スパイナル・タップをまた観てしまったよ

先週アメリカの映画監督ロブ・ライナーが亡くなった。 

ロブ・ライナー監督作品といえば、日本では『スタンド・バイ・ミー』が一番有名かしら。 私はやっぱり『スパイナル・タップ』が一番好き。 70,80年代のハードロックバンドのあるあるネタがギッシリ詰め込まれていて、ロックファンなら笑いとともに哀愁も感じてちょっと切ない気持ちになる。

この映画を観ていない人に説明すると、架空の英国バンド『スパイナルタップ』のフェイクドキュメンタリーで、彼らのアメリカツアーの記録映画という設定だ。 

この映画はアドリブもかなり入っていて、そのせいで凄くリアルになんだよね。 当時は本当のドキュメンタリーだと思った人もかなりいたらしい。 バンドメンバーの彼女がマネージメントにしゃしゃり出てきたせいでバンドがばらばらになるとか、アリーナの楽屋からステージに向かうのに何度も迷って辿り着けないとか、ロックバンドにはあるあるで、レッド・ツェッペリンやブラック・サバスは自分たちのパロディかと思ったとか。

一番有名なシーンは『目盛りが11まであるアンプ』でしょうね。

これです↓↓ 

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会話を訳すとこんな感じ。

「これ全部弾くのですか?」

「全部弾くよ、全部大事だ、 これなんか一番熱いね、 間違いない。 ごらんよ、このフレイムからして信じられないだろ、1959年製だ。 音を聴けよ、サステインだよ」

「何も聴こえませんが…」

「聴こえるよ、弾いてみればな、サステインが優れている。 こうやって押さえるだろ、ア~~~~、、、。 震えさせてア~~~~、、、。 音が残るだろ」

「はい…」

「このギターはカスタムメイドのピックアップだ、ラジオといってもいいかな、コードがないからステージを走り回れる、こっちのギターも珍しい。 見ろ、まだ値札を取っていない。 まだ弾いてないよ。」

「買ったばかりですか?」

「触るなよ」

「触っちゃいませんよ、指さしただけです。」

「指さしもだめだ、 誰も弾くことは許さない。」

「じゃ、見てもいいですか。」

「だめ、見るな。」

 

「これ(アンプ)はステージで使うやつだ。 これも特製だよ、なぜなら見たらわかるけど、ダイヤルの目盛りが11まであるんだ。 全部のダイヤルが11まで回せる、 これも、これも、これも…。」

「ふつうは目盛りは10までですね。」

「その通り!」

「ということは音量が一目盛り分大きいということですか?」

「そうだよ、普通のアンプで最大の10まで音量を上げるとするだろ。 その後どうする? どうしたらいい?」

「わかりませんね、」

「どうすることもできない、だろ? 俺たちはもう一押し必要なんだ。」

「それで11が必要なのですか。」

「その通りさ!」

「でもそれなら、最大の10の目盛りの音量をこのアンプの11の音量に合わせればいいんじゃないですか…?」

「...............。 音量を11まで上げられる....。」

インタビュアーはロブ・ライナー監督本人が演じていて、スパイナルタップのギタリスト、ナイジェルとの間の取り方は神演技だと思う。

 

ロブ・ライナーの突然の死に、多くの著名人から追悼の言葉が贈られたが、ロブ・ライナーは反トランプ派としてメディアにいろいろな発言をしていたので、彼の死の翌日にオレンジ悪魔はSNSで暴言を吐いた。 ロブ・ライナーは頭がおかしい人間で「トランプ錯乱症候群」で命を落としたのだと、、、。

トランプ錯乱症候群(Trump Derengement Syndrome)とは共和党が生み出した言葉で、トランプを嫌うあまりに被害妄想に陥る精神疾患らしい。 もちろんそんな病気は存在しないし、ロブ・ライナーの死因は他殺だった。ロブ・ライナーと彼の妻、実の息子によって殺害されたのだ。 息子は統合失調障がいを患っていて以前からいろいろと問題を起こしていた。 この他人の死を、そして両親殺害という家族に起こり得る最悪の悲劇を、この国の大統領はくだらない造語を使って嘲笑したのだから、さすがにこれは民主党だけでなく共和党員までもが呆れてていた。 オレンジは人間の心を持たない悪魔に公式決定したな。

また話が重くなってしまった。最後にスパイナルタップの日本向けのトレイラーを貼っておく。 それで知ったんだけど、1984年の映画なのに日本初公開は2018年だったんだね。 日本では洋楽のロックファンは消えかけているというのに、なんで? 遅すぎない? ロック親父は必見よ。 映画のラストは日本で終わるっているのも日本のハードロックファンには嬉しいよね。

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