大統領選挙まで一週間を切りました。カマラ姉さんの支持者はエムネム、ビヨンセ、ブルース・スプリングスティーンなどどんどん膨らんでいる。 ミュージシャンだけには留まらず、シュワルツェネッガー、もとトランプの副大統領マイク・ペンスやブッシュの副大統領ディック・チェイニーなど、共和党の政治家までが政党を超えて支持している。
そんなことはお構いなしに悪魔陣営は、言いたい放題やりたい放題して、歯に衣着せぬ態度はパンクを思わせる。 あくまでも振舞いだけはね。 相手から嫌われれば嫌われるほど調子に乗るファック・ユーのパンク・アティチュードね。 私の十代の頃を思い出せばそういうのに憧れて支持する気持ちもわかるわ。 でも所詮共和党の政策を操るのは資本家の大金持ちなのよ。 気づけよバカ。
あー、やっと西海岸に辿り着いた。 西海岸は全部民主党の州だからほっとするね。
● ワシントン
あーっ、やっと出て来たよ、ピクシーズ。 アメリカのインディーズバンドと言えば一番最初に上がるピクシーズ。 歌詞は相変わらず不可解なんだけど、言葉の一つ一つが分からないながらも好きなんだよな。
歌詞に出てくるジョーとはワシントン州出身のジミ・ヘンドリックスという説もある。
Trompe le Monde / Pixies (1991)
なぜキューピッドや
エンジェルが
絶えず彼女の夢に
現れるのだろう
まるで前世の記憶が
彼女のシャツに
大文字で書かれるように
無料の高速道路、そこには
彼女とキューピットやエンジェルが
ライトに照らされる
店に行って素晴らしいものを買った
それはワシントン州の歌をサンプリングしたものだった
がんばれ、この小さなレコード
がんばれ、このレコードは
ジョーという名の男によって
命名され、そしてその言葉は文字が示すものであり
電力で演奏される
宇宙空間と金を払った連中に向けて
この歌は2度再生される
そして今休暇をとる時が来た
<syco訳>
● オレゴン
日本ではほとんど知られていないオレゴン出身のバンド、ウェザー・マシーンの「オレゴンに戻りたい」という曲。 オレゴンに行ったことは無いけれど、私もオレゴンに戻りたくなる曲。
Back O'er Oregon / the Weather Machines (2012)
オレゴンに帰ってもいいかい
手首の小さな傷跡は何でもない
これから起こること全てに比べれば
大したことじゃないと言いたいけど
それは嘘だと君も僕もわかっている
でも今帰らなかったら二度と帰れない
その計画は無駄だったかもしれない
でも素敵じゃなかったわけじゃない
生き抜くために時には嘘もつくんだ
でもここは僕にとってはいい場所だ
山があって空があって
その間に残されたたくさんの物に僕は癒される
5年目の記念の花束をもらった場所
愛は皮肉なものだと学んだ場所
もし君が賢く立ち振る舞うなら
何も隠す必要はないはず
この街は僕をおかしくする
勇気を出して頑張ったけど
その勇気は本物だったけど
儚いものに感じてしまう
オレゴンに帰ってもいいかい
手首の小さな傷跡は何でもない
これから起こること全てに比べれば
大したことじゃないと言いたいけど
それは嘘だと君も僕もわかっている
でも今帰らなかったら二度と帰れない
全ての集落に名前を付けたくなるこの気持ち
色とりどりに浮かび上がってくるものに寄り添う気持ち
説明して欲しい
空が曇っていても
その上に何があるのか知っているような、でも下は見ないような
僕にはまだ届かない完璧なところ
イエスは愛にあふれているかもしれない
でもいくら本を読んでもそこに辿り着けない
オレゴンに帰ってもいいかい
手首の小さな傷跡は何でもない
これから起こること全てに比べれば
大したことじゃないと言いたいけど
それは嘘だと君も僕もわかっている
でも今帰らなかったら二度と帰れない
その計画は無駄だったかもしれない
でもいつか埋め合わせをしよう
僕らが離れていったところで君を見つけるよ
蝋燭を灯せば灯りが見える
その後ろに揺れる影が言う
「青年よ、いちかばちかやってみなさい」
全ての集落に名前を付けたくなるこの気持ち
色とりどりに浮かび上がってくるものに寄り添う気持ち
説明して欲しい
空が曇っていても
私が生まれたローズ・シティから
黄金の像がそびえるチェリー・シティまで
山の名前のロードサインまで
女たちまで、家族まで
そして5年目の記念の花束まで
決して、決して、曇り空にも関わらず
オレゴンに帰ってもいいかい
手首の小さな傷跡は何でもない
これから起こること全てに比べれば
大したことじゃないと言いたいけど
それは嘘だと君も僕もわかっている
でも今帰らなかったら二度と帰れない
<syco訳>
● カリフォルニア
はい、最後はツェッペリンの「カリフォルニアを目指せ」。
酷いイギリス女を経験し、カリフォルニアの女の子はやさしいに違いないと夢見て大西洋を渡るうただね。 ジミーペイジのアコギが夢見てるように響くね。
Going to California / Led Zeppelin (1971)
冷たい女と過ごした日々
俺のタバコは吸われ俺の酒は全部飲まれた
やり直す決心をした
傷ついた心でカリフォルニアへ行く
ある人が教えてくれたんだ
そこには瞳は愛で輝き、髪に花を飾る女の子がいるって
大きなジェット機に乗った
何処に行っても同じとは言わせない
海は赤く、空は灰色だった
今日の次に本当に明日は来るのかと考えた
山々と峡谷が波を打つ
太陽の子供たちが目を覚ましたように(気をつけろ)
気分は神々の怒りで
鼻をへし折られたよう
俺は漂って沈みかけている
命綱を投げてくれ、もし間に合えば
真っ直ぐ高いところまで続く小道で会おう
王なき女王を見つけたい
彼女はギターを弾き、泣くように歌うそうだ
ララララ
夜明けの足音とともに白馬に乗って
一度も、一度も生まれいてない女性を探す
夢が連なるの丘に立って
決して、決して辛くないと自分に言い聞かせながら
<syco訳>
ハイ、これでアメリカ全州制覇しました。 あとは結果を待つのみ。
アメリカがきっかり2分されていることは、一つの考えに偏らないアメリカとも言えるので、多様性があることをポジティブに受け止めてストレスを感じずに暮らそうぜ。私は何処に行こうと勝手なんだしねー。