ロケンロール100選 61-70

しばらく空けてしまったな。 まぁ、気にするなっ。

さて、60番代はディランから始めようぜ。 ハイウェイ61はディランの出身地のミネソタからルイジアナまで南北に走る道路だね。 伝説のロバート・ジョンソンが悪魔に会ったクロスロードもハイウェイ61の途中だったな。

61. Highway 61 Revisited/ Bob Dylan (1965)

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神がアブラハムに行った「お前の息子を生贄にしろ」
アブラハムは言った「俺をからかっているんだろ」
神は言った「本気だ」アブラハムは言った「何だって?」
「好きなようにするがいい、でも
次に私がお前の下に現れたら、走って逃げるがよい」
アブラハムは言った「それじゃ、どこで殺しをやればいいんだい?」
神は言った「ハイウェイ61でやりなさい」

ジョージア・サムは鼻から血を流していた
福祉相談所も着替えをくれなかった
彼は哀れなハワードに聞いた「俺は何処に行けばいいんだ?」
ハワードは言った「一か所だけ知っている」
サムは言った「早く教えろ、俺は急ぐんだ」
ハワード銃で指して言った
「あそこを行くんだ、ハイウェイ61だ」

マック・ザ・フィンガーは王様のルイに言った
「俺はトリコロールの靴紐が40本ある
そして、鳴らない電話が1000台あるんだが
どこに捨てればいいか知ってるかい?」
王様のルイは言った「うーん、ちょっと考えさせてくれ」
それから言った「そうだ、簡単に処分できるところがある
全部ハイウェイ61に持って行けばいいんだ」

さて、12夜で、5番目の娘が
一番目の父親に何かがおかしいことを告げた
「私の肌って」と彼女は言った「白すぎないかしら?」
 父は言った「こっちの明るいところに来てみなさい」
「うん、お前の言うことはわかる、2番目の母親にこの件は済んだと言っておく」
しかし2番目の母親は7番目の息子と一緒に
ハイウェイ61に行っていた

さて、放浪するギャンブラーは退屈していた
次の世界戦争を起こそうとしていた
彼はプロモーターを見つけたが、プロモーターは床に転げ落ちそうになって言った
「今までにそんな事に関わったことがないぜ
でもOKだ。簡単に出来るだろうね
ただ太陽の下にベンチを並べればいいんだ
ハイウェイ61沿いにね」

<syco訳>

 

62は1962年からずっと同じスーツを着ている校長に虐められる可哀そうなモリッシー少年のうただ。 

あ、これからは19〇〇年は○○の二けたのみで対応できることにした。 そうでもしないと探せません。

62. Headmaster Ritual / the Smiths (1985)

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殺気だった鬼どもが
マンチェスターの学校を仕切る

腰抜けの豚ども
凝り固まった思考

教師が隊を率いり
若さに嫉妬し
1962年からずっと同じスーツ

僕の首の後ろまで
軍隊のツー・ステップを仕掛けてくる

家に帰りたい
ここに居たくない
教育なんて要らない
大間違いだ

週の半ば運動場で
先生は僕の膝をぴしゃりとたたく

お腹を膝で蹴られ
顔を肘で小突かれ
皿よりも大きな青あざができる

家に帰りたい
ここに居たくない

Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da
Da-da-da

殺気だった鬼どもが
マンチェスターの学校を仕切る

みんな腰抜けのクズ野郎

先生は隊を率いり
若者に嫉妬し
1902年からずっと同じジョーク

僕の首の後ろまで
軍隊のツー・ステップを仕掛けてくる

家に帰りたい
ここに居たくない
人生を最大の過ちとして
諦める

体育を休ませてください
ひどい風邪をひいたようなんです
先生は僕を掴み食いつき
蹴とばしてシャワーを浴びせる
蹴とばしてシャワーを浴びせる
僕を掴んで貪り食う

家に帰りたい
学校に居たくない
<syco訳>

 

またまたマッドネス。 63歳の新聞屋のジョージは実は近所の下着泥棒だったって話。

63. In the Middle of the Night / Madness (1979)

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角の新聞屋のナイスガイ、ジョージ
大金持ちではないが決して貧しいわけじゃない
陽気なジョージ、63歳で幸せ者だ
背はそんなに高くないけど、俺より健康だ
誰もが知っているメロディを口笛で吹きながら通りを歩く
脛にはバネが入ってて、足の裏にはゴムが付いているみたいだ


でも真夜中に
ジョージは君の庭を通り抜け
君のストッキングに忍び寄る
赦しも請わず
そよ風のように柔らかに
腕いっぱいに下着を抱え
這うようにして
パンティーの夢を見る

こんにちは、新聞屋のジョージ
車の調子はどうだい、暖かくなってきたね
朝刊を手に取りながら、ジョージとおしゃべりをする
下着泥棒の記事を読む
去る時は「良い一日を」と言ってくれる
早めに店を閉めることなどなく、いつも床を掃いている

でも町が暗闇に包まれるとき
きみの洗濯物が干してあると
そこからパンティーがもぎ取られる
恐ろしい予感がする
時計が8時を打って
君が布団に包まっている時
彼は門の前に潜む
下着は危険にさらされる

