レッツ・レッスルはマージレコードのコンピレーションアルバムで知った。 ちなみにこのマージレコードというインディレーベルレは私の住むノースキャロライナのレーベルだ。 ノースキャロライナ出身のスーパー・チャンクとかこのレーベルから出ているね。 でもレッツ・レッスルはロンドン出身だ。
アルバムタイトル "In the Court of the Wrestling Let's" が、キングクリムゾンの "In the Court of the Crimson King" を真似たらしい。 『クリムゾンキングの宮殿』ならぬ 『レッスル・レッツの宮殿』だ。 でもやっているロックはキング・クリムゾンと真逆で、スッカスカのローファイというのがこのバンドのセンスを物語っている。
こういうヘナヘナでエモな曲に私は弱いのよね。 過去を遡ればベルベット・アンダーグランド、ジョナサン・リッチマン、パステルズ、テレビジョン・パーソナリティーズ等々…。 道端に捨てられている子猫を見つけたみたいに、しっかり抱いて家に持って帰りたいって思っちゃう。
マージのコンピアルバムに入ってたのはこの曲。
I Won't Lie to You
どんなにレコードを買っても
ぽっかり空いた穴は埋められない
どんなに落ち着こうとしても
モヤモヤが晴れない
君に嘘はつかないよ
事態が良くなっているとは思えない
君に嘘はつかないよ
終わりが見えないんだ
布団が燃えて 君の髪も燃えている
でもダーリン、それが現実なんだ
そしてここに君がいる
もう一度見たいテレビ番組のリストを書いてほしいんだ
君に嘘はつかないよ
事態が良くなっているとは思えない
君に嘘はつかないよ
終わりが見えないんだ
君は気にされてもいないというけど
みんな気にしてるし、僕だってそうさ
このままではみんな去っていくよ
みんなが君にさよならを言うよ
君に嘘はつかないよ
事態が良くなっているとは思えない
君に嘘はつかないよ
終わりが見えないんだ
<syco訳>
購入したら彼らのデビューアルバムはこんなカワイイ紙ジャケで届いた。

そして歌詞に溢れ出るヘナチョコぶりがたまらんわ。
「僕の日課」という曲の歌詞、なんか私の青春を思い出すね。
My Schedule
近所の図書館に行って
それからリサイクルショップに行く
その後何処に行く当てもなく
そして家に帰る
オーオーオー
オーオーオー
家に帰ったらヤカンをかける。
でもそのままお茶を入れるのを忘れる
ソファーに座ってテレビを見る
それから寝る
オーオーオー
オーオーオー
君から電話が欲しいのに
全然電話はこない
電話をかけてきて欲しいけど
僕は緊張してどもり、そして電話を切るだろう
切るだろう
オーオーオー
オーオーオー
<syco訳>
負け犬っぽい歌詞が刺さるのね。
アルバム一曲目の「俺の腕はそっちの方向には曲がらない、チキショー!」ってうたも、『死ねって言われても僕は死なないよ』って調子はずれな声で歌うところが何とも言えない!
My Arms Don't Bend That Way, Damn It!
俺は台座に乗せられて、降りられない。
誰も助けてくれない、囲んで見てるだけ
みんなが俺はもうすぐ死ぬという
でも誰も味方になってくれない
助けが欲しいなら死ねと言われた
でも、そんなことはしないよ
助けが欲しいなら死ねと言われた
でも、そんなことはしない、しないんだ
葬式で笑うな
ホスピスで笑うな
そこはいたくない場所だ
友だちは刑務所にいる 俺が行きたいのはそこだ
だってどこもかしこも嫌だから
助けが欲しいなら死ねと言われた
でも、そんなことはしないよ
助けが欲しいなら死ねと言われた
でも、そんなことはしない、しないんだ
<syco訳>
歌は下手だし曲はシンプルな3コードのロケンロール、自虐的な歌詞、こんなアルバムを年間ベストアルバムに選ぶのは、世界中で私ぐらいだと思う。
ラジオも聴かれなくなって何がメインストリームなのかさっぱりわからなくなった現代、たまたま私の心に引っかかったアルバムがこれだったってだけかもしれないね。
そうそう、前に、Twee Pop のエントリーでこのアルバムの「 ハローワークに行く」歌を訳したな。 ↓↓