つい何度も見てしまうナポレオン・ダイナマイト

2004年の映画、ナポレオン・ダイナマイト(「バス男」という最悪の邦題が付けられている)がネットフリックスに上がっていたので、これからユタに行く私として、また見てしまった。 ユタののどかな風景とユルい人たちが印象的なこの映画、何度見ても笑える。 私のユタのイメージはナポレオン・ダイナマイトと言ってもいい。

私が一番好きなシーンはナポレオンが養鶏場でバイトをするところ。 農家の人が超リアルで、お昼をバイトの子達に出してくれるんだけど、生卵を割ったミルクセーキみたいなのと、サンドイッチにハエがブンブン舞っていて、それをみんなが無表情にモクモクと食べる。 一生懸命働いて、賃金を小銭でもらい、数えてみたら、6ドルしかなかった、チクショー! 

この映画は間の取り方で笑わせるふしがあるので、文字でおかしさを上手く伝えられないのが残念。 それと、ナポレオン役のジョン・ヘダーね。 目がすわっていて、口は常に半開き、なで肩でひょろ長く、天パで赤毛。内股でいきなり駆け出すし、奇跡のキャスティングだと思う。 

でも、なんと、ヘダーのこの役のギャラはたったの1000ドルだったという。 そのあと、アメリカで大大ヒットしてグッズもいろいろ出たし、アニメにもなったけど、きちんと分け前をもらったのかしら。

オープニングから、ホワイトストライプスの”We're Gonna Be Friend"が流れ、センスの良さが感じられるわ。

 

youtu.be

We're going to be Friends / White Stripes (2001) 

秋が来た 歓声が聞こえる
また学校が始まる チャイムが鳴る
新しい靴 ふさぎ顔で歩く
フェンスを登る 本に鉛筆
僕たちは友達になれる予感がする

僕と歩く スージー・リー
公園を横切り 木の横で
地べたに座って休む
そして集めた虫を観察して
それからまじめに学校に向かう
音も立てずに

そう、僕たちの他に誰もいない
二人っきりで学校へと歩いた
アリや毛虫を捕まえたので
制服は土だらけ
土をはらって、授業が始まる

数字、ひらがな、綴りを習う
名詞 読書 発表会
休み時間に僕たちはボール投げ
授業が始まり 廊下に出て
先生が僕らの背を測り
壁に印をつける

僕たちは時間が経たつのも
まったく気付かず
全ての授業で隣同士に座る
先生は僕の歌声は変だというけど
僕の歌い方は好きだと言う

今夜自分のベッドで僕は夢を見る
おかしな考えが頭の中に浮ぶ
虫やひらがな
明日目が覚めたらきっと
また一緒に学校に行ける
だって僕たちは友達になるような気がするから
<Syco訳>

 

だだっ広くて何にもなく、背後に山々がそびえ立つこのロケ地は、ユタのどこだろう? と調べてみたら、ユタとの州境の近くのアイダホだった。 監督のジャレット・ヘスがユタ出身のモルモン教信者だということで、勝手にユタが舞台だと思い込んでいたみたい。 映画の中で、ユタなんてひと言も出てきてないし。 それに、今見たら、オープニングのナポレオンの学生証に「アイダホ」って書いてあるし、とんだ勘違いでした!

 

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