欲深ババぁのロケンロール

英国のリサーチによると、人は30歳を超えたころから、新しい音楽は聴かなくなるということだ。 30超えたら、ほとんどの人が若い時に好きだった曲を繰り返し聴いているだけになる。 人はある程度好きな曲が揃えばそれ以上は必要ないらしい。  

まぁ、多感で吸収力もマックスな十代の頃に出会った曲は感動が大きいのはわかる気がするよ。 音楽は記憶を蘇らせる機能が非常に高いらしく、若い時の楽しかった思い出が蘇るのも、中高年が昔の曲ばかり聞く理由だ。

じゃぁ、いつまでもいつまでも、新しい音を追い続ける私は何だ? キャパを知らない強欲なババぁか。 青春時代に聞いた曲があまり体験と繋がっていないこともあるかも。 いつも自分の部屋に閉じこもって音楽聴いてたからねー。 地味な青春だったよ,ホント…。

最近のロケンロールも大好きだよ。 若い子はロケンロールをやらないなんてウソ、ウソ。 カッコいいギターバンドが続々と出ているじゃないの。 こんなにいいと、おばちゃんが無理して若者の音楽を聴いているって思われちゃうかも。 無理なんかしていません。 カッコいいのはカッコいいんだよ。 で、私の枯渇しそうなセロトニンを絞り出してくれる、最近のロケンロールバンドの曲を5つ選んでみた。

 

まずはニューヨークのこのバンド。 Bodega(ボデガ)とはニューヨークの至る所にある個人経営の小さな食料品店のことだと、娘ちゃんが教えてくれた。

 

youtu.be

Thrown / Bodega  (2022)

投げられたのを見ろ
投げられたのを見ろ

そして俺は偶然によってここに投げ出されて
新しい時代の広告のターゲットにされた
一日のほとんどは放心状態なのに
2本足で立って理解する

俺の分子は変化しているのに俺は相変わらず
自分のイメージを編んでまた解く
国王と王子
亡霊
英雄
理想主義者
変質者
寝取られ男
マッチョ
映画、宗教画、裸像、大量
芸術家の言葉:君の前にあるものに耳を傾けろ
そして現実がない世界の中で見つけろ
そして現実のない世界に気づけ

俺の脳ミソは走る電車、衝突寸前
線路に人体が横たわる
決断が迫っている
俺の脳ミソは走る電車
衝突寸前だ
線路に俺の体が横たわる
決断が迫っている

俺たちはここに投げ出された
それは偶然ではなく
官僚らに囲まれて
二人の民主党員に呼ばれて寒さで震えていた
彼らは言った。「議員が投げ出された」と
しかしクラスを合格できない


それでも俺の中は:バミューダトライアングル
道化
ギャンブラー
白痴

優雅
偉大
忍耐
禁欲
清教徒
節約家
放火魔
大ぼら吹き
ヒッピーやパンクス
皇室ファン
船に飛び乗る
印象の束
印象的だ
俺の言うことは考えが伴わないが
背中が痒ければ反応して掻く
この6パックに反応する
このトラックに反応する
セレブの支配階級に反応する

俺は偶然によってここに投げ出されて
3つの創造行為が組み合わされてできた
この瞬間グラスを拒否し
この瞬間、そして常にマスクをする
そして偶然によってここに投げ出された
難破
コート脇
放心状態
俺はでかいロックの広告の標的になり
両足を地に付けてバンドでプレイすることに捧げた

投げ出された
偶然ここに
難破した
コート脇
放心状態
閃光の中まぶしい光によって投げ出された
だとするとこの恐れは偶然によって湧き出たものじゃないと言うことだ
投げ出された
偶然ここに
残ったのは拒絶感
踊る中で捕らわれて
放り投げられた
いまだに計画を実行するわけでなく
ここにあるもの何もかも偶然によって現れたのじゃない

<syco訳>

 

前にも紹介したバンド、ヤード・アクト。 アルバム "the Overload"は2022年に出たアルバムの中で私のNo.1です。

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Overload / Yard Act (2022)

俺は8ボールを振って
俺の未来を占おうとする
そうさ、自由なんて簡単に手に入らない
俺は余裕もないのにトレードに励み
頭はざるでないかのように装って生きる

慌てるな、絆創膏を貼れ、膝から血が出ている
この哀れな奴は1983年から疲れ果てている
でも土手からはダメージの全容が見えにくい
木を見ていては森が見えない
チクショー、どうやって頑張ればいいんだ
中流化した野蛮人の時代に
希望はない

今の若者は不当な扱いを受けてるというが
かっての俺たちの苦労を知りもしない
奴らはすべて間違っているのに、ただだらだらと生きている
低いところでで互いを搾取し、ブランド物の水パイプをふかしている

始終ハイになったところで、払っただけの価値があるのか
俺の時代は、路上で売られるドラッグは全然効かなかった
数週間で野心は消化され
頂点を描こうとしても殺伐とした風景が広がる

不満が山積み
理解しようと常に悩み
安らぐことも悔いることもない
不協和の保ち方

さて何がわからなきゃいけないのは
まとまった金を得たいのならば
あの能無しのボーカルをバンドから追い出して
自分で「ザ・グラウンド」でライブの予定を入れたほうがいい
俺はそこのオーナーを知っている ファット・アンディだ
あんたを助けてくれるはずさ
手でイカせてあげさえすればね

