アメリカは50の州から成り立っている。 51番目の州がイギリスだってうたっているのがザ・ザのマット・ジョンソンだ。 弱肉強食、福祉国家の崩壊でイギリスもアメリカと同じじゃんって言ってるけど、いやいや、10人に一人は医療保険に入れないで早死にしていくアメリカに比べたらイギリスは天国です。 日本もアメリカの51番目の州にならないで欲しいねー。
51. Heartland / the The (1986)
古い鉄橋をくぐり
ビクトリア公園を横切る
怯えた連中はみんな
日が暮れる前に家路に急ぐ
新たな市街地の
今にも地面に崩れ落ちそうな
マチネの映画館や
悪臭漂う商店街を通り抜ける
俺は季節の変わる臭いを嗅いだ
また日が暮れるこの街を眺める
また冬が来て
長い影と大きな希望を投げかける
また冬が来る
ユートピアを待つ
凍りつく地獄を待つ
ここは何も変わらない国
赤いバスと、青い血を流す赤ん坊の国
年金受給者がレイプされ
福祉国家から心臓は切り取られる国
金持ちが蜜を味わう一方で
貧乏人にミルクをやれ
金持ちが金を数えてる間に
浮浪者に幻想を懐かせろ
多くの人間が
自分の心のうちを言葉に出来ない
腰が曲がり、希望が奪われるまで
誰も彼らを理解出来ないし
理解しようともしない
望むものが手に入らず
彼らは怒る
けれどマニュアルは紙に書かれない
それは壁に記されている
この国が裂けて堕ちていく様
だからクレーンは空中で動く
叩き潰せ... この街を
でもこのハートランドの染みを
消すことは絶対出来ない
病み、悲しみ、混乱したこの国から
また冬が来て
長い影と大きな希望を投げかける
また冬が来る
ユートピアを待つ
凍りつく地獄を待つ
兵器は手渡された
神は崇められるた
でもテレビに映る戦争は
何も説明されてない
すべての銀行家は
自分たちの財布のポンドが
ドルに変わる時
白い襟の下で汗をかく
ここはアメリカの51番目の州
ここはアメリカの51番目の州
ここはアメリカの51番目の州
ここはアメリカの51番目の州
<syco訳>
アポカリプス(世界の終末)とカリプソをかけているところに、モノクローム・セットのセンスの良さがひかるね~。 B-52の爆撃機が出てくるよ
52. Apocalypso / the Monochrome Set (1980)
原子爆弾のメロディーでホー!って歌おう
陽気な口笛が聞えてくる
アルミホイルに包まれて
僕の血は沸き立つ
B-52が弱気にパタパタ飛ぶ
唯一僕が欲しいのは、バークレースクエアのアパート
そこに、カラーテレビとリクライニングチェア
ガツガツ食べたいスチャールのチョコの大箱
アンチックな柱時計とお風呂で使える電話
天国の門から落ちてくるミサイルにエールを送ろう!
