、しつこくても駄目
ベルボトムをはいたヒッピーも最低
ピカソの話を思い出して欲しい
彼が通りを歩いて
じろじろ見始めると女の子は拒むことが出来ない
パブロ・ピカソは決して
最低な奴とは呼ばれなかった
そうだよ、それなんだ

 

<Syco訳>

youtu.be

ジョナサン・リッチマンはこのパブロ・ピカソを筆頭に、ゴッホ、ダリ、フェルメール、レンブラントと画家の曲をシリーズ化してる。 絵画が大好きなんだね。

 

ジョナサンの「パブロ・ピカソ」はボウイーもカバーしてるよね。 ボウイーと言えば、彼の「アンディ・ウォーホール」が有名だ。 映画「バスキア」ではボウイーはウォーホールにもなっていたね。  

Andy Warhol / David Bowie (1972)

セメント固めて直したみたいな
映画俳優の代役になれ
ショーのためだけに友だち着飾らせ
本物だと思ってみるんだ
覗き穴を僕の頭の中に開けて
2ペンスを入れて覗いてみろ
僕は展示場になりたいんだ
みんな僕のショーに出してあげるよ

アンディ・ウォーホルの面白い姿
僕の壁にかかっている
アンディ・ウォーホルと銀幕
どっちかどっちか区別がつかない

アンディが歩く アンディが疲れる
アンディがちょっと昼寝をする
彼が眠りについたら、縛ってあげよう
楽しい船旅に出してやろう
海の真ん中で目を覚ましたら
彼はもちろん僕や君のことを思うだろう
絵やシンナーのことも思うだろう
それは愉快なぐらい退屈なことだろう

アンディ・ウォーホルの面白い姿
僕の壁にかかっている
アンディ・ウォーホルと銀幕
どっちかどっちか区別がつかない
<syco訳>

youtu.be

この曲、出だしがかっこ良過ぎる!

 

次は10000マニアックス。 このバンドは私は殆ど聴かないんだけど、キリコの絵が大好きなので、この歌詞を訳してみた。 ポップなのに、歌詞が真剣! 

Poor De Chirico / 10000 Maniacs (1982)

あぁ、私の親愛なる友
親愛なる友、ジョルジョ
この度、いかにしてブルトンは
形而上学的な様式の目を持った
あなたの鋭気をくじいたのか
調和の取れないシナリオや
無邪気な演出の中にある 
ノスタルジックな絶望を辿る旅
または悪夢のような記憶


「イメージの欠片は全て
私の廃墟に打ち上げられた
私は古典的な画家である
私は無垢である」
古代ローマの霊が漂う
重い空気に足を踏み入れ
車輪を棒で転がす子どもの影が
拱廊に散らばり
輪郭だけが無風の景色に刻まれる
静寂と炎に耐えながら

DaDaDa
ナンセンスに忠誠を誓うこともなく
ニヒリストの虚飾には冷笑した

<syco訳>

 

youtu.be

 キリコの絵はどれも寂しい。