年間ベストアルバム 2000年 Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant 再びどつぼに

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私は母のサイモン&ガーファンクルやジョルジュ・ムスタキを聴いて育った記憶があるけど、娘は私のベル&セバスチャンを聴いて育ったと言っている。 

そういえば、レゴで遊ぶ時はよくベルセバをかけていた気がするな。 娘より私の方がレゴに嵌って、迷路のような宮殿を数日かけて作ってた。 床に広がるレゴブロックとベルセバは、娘にとってはセットの記憶らしい。

ミレニアム以前は音楽の情報源はラジオだった。 いつもオルタナ局を聴いていたけど、アメリカのラジオからベルセバが流れたてきた記憶はない。 たぶんこのあたりからだな。 ラジオからネットに移っていったのは。 

まだFacebookもTwitterもYoutubeない2000年、ジョナサン・リッチマンの大ファンの私はさっそくジョナサン・リッチマンのホームページを日本語で立ち上げた。 そしたら自然とファンが集まって来て、ジョナサンがベル&セバスチャンというバンドと一緒にツアーをやるなどの情報も入ってきて、その時初めてその名前を知った。

それで初めて買ったベルセバのCDがこれ。 凄く新鮮だった。 そしてまた不思議と懐かしかった。 そうなんだよ、アメリカに来てからずっとこういうイギリスのカレッジチャート系の音はご無沙汰していたんだよ。 こういう好きな人だけ聴いてくれればいいっていうそっけない音、独自の世界に住んでいるところ、そこに自分の波長が合ってしまうと、もうたまんない。

そうだよ、私は89年の渡米する前は、パステルズとかストーン・ローゼズとかマイ・ブラッディ・バレンタインとか聴いていたんだよ。 しかしアメリカファーストのこのお国柄、英国のインディ・チャートは大西洋を渡って来てなかったんだよね。 ワールドワイドウェブのおかげで私は再びインディのどつぼに嵌っていく。

 

youtu.be

 

the Chalet Lines / Belle & Sebastian

私はシャレーラインズでレイプされた
ルームメートはその夜は出かけていてた
今日のシフトは起きれなかった
いずれにしろ、このキャンプから去るつもり

ロンドンの知り合いのところに行く
彼女は泊めてくれるっていうから 
悲しみに暮れたまま先に進む
彼女はバスに乗った

「あぁ、何処にでも行ってやる」
彼女はバスに乗った
彼女の顔はまるで汚れた窓ガラス


私はシャレーラインズでレイプされた
最後はハッキリイヤだと言ったのに

先月起きたことだけどまるで昨日のよう
生理が来ない でも検査をする勇気がない
吐き気がする

どうにでもなれ もう一週間もこんな気分
あの男の目にナイフを刺してやればよかった
友達は私が理解できないという
なんで警察に届けないのか
あぁ、それが何の意味があるっていうの


私はシャレーラインズでレイプされた
パーティーで、楽しいはずだった
男の子達が遊園地から流れてきて
数人はバカ丸出しで、ほんとに冗談言って笑ってた
おそくまでずっと騒いでいた


友達が私を泊めてくれるといいのだけど
悲しみに暮れたまま先に進む
彼女はバスに乗った
「あぁ、何処にでも行ってやる」
彼女はバスに乗った
彼女の顔はまるで汚れた窓ガラス

<syco訳>

私は娘に対してセンサーシップは全くしなかったんだけど、この歌詞はかなりヤバいね。 今では娘もベル&セバスチャンが大好きだから、悪い影響は与えてないと思う。

 

オマケ

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