7/8拍子で陽気にシンコペーションをする
僕は音楽に合わせて
踊るはマルテルのマンボ、空からの攻撃
猟犬の吠える声が聞える
唯一僕が必要なのは、ロールス・ロイス コーニッシュ
ヌーヴォーリシェをしまうカクテル・キャビネット
ペルシャ絨毯、トランクの中にはゴッホの絵
僕の防護服の下にはカルダンの三つ揃い
ガンバレ、機関銃、短音記号と休符
僕の胸にリズムを刻む
お腹の四分音符が
僕の足をジェリー状にする
八分音符にFシャープ、そしてLにG
唯一僕が望むのは、スイス銀行の口座
O.B.Eと伯爵の称号
使用人付きの別荘
急性狭心症と墓に刻む言葉
<syco訳>
マンサンのデビューシングル、「気楽にいこうぜ、コッコちゃん(私が邦題付けるとしたらこうなる)」に、M53という言葉が出てくるんだけど、何のことかググってみたら、どうやらチェコ製の戦車らしい。 祖国にウンザリしたから、飛び出してめちゃくちゃやってみましたって歌だね。 なぜ題名にコッコちゃんが入っているのかは謎だわ。
53. Take it easy Chicken / Mansun (1997)
そうだよ、もううんざりだ
このクソみたいなイギリス
切り裂かれる
溺れそうだ
スターがいる
ビールを飲んでいる
俺の壁に
スターの名前が走り書きされている
C.I.D が
俺を追っている
俺がスターを自分の車に乗せて
誘拐したから
TVRに乗って
俺たちはプラハに向かう
マーズに寄る
そして俺たちは
スターを連れて、そうさ、LAに行く
ラスベガスで一日過ごすんだ
太陽の下でさ、のんびりしたいんだ
気楽にいこうぜ
気楽にいこうぜ
ママがケーキを持ってきた
おなかが痛い
気分が悪い
クウェートで
戦車を盗んだ
フランスを走って
スターが驚いた
トランス状態で
M53が
木に追突して
車が潰れた
スターを殺してしまった
密航して
船の上で
警察をかわした
なんて旅だ
スターをLAに連れて行く
ラスベガスを一日ドライブしよう
太陽の下でのんびりしたいね
気楽にいこうぜ
気楽にいこうぜ
気楽にいこうぜ yeah, yeah, yeah
気楽にいこうぜ
気楽にいこうぜ yeah, yeah, yeah
気楽にいこうぜ yeah, yeah, yeah
気楽にいこうぜ yeah
<syco訳>
バンブーハウスの住所は54、SCOTのベーシストのメアリーがボーカルを取ります。 ノースキャロライナのバンドで、私は年に一度はライブを見ている。 この曲は盛り上がるので必ず歌ってくれるのよ。
54. House of Bamboo / Southern Culture on the Skid (1997)
竹の扉に54の数字
竹の屋根に竹の壁
床も竹でできている!
ソーホーのジョーと会いなさい
エスプレッソを入れてくれるわ
その名もバンブーハウス
枝で出来ている
枝とレンガね
でもとっても楽しいところ
バンブーハウス!
そうね、このカジノじゃ、チノも飲めるし
チャチャも踊れる
ソンブレロを被ってボレロも踊れる
スネイクのようにシェイクするの
子猫ちゃんたちが跳ねてるときに寄りたい
激しいビートでステップを踏むの
子猫ちゃんを踊りに誘って
ジュークボックスを揺さぶるレコードを聴こう!
教えてあげる、気が落ち込んだら
行ってみるといいわ
バンブーハウスに!
<syco訳>
55歳で失業、どうしてくれる、イギリスのビッチ野郎! 50番代はイギリスをディスる曲が多いね。 51,53、これで3曲目だ。 かって私も住みたいと思っていた国なのに…。
L.K.ジョンソンさんはかなりのジャマイカ訛りで、訛りどころかジャマイカ限定ワードもたくさん出て来る。 こんなに訛りが強いと、移民として厳しいも伝わってくるわ。
55 Inglan is bitch / Linton Kwesi Johnson (1980)
ロンドンに来たばかりの時
地下で働いていた
他にどうしていいかわからなかったから
地下で働いた
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
そこから抜け出せない
俺は大きなホテルで仕事を見つけた
しばらくの間、俺はよく働いた
それから皿洗いの仕事をさせられた
それは最悪で、いつも時計の針を見つめてた
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
そこから隠れることも出来ない
給料袋をもらっても
税金でごっそり持っていかれる
食べていくので精いっぱいだ
布団に入っても眠れない
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
嘘じゃないぜ、真実だ
来たばかりの頃、俺は穴掘りの仕事をしていた
俺はロバのように頑丈だった、俺はバカだった
しばらくして、残業するのをやめた
しばらくして、シャベルを捨てた
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
常に生き延びる手段を探す
そうだよ、俺は夜昼働く
クリーンな仕事も汚い仕事もする
黒人は怠け者と言われてるけど
がむしゃらに働く俺を見たら驚くぜ
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
それを認めろ
ブラックリーのちっぽけな工場で
ただ箱に詰めるだけの仕事
それを15年もやってた
15年も働いたのに、いきなり解雇ときた
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
そこから抜け出せない
山ほど仕事はあるのに
俺は解雇される
俺はもう55歳だ、若くない
なのに奴らは配給をもらえと言う
イギリスはビッチだ
逃げ場がない
イギリスはビッチだ
どうすりゃいいんだ?
