時間は容赦ない

日本に着いたぞ。 

コロナが始まってから入国が複雑になったので、帰省しただけなのになんか達成感が湧くんだな。

着いていきなり、デペッシュモードのキーボード奏者、アンディ・フレッチャーの訃報をネットで知る。 ボーカルのデイブ・ガーンと、ブロンドで天パのマーチン・ゴアの印象が強くて、残りの二人はよく覚えていないんだけど、フレッチャーは背が高くて赤毛の方の人ね。 みんな若くて可愛かったな。 私はまだ少年みたいなガーンが好きだった。

80年代はデペッシュモードはよく聴いた。 当時の他のシンセポップ、ヒューマンリーグとかOMDなんかと比べるとめちゃくちゃ暗いのだけどゲイリー・ニューマンやジョン・フォックスみたいな無機質さはなくて、内向的でセンチメンタルな歌詞が多かった。 ガーンは2度も死にかけて生き残ったのに、まだ60歳でフレッチャーの方が先に亡くなった。 ”Blashemous Rumours” の歌詞みたいに無念さが残る。

 

youtu.be

 

Blasphemous Rumours / Depeche Mode (1984)

16歳の少女 人生はこれから
人生に飽きて 手首を切った
未遂に終った
慈悲をくれた神に感謝

涙を堪え、母はもう一度遺書を読む
16本のろうそくが 心の中に火を灯す
いつものように、自分を責める
跪いて神に祈る

冒涜するような噂を広めたくないが
神はきっとブラックジョークがお好きで
天国に行ったらきっと、神が大笑いしてるのを見ると思う

16歳の少女 全てを愛し
キリストの中に新しい人生を見つけた
車に轢かれ、
植物人間となる

ある夏の日に、彼女は逝った
夏の空に鳥がさえずる
そして、雨が降り始め
再び母の目から 涙が落ちる

冒涜するような噂を広めたくないが
神はきっとブラックジョークがお好きで
天国に行ったらきっと、神が大笑いしてるのを見ると思う

<Syco訳>

 

誰かが作ってくれたフレッチャーへのトリビュート

youtu.be

 

Death's Door / Depeche Mode (1991)

そうさ、僕は死の扉をノックする
僕は祝福されて眠りにつくのか
母さん、僕を待ってくれてる? 父さん、歩調を合わせてくれる?
僕は家に帰るよ

僕は死の扉をノックする
僕は晴れ着を着て眠りにつくのか
母さん、心配してる? 父さん、優しくしてくれる?
僕は家に帰るよ

僕は長いこと遠く離れていた
その間ずっとあなたは気丈でいた
僕は長いこと遠く離れていた
すまないと思っていた 今僕は家に帰るよ

そうさ、僕は死の扉をノックする
僕は祝福されて眠りにつくのか? 天国に行けるのか?
母さん、祈ってくれる、父さん、僕は
家に帰ると言っているんだよ

<Syco訳>

 

私も家に帰ったよ。

実家には80年代に買った私のロッキング・オンがそのまま置いてある。 表紙やグラビアには、今は亡き人がたくさんいた。