台湾ホラーがめちゃくちゃ怖い

また鬱々とした気分が続いている。 こういう時は…

ねぇ、ドラえもん、何か出してくれない?   もう、のび太くん、しょうがないなぁ。

と言いながらもポケットをごそごそして取り出した。

「台湾ホラァー 2本立て」

わぁ、ドラえもんありがとう! 台湾のホラー映画なんて見たことないな。

まず一本目は「呪詛」、難しい言葉だね。 誰かを呪うおまじないのことだって。 

地味にPOVで始まるけどどんどん気味悪くなっていく。 村の祠とか山の洞穴みたいなところに祭ってあるようなお地蔵様とか観音様とか、ジメっとした仏像やお供えものとか、私もアジア人だからかな、そこに溜まっている霊気みたいな怖さがめちゃくちゃ伝わってくる。 西洋の外人さんにはわかんねーだろうな。

臨場感あるPOVって引き込まれちゃうんだよ。 終盤は映画と一緒にお経を唱えていてあとでゾッとした。 参加すると一層楽しめる映画だったね。 

恐怖のひと時をありがとう、ドラえもん。

 

次の映画は「哭悲」、これも難しい漢字だね、コクヒと読むらしい。声を上げて泣き叫ぶほど悲しいという意味だってね。

ドラえもん、ぼくのもやもやを吹き飛ばそうとしてくれるのは嬉しいけど、これはやり過ぎなんじゃない? ゾンビ映画は好きだけど、ゾンビは不器用で片腕をどこかに落としてくるとか、そんな愛嬌があるから好きなんだよ。 論理思考できて、感染すると残虐行為の欲求だけが高まるなら、サイコパスじゃないか。 何十人ものサイコパスがわらわらと、サディスティックに襲ってくるのは気分悪過ぎ。 見るのやめようかと思ったけど、ストーリーの展開がおもしろいからやめられなかった。 主人公の男の子が大好きな俳優チャニング・テイタム似ってとこも、見続けてしまうポイントだ。

スプラッター系は好きだけど、ぼくのはるか上を行く残酷さだったよ。 いろんなグロい映像がしばらく忘れられそうにもないよ。 

え? 鬱々とした気持ち? そんなの忘れたよ。

 

ふと頭に浮かんだのは、80年代のポストパンクバンド、シュリークバックの「仏陀を撃て」という曲。 仏さまは撃っても死なないよ~、もう死んでいるんだからねって思ったけど、好きだったな、このバンド。

 

Gunning For the Buddha / Shriekback (1986)

マークとダニーはギリシャのホテルで
狸の一発勝負みたいに大胆に
窓の外のドワーフから道具を借りて
怪しい賢者の痕跡を辿る
南国の空の下のちっぽけな存在だが、
腰を上げて国境へと向かう
金を払ってくれる限りは
全くのところ、何を言おうが気にしない 

我々仏陀を撃ちに旅に出た
名が割れているから、逃げられはしない
仏陀を撃ちに旅に出た
一発で、息の根を止める…。

さて、大それた考えを持つ時だ 
何か固い決断を下す時が来た
南下したところの飲み屋で仏陀を見た
政治や核分裂について語っていた
見た感じは、落ちぶれていた
コガネムシの身体を借りて
これから長いこと這いまわるようだった
彼はなんてことない奴さ、何でもないんだよ

我々仏陀を撃ちに旅に出た
名が割れているから、逃げられはしない
仏陀を撃ちに旅に出た
一発で、息の根を止める…。


金と死に意見を再び左右される
哲学的な暗殺者の姿をして
マークとダニーはバスに乗って町に行く
現実と情熱を求める死の天使たちだ
今のところは勇気を持つがいい
でもこれらの半焼けの仏陀達から何も奪うな
すべて奪ったと思っても
何も得られていない、君たちは何も得てない…

我々仏陀を撃ちに旅に出た
名が割れているから、逃げられはしない
仏陀を撃ちに旅に出た
一発で、息の根を止める…。

<Syco訳>

 

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