<syco訳>
56も、1956年でズルをする。 57の数字も出てくるけど、57はとっておきの曲があるので、ジョナサンはインチキ56だけで我慢してもらおう。 (偉そうに自分何様。)
56.Roadrunner /Jonathan Richman (1976)
1.2.3.4.5.6.
ロードランナー、ロードランナー
時速を上げて走る
ストップン・ストップを通り過ぎる
ラジオを聴きながら
僕はマサチューセッツが大好き
寒い日のネオンの光も好きで
深夜のハイウェイも好き
ラジオをつけて
走る僕はロードランナー
オーライ
モダンな月明かりに恋をしながら
走る暗い夜の128号線
マサチューセッツが大好き
ラジオをつけて走るのが好き
夜中の孤独な気分を忘れさせてくれる
夜中の寂しい気分を忘れさせてくれる
車に乗ったらもう寂しくない
ラジオをつければひとりじゃない
ロードランナーみたい
そうさ
1956年のスピリットにようこその看板
57の次に広がる林に耐えながら
急いで走ればハイウェイが君のガールフレンド
郊外の林、郊外の速度
楽園のような匂い
ロードランナー、一回
ロードランナー、ニ回
ロックンロールが大好き
朝まで外を走り続ける
ロードランナー
そうさ
ロードランナー、ロードランナー
時速を上げて走る
次のドライブインまで走る
ラジオを聴きながら
モダンな月明かりが大好き
モダンなロックンロールが大好き
モダンな女の子とモダンなロックンロール
ラジオをつければひとりじゃない
ロードランナーみたい
オッケー、うったってよ、モダンラバース
ラジオをつけて!
AMラジオがある
ラジオをつけて
AM 車とAMラジオがある
ラジオをつけて!
AMラジオの音がある
ラジオをつけて
ロックするモダンなネオンの音がある
ラジオをつけて
マサチューセッツから走る車がある
ラジオをつけて
夜中にマサチューセッツのパワーがある
ラジオをつけて
モダンなマサチューセッツのサウンドがある
世界がある ターンパイクがある
AMラジオのパワーがある
夜中のロックンロールがある
工場と交通標とモダンサウンドのパワーがある
オーライ
そうさ
バイバイ!
<syco訳>
私のとっておきの57の曲がこれよ。「すべてを終わらせる57の方法」。 私は、この曲の無神論と口笛で救われたわ。 ジナ・バーチの詩って響くわ~。
57 57 Ways to End it All / the Raincoats (1996)
もしも
もしも、
神様なんて存在しなくって
天国なんかも無くって
死んだ後は
ただの無の空間で
何にも無いとしたら
大波に乗せられて、
一点の中に吸い込まれたい
痛みを感じることなく、
大海を泳ぎたい
海を越え
太陽に飛び込む
再び私は焼かれる
焼かれる
焼かれる
焼かれる
97階のビルの上から飛び降りたい
もうこれ以上生きていたくない
だって我慢できない
我慢できない
この痛みをもう我慢できない
ほんとうにもう
この痛みに耐えられない
我慢できない
だめ、だめ、だめ、だめ、
この痛みに耐えられない
この痛みに耐えられらい
もう一度死に戻る
死に戻る
死に戻る
死に戻る
死に戻る
自分が浸かっているバスタブに
ドライヤーを投げ込みたい
心臓が止まるまで酒を飲みたい
天井から縄をぶら下げて
首を吊つりたい
コルト45で頭をぶち抜きたい
もしくは鎮痛剤が欲しい
痛みを 痛みを
殺したい、殺したい、殺したい、
我慢できない
だめ、だめ、だめ、だめ、
この痛みに耐えられない
この痛みに耐えられらい
もう一度死に戻る
死に戻る
死に戻る
死に戻る
死に戻る
<syco訳>
