ホリデイ•イン•カンボジア

今関空の近くのホテルにいる。明日の朝カンボジアのシュムリアップに飛ぶ予定だ。 

私の旅行は安ホテルに泊り陸路を辿る。もう若く無いのだから、ちょっと贅沢して楽しんだらどう? とも言われるけれど、私の旅行は半分修行なのよ。 それと、普段あまり使っていない頭をフルに回転させるので、ボケ防止の脳トレだとも思っている。

しかし旅行が始まったばかりなのに、初っ端から忘れ物の連続でちょっと落ち込む。実家を出る時娘に、ワクチン証明持った?と聞かれて、おーっ、忘れた、ギリギリセーフ。娘ちゃんありがとうよ、と感謝したばかりなのに、ホテルで気づいた。グリーンカード(アメリカ永住者カード)を新潟の実家に置いて来た。 

1週間JR乗り放題というジャパンレイルパスはグリーンカードがないとバウチャーをパスに交換できないのだ。 帰りに関空に戻ったらパスに交換してJRをふんだんに使おうと思っていた。 

関空に戻ったあと、京都で娘ちゃんと娘ちゃんの彼氏と待ち合わせしてるので、京都までグリーンカードを持ってきてもらう手がある。 関空から京都駅までは自腹を切らなきゃならない。 あーん、せっかく海外在住者特権のパスを買ったのに〜。 くやしい〜。

そして日本に梅雨が訪れて今日は雨。 折りたたみ傘を持ってきたと思ったのに、これも忘れてる。 なんかまだまだ忘れ物がありそうで怖いわ。 

 

休暇をカンボジアで過ごすなんて、デッド•ケネディーズが聞こえてくるよ。 

この曲を初めて聴いた時、なーんだ、ピストルズの“ホリデイ•イン•ザ•サン”のパクリじゃねーの、って思いましたが今聞くと、全然ピストルズよりもクオリティ高いねー。

 

youtu.be

Holiday in Cambodia / Dead Kennedys (1979)

ところでお前は、1、2年、
大学に行って
全てわかったようなつもりでいるだろう
パパの車を借りて
どこか遠くへ 
自分のような人種のいない東方へ

エスニックジャズを
5000ドルしたステレオで聴いて
自分のセンスをひけらかし
黒人が寒い思いをしながらも
いかにしてスラムが魂を得たかを
知ったような顔でお前は語る

お前の一番の恐怖を味わう時が来た
ここではデオドラントごときじゃ防御できない
気を引き締めろ、ぼうや
気を引き締めろ、ぼうや

カンボジアの休暇だぜ
厳しいが、それが現実だ
カンボジアの休暇だぜ
ワイフも忘れずに持っていけ

お前は腹に星があるスニッチだ
ヒルのように搾取する
皆んな自分のようになればいいと考え
ゴマを擦り陰口を叩く
そうしてお前はリッチになり
おかげで雇用主はもっとリッチになる

そうさ、もっと働くがいい
銃を担いで
一日一膳のメシだけで
軍の奴隷となって
飢えるまでこき使われて
最後に脳天をぶち抜かれる

さぁ、皆んながひとつとなるところに行くんだ
さぁ、ひとつとなって成し遂げるところに行くんだ
何が欲しいのかい、ぼうや
何が欲しいのかい、ぼうや

カンボジアの休暇だぜ
そこじゃ皆んなが黒い服を着てるんだ
カンボジアの休暇だぜ
そこでは従うか殺されるかだ

ポルポトポルポトポルポトポルポト

カンボジアの休暇だぜ
そこじゃ、命令されたことだけをする
カンボジアの休暇だぜ
そこじゃ、スラムが魂を得た
ポルポト

<syco>


***以上書いたのは5日前です。今はバンコックにいます。暑い! カンボジアで食べたマンゴかき氷アイスがめっちゃ美味しかったよ。 シェムリアップの静岡出身の日本人夫婦の経営の店、フレッシュフルーツファクトリーで頂きました。 生き返った。

Fresh Fruit Factory (フレッシュフルーツファクトリー) - シェムリアップ, カンボジア (fruitcambodia.com)

 

カンボジアのポルポト政権(1976年から1979年)の間に国民の三分の一が虐殺されたって言うのだから凄まじい話だ。私と同じぐらいの年のカンボジア人を見ると、たぶんこの人の親も虐殺されたかも知れないって思わずにはいられないんだよね。 でも皆んな優しくていい人達ばっかのカンボジアだったよ。 アンコールワットマジすげぇ。