ニューヨークに行ったなら、何かライブを観なくっちゃね。 旅行をマックスで楽しもうとする貧乏性の私は、アジアンハラスメントなんかでは怯みはしない。
いろいろ検索したら、おっ、金曜日にブルックリンでシスター・ナンシーのライブがある。 シスター・ナンシーは「Bam Bam」がヒットした一発屋のレゲエ・アーチストだけど、アルバムも82年に一枚出したっきりなのね。 そのあと大学に行って会計士になり30年以上銀行で働いて2016年に定年退職、再び音楽活動に専念したという(Wiki情報)。
そういえば今まで女性のレゲエのステージって見たことなかったわ。 それも今年で還暦のおばちゃんが再びレゲエ人生を歩むって凄いものがありそう、是非行かなくちゃ。ブルックリンのそのライブハウスは娘ちゃんも一度行ったことがあるとってもクールなクラブらしい。 おっ、私にピッタリじゃん?!
その夜はDJやファンクバンドやら4つのギグがあって、シスターナンシーは2番目だ。 みんなほかのライブが目当てなのかラスタファンっぽい人は余りいない。 娘ちゃんは友達に偶然会って、「母がレゲエファンなもので、、、」と言ったら、「えっ? 次はレゲエなの、知らなかったぁー。」と言っていた。
とかいううちに、DJがダブミックスを流し出し、しゃん、しゃん、しゃん、しゃん、、、、という心地よい音がサウンドシステムから響いてきた。 そしてシスター・ナンシーがダイナミックなボディーを揺らしながら登場。 彼女のトースティングが始まる。 トースティングはテンション上がるな。 レゲエのトースティングはもしかすると普通に歌うよりも好きかも。 永遠に聴いていられる。
ニューヨーク州は娯楽用マリワナも合法になったんだっけ? 会場はハッパの煙と臭いでいっぱいだ。 「ハッパを吸いな、でも種は吸うな、種を吸えば次の収穫は無くなる」とナンシーは歌うけど、私はハッパなどなくとも十分楽しかったよ。
手を振る私、ガール(おばちゃん)パワー @ "Elsewhere " ブルックリン
ド迫力、シスター・ナンシー
そして土曜日は雨。 雨の日のニューヨークはしっとりとジャズが聴きたいな。 娘ちゃんが探してくれたブルックリンのOrnithologyという小さなジャズクラブに行くことにした。 マチネで2時からジャズが聴けるらしい。
そしたらなんと、その日はKyoko Oyobeという日本人のジャズピアニストの演奏じゃありませんか。 ジャズに全然詳しくないので名前は初めて聞くけど、日本人だもの、めちゃくちゃ上手に決まってる。
私と娘ちゃんと娘ちゃんの友達と3人で向かった。 カバーチャージ無しのこじんまりとしたラウンジバーで、kyokoさんのピアノとウッドベースとドラムのトリオで、軽快なテンポからしっとりジャズまでじっくり聞かせていただきました。
グランドピアノの下にはKyokoさんの5歳の息子さんが布団を敷いて転がって遊んでいて、時々這い出てきてはKyokoさんにたしなめられていた。 ピアノを弾きながら子守をするって、お母さん強いわ。 ニコニコして楽しそうにピアノを弾くところとか、テンポの良さとか、曲もオリジナルで、私の素人の目からは上原ひろみみたいだって思ったんだけど、ジャズ界ってどんだけうまくないと、ワールドツアーとかできないのかなぁ、とかジャンルによってフェアじゃないな、なんて考えたり。
演奏が終わって、Kyokoさんに日本語で挨拶をしたら、このジャズクラブのオーナーも日本人だと教えてくれて、りえさんという若い女性のオーナーを紹介してくれた。 すごいわ、日本人女性、大活躍じゃない。 みんなニューヨークで頑張っているんだ。
Kyoko Oyobe Trio @ ”Ornithology” ジャズクラブ
Kyoko Oyobeのピアノライブを見つけたので貼っておきます。
ということでニューヨークの週末は、女子パワーでした。
おまけ4コマ