今回のニューヨークはかなりローキーだった

今年もサンクスギビングの休みに娘のいるニューヨークに五日ほど行ってきた。 今回は娘の住むブルックリンでまったりしてた。 ブルックリンの墓地を周ったり、近くの公園を歩いたり、イーストリバーに浮かぶルーズベルトアイランドに行って廃墟の病院を見たり。  

ライブも行かず買い物もしなかった。 でも食事だけでお金がどんどん飛んで行ったわ。 ちょっとお茶するだけでも40ドルぐらいしちゃうのよ。 家に戻ったら即、禁欲生活だわ。

一日だけマンハッタンに出かけて、グスタフ・クリムトやエゴン・シーレが見られるノイエ・ギャラリーに行った。 ドイツとオーストリアのアートを集めた美術館で、オンラインではシーレの絵を10点ぐらい紹介していたのに、行ってみたら2点しか見つからないの。 小さな美術館なので、半分はマックス・ベックマン展に使われて、常時展示のコレクションはしまわれていたみたい。 ベックマンは政治色が強いドイツ表現主義のアーチストで、ちょっと私の好みではなかった。 もったいないから、シーレの2点をもう一度長々と眺めて、目に焼き付けてから美術館を出たわ。

美術館を出ると、近くに学校があって校門から子供たちがぞろぞろ出てきた。 皆さん、どこのご子息ご令嬢かって感じの小奇麗な子供たち。 娘はさっそくスマホで学校名を検索して学費を調べて驚いた! 「セント・デビッド・スクール」という幼稚園から中学校までの私立の一貫校で、な、、、なんと、学費は年間で5万8千ドルだって。 日本円でいうと、ひと月に80万円以上払うことになる。 いったいこの子たちの親はいくら稼ぐんだよ? よく見ると迎えに来ているのは親じゃない。 ヒスパニック系やアジア系の家政婦だよ。

帰りにミッドタウンから地下鉄に乗ったら、黒人の男の人が、「なんか食べ物を持っていたら恵んでくれないか。 ピザでもバーガーでも何でもいい、お腹がすいて死にそうなんだ」と言いながら、乗客の間をふらふらと歩き回っていた。

この差は何よ。

頭の中にこの曲が流れる。 Fuck All the Perfect People!!!

 

youtu.be

Fuck All the Perfect People / Chip Tyler (2012)

このまま続けるか、やめるか
自由であるべきか、ないべきか
這うべきか、這わないべきか
完璧な人間なんてクソくらえだ

眠るろうか、起きていようか
這うべきか、這わないべきか
他の人は思い出せることが、ある者には思い出せない
完璧な人間なんてクソくらえだ

眠い目をして、ワルツを踊り続ける
お前のことを言っているんじゃないよ

立とうか、立たないか
計画を立てるか、立てないか
しまっておこうか、やめようか
完璧な人間なんてクソくらえだ

飲もうか、飲むまいか
考えるか、考えないか
ある者は思考を高めようとするとき、あるものはバラバラにする
完璧な人間などクソ食らえだ

眠い目をして、ワルツを踊り続ける
いや、お前のことを言ってるんじゃないよ

歌うか、歌わないか
スウィングするか、しないか
壁に塞がれ息を詰まらすように静寂を埋め尽くす
完璧な人間なんてクソくらえだ

祈ろうか、祈るまいか
揺れるか、揺れないか
イエスは皆のために死んだ、いや、ただの無駄死にだ
完璧な人間などクソ食らえだ!

眠い目をして、ワルツを踊り続ける
いや、お前のことを言っているんじゃないよ

<syco訳>

 

 

ブルックリンのグリーンウッド墓地で、バスキアの墓を参ってきた。 

なにか拾っちゃだめだよ、娘ちゃん…。