角の新聞屋のナイスガイのジョージ、
今日は店が閉まっている、庭の芝でも刈っているのか
一軒先の店で新聞を買うことにする
おい、第一面に載っているのはジョージじゃないかい?
まさか、でも確かにジョージだ
この写真じゃ分かりにくいが

警察は彼を追う
間違いない
彼の所に電話をし
家の戸を叩いた
でもすでに彼は消えていた
仲間の所に逃げてしまってた
だって彼は朝早く
朝刊で自分の顔を見つけたのだから
<syco訳>

 

64はやっぱ、これでしょ。

64. When I am 64 / the Beatles (1967)

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年を取って、髪が薄くなったら、
今から何年も先のことだけど
バレンタインカードを送ってくれるかな
誕生日のカードやワインのボトルもね

僕が3時になっても帰ってこなかったら、
鍵をかけてしまう?
変らず僕を必要として、ご飯を作ってくれる?
僕が64になっても

君だって年を取るよね
そして君が一言いえば
いつも君のそばにいるよ

僕は結構役に立つ、ヒューズだって直せるし
電気が消えてしまったら
君は暖炉のそばでセーターを編めばいいさ
日曜日の朝はドライブしたり
庭仕事や草取り
これ以上何が望める?
変らず僕を必要として、ご飯を作ってくれる?
僕が64になっても


毎年夏にはコテージを借りよう
ワイト島さ、あまり高くなきゃね
倹約してお金を貯める
膝にのっける孫たち
ベラとチャックとデイブだ

ハガキを送ってよ
君の思いを記して
言いたいことをそのまま書いて
「敬具」なんて疲れるから
返事をくれよ、必要事項を記入して
永遠に僕のもの
変らず僕を必要として、ご飯を作ってくれる?
僕が64になっても
<syco訳>

 

65歳で父親が亡くなって、母親が亡くなって、一人ぼっちになっちゃった。 いつ聞いてもしみじみするわ。

65, Alone again (naturally)/ Gilbert O'Sullivan (1971)

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もう少し経っても
気分が晴れないのなら
僕は自分に約束する
近くのタワーに行って
てっぺんまで上り
そこから身を投げてやる
そうすることで
表明するんだ
打ち砕かれるってこういうことなんだと

僕は教会に突っ立って、人々にささやかれる
「なんてことなの、あれは辛いわ
彼女に置き去りにされて
私たちはもうここにいてもしょうがないわ」
「そうね、帰りましょう」
まるで自分がしたかのように
また一人になった、当然の如く…

つい昨日のように感じる
僕が元気で明るくて陽気だったころ
これから演じる役を楽しみにしていた
誰だってそうだろう?
でも僕は打ちのめされたように
現実を見せられた
少しも実現することなく
僕はずたずたに切り裂かれた

それは僕に神の存在や慈悲への
疑念を抱かせた
あぁ、神が本当に存在するなら
僕が一番必要としている時に
なぜ見捨てられたのか
僕は本当に確実に
また一人になった 当然の如く…

この世界には
修復されず置き去りにされた
壊れた心が
溢れているように思える
僕らは何もできない
僕らは何もできない

また一人になった 当然の如く…

昔を振り返ると
他のことも思い出す
父が亡くなった時泣いた記憶
涙を隠そうともしなかった
65歳だった
そして母、神様、母の魂を救ってあげて
唯一愛した人を奪われ
母はひどく傷ついた心で
ひとり残される
どんなに僕が慰めても
無言のままだった

そして母が死んだとき
僕は一日中ずっと泣いていた
また一人になった 当然の如く
また一人になった 当然の如く
<syco訳>

 

「ルート66」を選びたいんだけど、懐メロばっかで、ヤングにバカにされそうなので、ここでナウい曲をお届けします。 曲中に出てくる「バッファロー66」はヤングは知らないでしょ? 1997年の当時最高にイケてた映画なのよ~。

66. Wet Dream / Wet Leg (2022)

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私を連れ出して
仲間に入れて
3,2,1,
さぁ、始めましょう
行くわよ
行くわよ
行くわよ 行くわよ、行くわよ

私はあなたの見る卑猥な夢の中で
車を運転していた
道路の脇に立つあなたを見た
他に誰もいなかった
あなたは自身を触っていた
自身を触っていた
触っていた
自身を触っていた
自身を触っていた

あなた言った「ベイビー、俺の家に来ないかい?
『バッファロー66』のDVDがあるんだけど
あなた言った「ベイビー、俺の家に来ないかい?
『バッファロー66』のDVDがあるんだけど


私を連れ出して
仲間に入れて
3,2,1,
さぁ、始めましょう
行くわよ
行くわよ
行くわよ 行くわよ、行くわよ

私はあなたの見る卑猥な夢の中で
車を運転していた
あなたは自身を触る時
あなたは私のことを想うだけの価値があって?
自身を触っていた
触っていた
自身を触っていた
自身を触っていた