オリジナルはやるな
スタンダードな曲をやって、政治的なことは避けろ
能無しのボーカルがやることは知れている
マイクスタンドをケツの穴に突っ込まれて
救急車に運ばれる羽目になるだけだ
なぜなら危険信号や礼儀を無視してたからさ

少しは敬意を払って俺に耳を傾けろ
なぜなら競争心とか持たなければ、
俺は実はいい奴だってわかるから 
いいかい? 俺は実はすげえいい奴なんだぜ

不満が山積み
理解しようと常に悩み
安らぐことも悔いることもない
不協和の保ち方


不協和の保ち方
不協和の保ち方
不協和の保ち方
不協和の保ち方
<syco訳>

 

このバンドはロンドン出身。 ギターが~~、クールなボーカルが~~たまらない!

youtu.be

Don't Press Me / Dry cleaning (2022)

ショックは受けてない、良くあること
ただ私のゲーム機のマウスを触らないで
八月は新しいメモリーの月
世界中に平和のメッセージ

あなたはいつも私にけんか腰
私はいつも疲弊させられる 強要しないで
いつもあなたは強引
強要しないで

ナンパ、横取り、浮気、当たり前でしょ?
濡れて、寒くて、硬くて、平たくて、それが私のビッグボーイ・キャンドル
私はゲーム機のマウスしか買えなかったの
だから、私のマウスに触らないで、このドブネズミ!

<syco訳>

 

次もロンドンのバンド。 紅一点がドラマーなのよ。 派手なボーカルで元気がもらえるよ。 この曲の歌詞はちょっとコロナが影響してるのかな?

youtu.be

Fishing / Sport Team (2020)

いいかい、君の書いた手紙は全部よくわからないね
君のペンのせいかな
タイプした方が絶対いいと思うよ
前はよく話したけどもうしない
そんな暇はないのかな
もう機能しないんだ
バンドがだめなら普通に仕事すれば?
徐々にプレッシャーが君のシャツに溶け込んでいく
たくさんあるね
僕らが失くしたものって何かある?

僕らは仲間と出歩き
テムズの岸に座り
釣りをする!
お願いだ、会話は要らない!

そうだね、僕らはもう死なない
だって、もう煙草は吸わないし
僕らはもう笑わない
だってもうジョークも言わないし
コートと車を買いな
ボートと鎖を買いな
堀で囲まれた家を買いな
きれいな川のほとりにさ
プラン付きの携帯を買いな
海外に別荘を買いな
ポルトガルの海岸かコート・ダジュールあたりにさ
そしたら泳ぎに行けるし!

僕らは仲間と出歩き
テムズの岸に座り
釣りをする!
お願いだ、会話は要らない!

あぁぁぁ、彼らが歌っている曲
まさに僕らが好きなタイプの曲だ
君は拳を振り上げているけど
僕はハンサムだから戦えない
僕は釣り糸を巻き上げていた
何日も遊んでいた
ジョークが着地しないのなら
そうだな、僕は喜んで待つよ

僕らは仲間と出歩き
テムズの岸辺に座り
今全てはっきりした

みんなの楽しい笑顔があれば
会話は要らないから黙ってて!
君が愛してくれなくても
あぁ、別に構わないよ
ただ座って潮の満ち引き見てるから
<syco訳>

 

最後にアイルランドのバンド、フォンテインズD.C.です。 最新アルバムも買ったけど、2019年のこの曲が一番好き。 もう、カッコ良すぎる。

 

youtu.be

Boys in the Better Land / Fontaines D.C. (2019)

暴れ出さなきゃ死んだと同じ
天井がぐるぐる回り、何を言われているのかわからない時はね

そしてラジオはファッションモデルのことばかり話す
彼女の顔は罪だが心はジェイムス・ジョイスの小説みたいだ

「姉さん、姉さん、会いたかった、会いたかった
手と手をつないで血豆を潰して行こう」
君がロックスターでもポルノスターでもスーパースターでも
何でも構わない、いい車でも買ってここから出ていきな

でも此処よりいい国の少年たちの話
お前はいつも此処よりいい国の少年たちの話をする
此処よりいい国の少年たち
でも此処よりいい国の少年たちの話
お前はいつも此処よりいい国の少年たちの話をする
此処よりいい国の少年たち 

ドライバーは名前を得て名字に書き足した
彼は「イギリスは要らん」と唾を吐き、たばこはキャロルしか吸わない
そして頭と体と魂を一新する
頭と体と魂
これを聞いて恐れるがいい
あぁ、その意気だ


「姉さん、姉さん、会いたかった、会いたかった
手と手をつないで血豆を潰して行こう」
君がロックスターでもポルノスターでもスーパースターでも
何でも構わない、いい車でも買ってここから出ていきな

でも此処よりいい国の少年たちの話
お前はいつも此処よりいい国の少年たちの話をする
此処よりいい国の少年たち
でも此処よりいい国の少年たちの話
お前はいつも此処よりいい国の少年たちの話をする
此処よりいい国の少年たち 

<syco訳>

 

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