58と59はまとめてマッドネスのこの曲で。 59年製のポンコツ車のスピードを58マイルまで上げて走ったら警察に止められたってうただね。 改めてビデオをみたら、ファンボーイスリー時代のテリー・ホールがカメオで出ていたよ。 泣ける…。
58 . 59. Driving in My Car / Madness (1982)
マイカーに乗ってきたよ
ジャガーとはちょっと違うけど
プリムローズ・ヒルの
ブラジル人の男から買ったんだ
59年製だ
タイン川沿いの工場で作られた
ドアにモリスと書いてある
前はGPOが所有してた
職場にも乗っていく
ボスに薄汚いと言われるけど
全然気にしないよ
ガソリンと外の空気をくれよ
ちょっと古いけど、自分の車だ
時間がある時修理する
つい先週はオイルを交換した
ロッカーバルブとコイルもね
先週は毎日忙しかった
誰かが窓をノックしてきた
俺が誰かのフェンダーをへこませたって
俺の車の前後に駐車するなってことだね、ハハハ
マイカーに乗ってきたよ
思ったよりも遠出した
マスウェルヒルまでドライブした
セルシービルにも行ってきた
A45を走った
58マイルまでスピードを上げた
この前は警察に止められた
「人違いですよ」と言うしかない
タイヤが少しすり減っている
でも誓って言うが、大したことなかった
マイカーの運転が好きだ
こんなに走れて満足だ
マイカーの運転が好きた
思ったよりも遠出した
マイカーの運転が好きだ
タイヤがパンクしたとしてもだ
マイカーの運転が好きだ
ジャガーとはちょっと違うけど
マイカーの運転が好きだ
こんなに走れて満足だ
<syco訳>
最後は、マッシヴ・アタック。 クール過ぎて、聞いているだけ自分が2割増しカッコよくなった気がするわ。
60の数字はよく聞いてないとキャッチできないよ。
60. Karmacoma / Massive Attack (1996)
お前は本当に俺と居たいのか
お前に上げられるものなど何もないのに
嘘はつかない、愛が一番大切だ
安らかな感情のまま
散歩しよう、残りを味わおう
いや、休息を取ろう
お前は穴を掘っている
家の近くで
狂っているが気力がない
必要に迫られて生きることはない
お前のトラブルは紙幣の透かし模様に違いない
馴染みの顔が付いた紙幣のようだ
俺は毎日酒を飲むが
それで気分が治まることはめったにない
決して気分が治まらない
郊外を歩く二人は決して恋人同士じゃない
お前は二人だ、特にお前の体が二倍になって
分裂する時、お前は次のクウェートを待つ
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
お前は本当に俺と居たいのか
お前に上げられるものなど何もないのに
散歩しよう、休息をとろう
いや、残りを味わおう
散歩しよう、休息をとろう
残りを味わおう
リストの一番目にはなりたくない
独占と公式なキス
60秒で乗り越える
二人で力を合わせて
しかし今は、感情の絆は断ち切られたままだという
信頼があるところに、優遇が生まれるし
ファンクがあるところに、ビートが生まれる
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
俺のベイビーを枯らす、あぁ、俺の女だ
俺は気が狂ったに違いない ぐったりしてるだろ
お前の近所に穴を掘って
お前は狂っているが、気力がない、怠けてるに違いない
リストの一番目にはなりたくない
独占と公式なキス
俺のベイビーを枯らす、あぁ、俺の女だ
俺は気が狂ったに違いない ぐったりしてるだろ
お前の近所に穴を掘って
お前は狂っているが、気力がない、怠けてるに違いない
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
カマコマ、ジャマイカの香り
<syco訳>
オマケ
気長に行くね~。