あなたはボンネットに登り
フロントガラスを舐めだす
今までに見たことのない厭らしさで
思わず赤面してしまうほど
思わず、思わず、思わず赤面してしまうほど

もうたくさん、もうたくさん、もうたくさん
もうたくさん、もうたくさん、もうたくさん
もうたくさん(赤面してしまう)もうたくさん、もうたくさん
もうたくさん、もうたくさん、もうたくさん
もうたくさん(赤面してしまう)もうたくさん、もうたくさん

私を連れ出して
仲間に入れて
3,2,1,
さぁ、始めましょう
<syco訳>

 

産業ロックのシカゴが出てくると、このカウントダウンも限界に来たんじゃないか、と心配になる。 でも、一曲で67と68をクリアできるんだぜ。 おまけに日本語バージョンもあるんだ。 下の訳詞は日本語バージョンの歌詞を持ってきた。 メロディに乗せて一緒に歌えるよ。 しかし最後に「質問67と68」ってうたう意味が謎だわ、そこまではベタなラブソングなのにね。

67,68. Questions 67&68 /Chicago (1969)

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二人の胸の中で
あぁ、感じあうもの
それはとても不思議な
突然のこと
お願い聞かせて そのわけを
だけど、どうでもいいさ
この幸せを胸に抱きしめて
ただ信じたい、奇跡を

二人の見つけた愛は
あぁ、突然の物
それともこれは全て
わけがあるのか
お願い聞かせてそのわけを
だけどどうでもいいさ
この幸せを胸に抱きしめて
ただ信じたい、奇跡を

第67問と68問

<片桐和子さんの訳です>

 

1969年のフリーラブ、ヒッピー文化が戻ってきたって歌ね。 このバンドはこの曲しか知らないけど、本国オーストラリアでは有名なのかもしれないね。 

69 . Miss Freelove '69 / Hoodoo Gurus (1991)

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どこにでも連れて行ってくれ
俺は服を脱いで下着姿になってもいいぜ
もし君が半分でもチャンスをくれるならね
ヒッピーのフリーラブ、素晴らしいじゃないか!
すべての灯りを消すよ
そして君だけのために踊ってもいいよ
それはある午後に始まった
リビングである仲間たちと
熱燗をやっていた
すぐにほかの仲間もやって来て
皆で騒ぎ出した、
その後はどうなったかわかるだろ!

ミス・フリーラブ、またいつか戻って来て
69年のミス・フリーラブ

キラキラ汗ばむパッションに火が付いた
それぞれのファッションで愛し合った
みんな大いに楽しんだ
モンキーダンスでファンキーな気分
俺はまるでディスコジャンキー
そして、ぜんぜん構やしない
頭が正常に働いていないのかも
ただ気分が最高なだけ
君のそう? 嬉しいね
たぶんひと時の流行りだろうけど
でも俺たちは楽しんだよね
君が立ち寄ってくれた時にさ

ミス・フリーラブ、またいつか戻って来て
69年のミス・フリーラブ

そしてすべてが遠くに行ってしまった
みんな居なくなった、でも大丈夫
すべてがグルービー、と君はいうだろうか?
君は言うだろうか?

誰かが警察を呼んだ
警察は逮捕する勇気がなかった
俺たちのエロい場を目の当たりにして
バッジを入口で外して
フロアのアクションの仲間入りをした
(警棒を置いた)
ミス・フリーラブ…
ララララ ラブ
ララララ ラブ フリーラブ! 

<syco訳>

 

最後はまた、懐メロに戻って、ニール・ヤングで終わろう。 1970年にリリースした曲だから、当時の「今」を意味して1970年と言うフレーズを使ったと思うけど、それももう50年以上も前になっちゃったよ。 

しっかしニール・ヤングのおっさん、まだまだ現役で頑張ってる。 今年新作アルバムも出る。 ♪ ヘイ、ヘイ、マイ、マイ、ロケンロールは死なない…

70 After the Gold Rush / Neil Young (1970)

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鎧を着た騎士が現れる夢を見た
女王についてなにか言っていた
農民はうたい、太鼓をたたいて
射手は木を裂く
ファンファーレが太陽に向かって鳴り響き
そよ風に乗って流れた
ごらんよ、1970年の母なる自然が奔走するのを
ごらんよ、1970年の母なる自然が奔走するのを

焼け落ちた家の地下に寝転がって
満月を見ていた
空で太陽が破裂してしまったあとに
代わりとなるものが現れることを願って
僕の頭の中でバンドがプレイをしていた
ハイになって行く気分がした
友達がに言われた言葉を思い出した
それが嘘であることを願った
友達に言われた言葉を思い出した
それが嘘であることを願った

太陽の黄色い靄の中にかすむ
銀色の宇宙船の夢を見た
選ばれた者のまわりで
叫ぶ子供達、飛び交う色
全てが夢、全てが夢
搭乗が始まる
母なる自然の銀色の種子が
太陽の中の新しい家へと飛ぶ
母なる自然の銀色の種子が
太陽の中の新しい家へと飛ぶ

<syco訳>

 

オマケ

ポールもミックもディランもニールヤングもオサリバンもみんな現役で創作活動を続けてる。 ロケンロール・シニア軍団頑張れー!