「天国」と「地獄」はどんな歌でしょう？
前者はトーキング・ヘッズの名曲で、後者は地元ノースキャロライナのバンド、スクイレル・ナット・ジッパーズがアメリカでのヒットさせた唯一の曲だ。
Heaven / Talking Heads （1986）
誰もがみんな、
そのバーに行きたがる
バーの名前は
バーの名前は「天国」
「天国」のステージに上がるバンドは
僕のお気に入りの曲を演奏する
それを何度も演奏する
一晩中演奏する
天国
天国、そこは
何にも
何にも起きない場所
天国
天国、そこは
何にも
何にも起きない場所
パーティーが開かれる
みんながいる
みんなは帰る
同じ時間に一斉に
想像しがたいけれど
全く何も起こらないことが
とてもエキサイティングで
こんなに楽しいなんて
天国
天国、そこは
何にも
何にも起きない場所
天国
天国、そこは
何にも
何にも起きない場所
キスが終わると
またし始める
それは前のと少しも変わらず
それは全く同じだ
想像しがたいけれど
全く何も起こらないことが
とてもエキサイティングで
こんなに楽しいなんて
天国
天国、そこは
何にも
何にも起きない場所
天国
天国、そこは
何にも
何にも起きない場所
<syco訳>
Hell / Squirrel Nut Zippers (1996)
死んだ後には
厳しい試練が待っている
今は一日中醜態を晒すけど
明日は地獄が待っている
人々よ、耳を傾けよ
未来の大惨事のことを言っているのだ
以前はその考えは時代遅れだと思ってた
老人が足をバタつかせる音を聞くまでは
そこは身体が
永遠に炎に包まれる場所
歯は引っこ抜かれ、骨は粉々にされる
そして焼かれてケーキにされ、みんなに配られる
美、才能、名声、財産、教養
精錬された技術と頭脳
しかし、すべてを隠したとしても
次の世界では露わになる
さぁ、「じ」と「ご」と
「く」と「に」と
「お」と「ち」と「る」
顔も失い、名前も失くし、
そして炎の衣に包まれる
<syco訳>
スクイレルの地獄は、福音派の宣教師の言葉みたいで南部ゴシックの世界が広がり、滑稽だけど、ちょっと怖い。 それに比べ、ヘッズの天国はゆったりムード、何にも起こらない場所らしい。 でもやっぱり、地獄よりかは天国がいい。 デビッド・バーンがうたうように、ライブで大好きな曲を聴くと私も天国を感じるわ。 好きな曲は何万回聴いても気持ちがイイ。 天国とはそんなところなんだね。
ちなみに最近のインタビューでデビッド・バーンが記者からの
「”ヘヴン”の歌詞の中の、”あなたのお気に入りの曲”はなんだったんですか」
という質問で、ビートルズのストロベリーフィールズだと答えてた。 バーンにしてはちょっと普通過ぎる、と思った。
私は死後の世界は信じてないので、人生においての天国と地獄は、
薄っぺらだ。
