週末にシカゴに行ってきたよ。
日本から友人がインディアナ州に留学している彼女の娘さんに会いに来て、帰りの便がシカゴ発というので、インディアナで落ち合ってレンタカーでシカゴまで運転した。
私は信号すら疎らな南部の田舎に長いこと住んでいたので、久しぶりの都会の運転はめちゃくちゃ怖かった~。 車線がたくさんあるし、みんなが気合を入れて走っているし、すぐクラクションを鳴らすし、緊張しまくって一瞬道路を逆走してしまったよ。 寿命が縮まった。 たぶん友人の寿命も縮めてしまったわ。 ごめん。
シカゴに来たならシカゴブルースを聴かなくちゃ。 と言えどもメンフィスブルースやテキサスブルースとの違いもわからんけど。
ブルースバーがたくさんある中、アップタウンの有名どころの”Kingston Mines” に行くことにした。 オヤジばかりのブルース界には珍しく、この日は若いブルースマンのステージだった。 彼の名はニック・アレキサンダー。 新たな光を与えてくれるじゃないの、と思ったら父親はシカゴでは有名なブルースマン、リンジー・アレキサンダーのせがれだった。 この世を生きる辛さをどこまでブルースで語れるか。 2代目、がんばれ。

彼の5年ぐらい前のビデオ。 携帯で歌詞(コード?)を見ながら歌うのが現代っ子っぽい。 親父のリンジーも飛び入り参加して歌う。 こういうブルースジャムは延々と聴いていられるわ。
友人が深夜の便で日本に発った後、私はもう一泊した。 次の日シカゴ美術館に行こうと思い、運転はもう嫌だったので駅に向かった。
駅の構内で私はまたモタモタしながら切符を購入していた。 小さい始発駅で私以外に客は誰もいなかったが、なぜか警官が5、6人立っていた。 そこに黒人の男が現れたら、警官らはその男をすぐに職質。 すると男は咄嗟に走り出し3人の警官がそれを追いかけた。 男は走ったがすっ転び、すぐに立ち上がって猛スピードで逃げて行った。 警官は追いかけて行ったけど、その後どうなったのかわからない。
そして残った警官たちは次に少し足を引きずって歩くホームレス風の黒人を見つけ、取り囲んで職質をし始めた。 あれよあれよという間に、その黒人の男は後ろに手を回され手錠を掛けられて連れて行かれた。 跡には彼の所有物と思われる衣服と何かの入った紙袋が残り、それを警官は足で端の方に寄せていた。
この二人が犯罪者かどうかはわからないけど、現行犯でないことは確かだ。 だって何もしてないもの。 私から見ればただ駅に現れた浮浪者にしか見えなかった。 ワシントンDCで始まっている浮浪者一掃キャンペーンがシカゴまで広がっているのか? 警察国家にどんどん移行するこの国。 嫌なものを見てしまって気分はブルースに。
シカゴ美術館は20年以上前に来たことがある。 当時は国が運営していて入場料はタダで任意で寄付をすればいいというシステムだった。 それが今は民間所有になっちゃって大人は32ドル(4500円)かかる。 ディズニーランドは多少高くても行きたい人は行くだろうけど、アートを見るのに敷居を高くしたら誰も来んだろうが。
ホームレスでも誰でもタダでゴッホやピカソやモネやダリの絵を見ることができるって文化のある国の証だと思うけどな。

マグリットの「これはパイプではありません」。 ふざけんな。 タダで見せろや。
とは言え、私にとってはシカゴ美術館は凄かった! 4時間居たけどまだまだ見切れない。

奥に見えるのはウィルコの「ヤンキー・ホテル・フォックストロット」のアルバムジャケットで有名なツインビル『マリナシティ』。 川沿いから見ればジャケット通りに写真が撮れる。
ウィルコの私が一番好きな曲。 夏の思い出が詰まっている。
Heavy Metal Drummer / Wilco (2001)
あの頃のヘビメタバンドがほんとに懐かしい
夏がやって来る頃、よく見に行った
彼女はドラマーに恋してた
彼女はドラマーに恋してた
彼女は恋してた
ピカピカのレザーパンツとブリーチブロンドのヘア
夏の川辺でダブルキックドラムが鳴っていた
彼女はドラマーに恋してた
何度も何度も
彼女は恋してた
あの頃に持っていた無邪気さが懐かしい
KISSのカバーを演奏してた
美しくて、ハイになって
身体を解き放してリズムに委ねて踊る
身体に暖かい液体が流れ、ガラス玉が息で膨らむ
クラシックロックの爆音が耳鳴りを多い被す様に響く
あの頃のヘビメタバンドがほんとに懐かしい
夏がやって来る頃、よく見に行った
彼女はドラマーに恋してた
彼女はドラマーに恋してた
彼女は恋してた
あの頃に持っていた無邪気さが懐かしい
KISSのカバーを演奏してた
美しくて、ハイになって
KISSのカバーを演奏してた
美しくて、ハイになって
<Syco訳>
無事帰ってこれて良かった! そろそろ私の運転は老害かも、と考えてしまったわ。