前のエントリーで触れて、また観たくなったこの映画がアマプラで見つかったので観たよ。 だってあのマルコメくんショーンが可愛いんだもの。 2006年の作品だけど、1983年のイギリスのミッドランド辺りの海辺の町が舞台で、ちょうど私がイギリスに居た頃の話だ。
このタイトルを初めて聞いた時、クラッシュの映画? って思っちゃった。 でもサウンドトラックにクラッシュの”This is England”は流れてこない。
トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズとかアプセッターズとかスペシャルズとか、70,80年代のロックステディビートがふんだんに流れる。スキンヘッズの話なのに彼らが差別するジャマイカ移民達が好む音楽が使われてるのよ。
というのもイギリスは階級社会で、下層階級のスキンヘッズは案外、同じく下層階級のジャマイカ移民の子供とつるんだりしてるんだね。 80年代初期のツートーンレーベルから出たバンドはその象徴みたいだったしさ。
あらすじは、フォークランド紛争で父親を亡くしたショーン少年(12歳ぐらいかな?)は学校でいじめられ、たまたまスキンヘッドの仲間に入りそこに居場所を見つける。 でもそこからナチ集団にリクルートされ、だんだん過激になっていって、ついには…!?という話だ。 イギリスのワーキングクラスの屈折した感情をとっても良く描いていて、地味だけどいい映画だと思う。
最後にショーンがまた海辺で一人ぼっちになるシーンで、♪♪プリーズ、プリーズ、プリーズ、レット・ミー、レット・ミー、レット・ミー…これってスミスの歌だよね…でも別の人がうたってた。 とても映像に合っていて、歌詞がモリッシーが歌うときと別な印象を受けた。
Please,Please,Please, Let Me Get What I Want / the Smiths (1984)
気分を変えるために楽しもう
ごらんよ、僕の運ときたら
善人を
悪人に変えてしまう
だからどうか、どうか、どうか
僕に、僕に、僕に、
欲しい物を与えてよ
今度こそ
長いこと夢を見ていない
ごらんよ、僕の人生ときたら
善人を悪人にしかねない
だから一生に一度でいいから
僕に欲しい物を与えてよ
あぁ、僕は初めて頼むんだよ
あぁ、僕は初めて頼むんだよ
<syco訳>
オマケ