冬の風景3曲…と親子の目玉焼きテーマソング

日本は大寒波に襲われて本当に大変そう。 私の実家の新潟も雪に埋もれている。

ノースキャロライナはアメリカの南部だけど私の住んでるとこは山の方なので冬は寒くって氷点下になる日も多いんだ。 だけど、アメリカーンだから、みんな家のガレージから発車して会社の駐車場に車を止めて職場に入る。 外を歩く時間はわずか3分ぐらいなんだろうな。 コートや帽子やマフラーも要らない。 真冬でもスーパーでTシャツ一枚で買い物してる人もよく見る。 

私は、リタイアしたら日本に住むことを密かに考えているんだけど、このイージーな生活に慣れてしまったら日本の冬を越せるのか心配になる。 それでもニュースを見ていると、雪国の冬が懐かしくなるんだよ。

冬の外を歩きたくなるような曲を三つ。

 

I was A Kaleidoscope / Death Cab For Cutie (2001)

デスキャブの歌詞はいつもしんみり

youtu.be

コートを着て冬の外に出た 歯がガチガチとリズムを打つ
そのリズムは二拍子だったり三拍子だったり
まるで僕がモールス信号を送っているみたいだった 

つるつるの道路に車が立ち往生する…。
みんな手袋をはめている、一歩一歩寒さが僕の靴の先からしみ込んでくる
僕は君のアパートに向かう 

そして僕は万華鏡だった…
雪がレンズをぼかして像を歪め、君の唇が動いたとき
何を言っていいのかわからなかった

その時僕は息の仕方を忘れ、言おうとしたすべてのことが、空言のように響く
そして君の顔つきから、君が何を考えているのかはっきりわかった…。
「もう私たちは終わりだよね」

子供たちが車道に向かって坂を滑り下り
母親らをおろおろさせる
親たちは子供たちが動きが取れないほど重ね着をさせて、
声の周波数が高くなるまで表に出しておく、
そして僕もそこに置き去りにされた

コートを着て冬の外に出た 歯がガチガチとリズムを打つ
そのリズムは二拍子だったり三拍子だったり
まるで僕がモールス信号を送っているみたいだった、自分に向けて
<syco訳>

 

Fox in the Snow / Belle and Sebastian (1996)

これも詩がたまらない。 私はアコギで弾いて歌って自分で感動してるよ。

youtu.be

雪の中のキツネ、何処に行くのか
何か食べものを探しに行くのか
なぜならみんながうわさしている
キツネはお腹を空かしてるって
お腹を空かしちゃダメだよ
暖かくしなきゃダメだよ
雪の中のキツネ

雪の中の少女、何処に行くのか
誰かを探しに行くのか?
真実につぶされる前に
真実をうちあける相手を探しに
誰かが君の大きな笑い声を聞くけど
君は通りを右に曲がって
見えなくなってしまう
でも彼らに何をわかるというのか
君は本の中にみつけるだろうから
彼らに何がわかるというのか
君は今夜、本の中にそれをみつける

自転車を漕ぐ少年はどんな気持ちなのか
町をぐるぐる回って
坂を上ったり、下りたりしてるけど
結局どこにも行っていない
仕事をしているようでもないし
楽しんでいるようでもない
少なくとも今見る限りでは
足にあざをでかしているもの
そういうときは休みなよ
足にあざが出来たときは
休暇をとれってことなんだよ

やったね、雪の中の子供
一年に一回きりしかないんだよ
一生に一回きりしかないんだよ
思いっきり楽しみなよ
生まれた瞬間から
死に向かっていくんだから
ほかに何ができる?
ほかに何ができる?
ほかに何ができる?

雪の中のキツネ (足にあざをでかしたとき)
雪の中のキツネ (仕事をしているようにはみえないとき)
雪の中のキツネ (足にあざをでかしたとき)
雪の中のキツネ (仕事をしているようにはみえないとき)
雪の中のキツネ
雪の中のキツネ

<syco訳>

 

Walk out to Winter / Aztec Camera (1983)

外に出て寒いと、必ず脳内にこの曲が流れる。 それは40年間変わらずに続いているから恐ろしい。

youtu.be

冬に向かって歩き出そう 僕は必ず待ってるよ
冷気で目を覚まし、君はうろたえ、疑問を抱く

僕らは夏に出会って、秋まで歩いた
息もつかずにおしゃべりをし
彼らが言うような若さのせいじゃない
そして真実にぶち当たった

ストラマーのポスターは壁から落ち
その代わりに貼るものは何もない
甘くて苦い、それが僕たちが知ったこと
だからそれを呑み込んでしまおう

冬に向かって歩き出そう 僕は必ず待ってるから
冷気で目を覚まし、君はうろたえ、疑問を抱く
眩しい雪の下にチャンスは埋まっている

君は配給の列にいても、何の列にいても怒りに燃える
だから.冬に向かって歩こう、
決して遅くない、待つことだってできる
僕らの世代は
歩けば壁にぶち当たる
でも僕は怒っていない、コートを着て外に出るんだ

冬に向かって歩き出そう 僕は必ず待ってるから
冷気で目を覚まし、君はうろたえ、疑問を抱く

<syco訳>

 

もう訃報はウンザリだ

Tom Verlaine (1948-2023)

元ネタの曲 ”ヨンキー”と歌っているらしいけど、私には”ヨーキー”としか聞こえない。

私たち親子は我流でこの曲を随分楽しませてもらいました。 ありがとう、トム。

youtu.be