ポリティクス

ちょっと忙しくなっていて、いろいろ書きたいと思いながらもここに辿り着けない日々が続いてたら、海の向こうで戦争が始まって、あれよあれよという間に、アメリカではもうコロナの話題など一掃されてロシア/プーチン批判一色になっちゃった。

毎日のように報道されるウクライナの人々の様子。 彼らの愛国心に驚かされる。 国外に避難が許されるのは女性と子供とシニアだけで、18から60歳までの男性は、祖国に残って戦わなければいけない。 逃げ出したいと思う男の人だって絶対いると思うけど、そういう映像は一切来ない。 それどころか、女性の中にもウクライナに残って戦い、祖国のためなら死んでもいいと考える人がかなりいるみたい。 愛国心が薄い私にとってはちょっと分からない感覚だ。もし私がウクライナ人だったとして成人した息子がいたら、絶対に国外に逃げてもらいたい。 ロシア兵となんて戦わせたくない。 

もっと驚くのが義勇兵を志願して自らウクライナに入る外国人。 旅費も準備費も自腹で給料も出ないらしい。 もうクレージーとしか思えない。 ウクライナ系でもないアメリカ人の4人の子供がいる父親が、義勇兵となってウクライナに行くと言っているのをニュースで見た。 「自分が死んでも、子供たちは、父は自由のために死んだのだと、誇りに思ってくれるだろうから、、、」って、私にはわからない勇気だ。

でも、私はロシア国内で、ウクライナ人を想い、プーチン政権に反対のデモを起こしているロシア人の勇気には感動してしまう。 敵に立ち向かう勇気よりも、間違ったことをするリーダーに歯向かう勇気。 そっちの方に心を動かされるのはなぜだろう。 十代の半ばで嵌ったパンクロックの名残かな。 それともジョン・レノンがくり返し歌う「僕は兵隊になりたくないよ、ママ、死にたくないよ」というフレーズが頭にこびり付いているからかな。

 

高校の時大好きだったガールズ・アット・アワ・ベストの「ポリティクス」という曲は、歌詞がよく聞き取れなかったんだけど、今ではちゃんとオンラインで見つかるんだ! 楽しいポップソングなのに、ガッツリ、ファシスト政治を歌っている。   

 

Politics / Girls at Our Best (1980)

民主党が一晩中大会を開いていると聞いて嬉しくなる
神聖なる宗派が賛美の歌をうたっていると聞いて嬉しくなる
あなたが世界中を回って笑顔を振りまいているのを見ると嬉しくなる
あなたが少女に祝福のキスをして笑っているのを見るのと嬉しくなる

君たちが必要だ ー USA
真剣に必要だ ー CIA
君たちの妻にも協力して欲しい ー KGB
選ばれた民なのだ ー EEC
整列せよ ー FBI
十分に立派だ ー ICI
我々のものとなった ー KGB

民主党が一晩中大会を開いていると聞いて嬉しくなる
神聖なる宗派が賛美の歌をうたっていると聞いて嬉しくなる
あなたが世界中を回って笑顔を振りまいているのを見ると嬉しくなる
あなたが少女に祝福のキスをして笑っているのを見るのと嬉しくなる

右、左、右、左、夜通し行進する
右、左、右、左、我々の視野にある
右、左、右、左、金は手に入れたか
もちろん我々がが必要なものがわかるだろう

君たちが必要だ ー USA
真剣に必要だ ー CIA
君たちの妻にも協力して欲しい ー KGB
選ばれた民なのだ ー EEC
整列せよ ー FBI
十分に立派だ ー ICI
我々のものとなる ー KGB
今がその時だ
失うものは何もない

<syco訳>

 

youtu.be

 

 

ロックンロールかるたー

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時々、ファシストの音楽と間違えられるOi!パンク。 単純でストレートなスタイルが故、ロンドンの下層階級に支持者が多かっただけで、決してファシストやネオナチのものではないと思うよ。 スキンヘッズだって、元はと言えば黒人移民のファッションだったんだし。