反対語タイトル選手権 最終回 The End VS. Start Me Up

終わりと始まり

 

the End / the Doors (1967)

これで終わりだ 僕の美しい友よ
これで終わりだ 僕の唯一の友よ、終わりだ
僕らの入念な計画が、終わりだ
全てが倒れて、終わりだ
保証も驚きもない 終わりだ
僕は君の瞳を再び、覗くことは出来ない

どうなるか想像できるかい 限りなく自由だ
誰か見知らぬ人の助けが、どうしようもなく必要になる
絶望的な土地で

苦悩するローマ人の荒野で迷い
そして、子供は全部狂っている
子どもは全部狂っている
夏の雨を待っている Yeah
町のはずれは危険が潜む
古代の「王の道」を走れ、Baby
金鉱の中に奇妙な風景がある
古代の道を走れ
蛇に跨れ、蛇に跨れ
湖まで辿りつけ、古代の湖、Baby
蛇、長い蛇だ、七マイルもある蛇だ

蛇に跨れ、年老いた蛇だ、その体は冷たい
西が一番だ、西が一番だ
ここに来な、後は俺たちに任せろ
青いバスが呼んでいる、青いバスが僕らを呼んでいる
運転手さん、僕らをどこに連れて行くんだい?

人殺しが夜明けに目を覚ます 彼はブーツを履く
古代の画廊から面を拝借して
回廊を歩く

彼は姉の部屋に入りそして
兄の部屋も訪問する、それから
回廊を歩いて、
扉の前までくる、そして中を覗く
「父よ」、「なんだね、息子よ、」「僕はあなたを殺したい」
「母よ、あなたを…」

おいで、Baby
おいで、Baby 俺に賭けてみなよ
おいで、Baby 俺に賭けてみなよ
おいで、Baby 俺に賭けてみなよ

そして青いバスの後ろの席で会おう
青いバスで青いロックだ
青いバスで青いロックだ

犯せ、犯せ、ah, yeah
犯せ、犯せ、犯せ、犯せ、犯せ、犯せ、犯せ、Yeah
おいで Baby こっちにおいで
犯してよ、Baby Yeah
犯せ、犯せ、犯せ、Yeah

殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ

これで終わりだ、僕の美しい友よ
これで終わりだ 僕の唯一の友よ、終わりだ
君を解き放つのは心が痛む
でも君は僕を絶対追い駆けない
笑いと優しい嘘の終わり
死のうとした夜の終わり
これで終わりだ

<syco訳>

youtu.be

 

 

Start Me Up / the Rolling Stones (1981)

俺を発進させるなら
発進させたら、俺はもう止まらないぜ
発進させてもいいさ
発進させてもいいさ、俺は絶対止まらない

ヒートアップして走り続ける
爆発するのは時間の問題

俺を発進させるなら
俺を発進させるなら、俺はもう止まらないぜ
止まらない、止まらない もう止まらない

お前は大の男を泣かせやがる
お前は大の男を泣かせやがる
お前は大の男を泣かせやがる

オイルとガソリンを撒き散らして
その激しいマシーンに滑るように乗る
発進させろ

俺を発進させるなら
エンジンをかけて
思いっきり思いっきりアクセルを踏め
お前を狙う他のライダーと競えない
もっと激しくなるなら
それが好きなら、俺は滑り込むこともできるさ
滑り込む、滑り込む、滑り込む

お前は大の男を泣かせやがる
お前は大の男を泣かせやがる
お前は大の男を泣かせやがる

俺の瞳孔が開き、唇が青ざめ
手はギトギトになる
あの女は、激しい激しいマシーンだ

発進させろ
俺を発進させろ
あるもの全部出せ
決して決して止まってはいけない
滑り込め Woo
Aw ベイビー 滑り込め
滑り込め 滑り込め ぜったい止まるな

お前は大の男を泣かせやがる
お前は大の男を泣かせやがる
お前は大の男を泣かせやがる


速度2倍で風のように走れ
今までに見たこともないところに連れて行ってやる
もし俺を発進させるなら
そんな日は素晴らしい、俺は絶対止まらない
止まらない、止まらない
発進させてくれ
止まらない、止まらない

お前は、お前は大の男を泣かせやがる
お前は、お前は、死んだ男も生き返させる
お前は、お前は、死んだ男も生き返させる

<syco訳>

 

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ローリング・ストーンズはミック・ジャガー以外のメンバーはあまり気に留めたこともなかった。 90年代にデトロイトでストーンズのライブを見た時も、ビル・ワイマンがいなかったことさえ気づかなかった私。 チャーリ・ワッツのことも良く知らない。 だから、私はチャーリー・ワッツを語るに値しない。

ただね、チャーリーがいなくなっても、ローリング・ストーンズというバンドは終わらないっていうのが凄いんだ。 最後の一人が残るまで、バンドは続くような気がする。 この秋にはストーンズはアメリカ各地のスタジアムを走り回る。 最前席は1000ドル、アリーナ席でも500ドルは下らない。 でも金のためにやってるんじゃないはず。 もう十分稼いだからね。 

死ぬまでロックンロールだ。 死ぬまでロックをやりたい奴はたくさんいると思う。 やるのは勝手だけど、ストーンズには未だに膨大な需要がある。 500ドルのアリーナ席を満席にできるんだ。 ファンが待っているんだ、1000ドル出しても見たいファンがいるっていうのは嬉しいことに違いない。 だからストーンズを続けていくんだと思う。 でもチャーリーはヘトヘトだったような気がする。 R.I.P. チャーリー。

そして、ストーンズと同世代だけれど、27歳で死んだジム・モリソン。 UCLAを卒業した超インテリで、いつでも死について考えていた。 ヘロインの過剰摂取事故で死んだミュージシャンはたくさんいるけど、純粋に事故の場合と、死んでもいいって思って致死量をやってしまう場合と二つある。 ジム・モリソンは後者じゃないかと思う。 

そう考えるとこの時代を生き延びたミック・ジャガーやキース・リチャーズってメンタルがめっちゃ強いな。 

私はどちらも同じように享受する。 精神をズタボロにして素晴らしい音楽を残してくれたアーチストに感謝。 70過ぎても元気にロックンロールを続けてくれるアーチストに感謝。

ドアーズのジエンドは鎮静剤のような曲。 ジムモリソンのうわ言のようにつぶやく歌詞が、暗いんだけれど妙に心地いい。 一方、ストーンズはいつまでもファンの要求に応えて大暴れして、ちょっと疲れるかも。 終わるのもいいことなんだよ。 終ればば、また始まるものがあるんだし。

 

去年の秋にクロが亡くなって約一年。 しばらくどこも行く予定が無いし、今が仔猫を飼うのにいい時期だと思った。

地元のシェルターのサイトを見たら、貰い手を捜している猫が100匹もいた。 こりゃ、いつまでもクロを悼んでる場合じゃない。 シェルターで、お兄さんに、引き取りの手数料は一匹50ドルだけれど、二匹引き取っても50ドルにするからどう? とまるで縁日でひよこを売るテキヤのように言われたけど…、多頭飼いは自信ないから、心を鬼にして断り、一匹選んだ。

三毛ちゃん!

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そして三毛ちゃんにはクロがいるんだよ。

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終わっても始まりがある。