ロケンロール100選 41-50

またハイウェイの番号から始まった。 

アメリカの高速は、奇数なら南北、偶数なら東西に走るって知ってた?  ハイウェイ41号線は南北にフロリダからミシガンまで走る道路だ。 私はカントリーはほとんど聴かないけど、この曲は超有名だから、アメリカ人なら誰でも知っていると思う。 ハーレーとかに乗って走る風景のBGMに使われる感じだね。 

41. Rambling Man / the Allman Brothers Band (1973)

youtu.be

あぁ、俺は生まれつきの放浪者
その日その日を生きるのが精いっぱい
去る時が来たら
わかって欲しい
俺は生まれつきの放浪者だってことを

そうさ親父はジョージア生まれのギャンブラーで
銃で撃たれで死んじまった
俺はグレイハウンドバスの後ろで生まれた
41号線を走る途中さ

あぁ、俺は生まれつきの放浪者
その日その日を生きるのが精いっぱい
去る時が来たら
わかって欲しい
俺は生まれつきの放浪者だってことを
オーライ

今朝テネシーのナッシュビルを出て
ニューオーリンズに向かっている
バイユーはいつでも活気がある
デルタの女は最高だ

あぁ、俺は生まれつきの放浪者
その日その日を生きるのが精いっぱい
去る時が来たら
わかって欲しい
俺は生まれつきの放浪者だってことを
<syco訳>

 

「前に住んでいたアパートは通りから入口まで42歩だった」と歌う。 昔彼女と一緒に住んでいたアパートの歌だね。 日本でいう「神田川」のカナダ版でしょうか…。 この曲はミシガンに住んでた時、隣のカナダのオルタナラジオ局がヘビロテしてたな。

42. the Old Apartment/ Barenaked Ladies (1996)

youtu.be

昔のアパートに侵入した
僕らが前に住んでいた部屋だ
壊れた窓ガラス、すっからかんでお腹も空いてた
壊れた心と壊れた体で
ここが僕らが昔住んでいた場所

なぜ壁を塗り替えた?
なぜ床をきれいにした?
なぜドアにあけた穴を
漆喰で埋めた?
僕らが昔住んでいた場所

なぜネズミ捕りがそのままあるの?
なぜ水切りラックがまだあるの
それらは前は僕らのものだった
まだあるのなら、返してほしい

昔のアパートに侵入した
道路から入口まで42歩ある
地盤が歪んでいる、大家も酷かった
ヤクザが屯す路地
ここが僕らが住んでい場所

なぜ芝生をコンクリートにした?
なぜ鍵を変えた?
なぜ僕は侵入しなきゃ入れないんだ?
ただ話がしたいだけなのに
これが僕らが住んでいた場所

下の住人はどう?
今年は機嫌がいい?
君のテレビのボリュームを上げた
そして面白半分に床を踏み鳴らした

僕らはもうここに住んでいないよね
ダンフォースに古い家を買った
彼女は僕を愛してるし、僕を温めてくれる
僕はここで幸せだ
これが昔僕らが住んでいた場所だ

昔のアパートに侵入した
電話が壁から取り去られている
記憶がどんどん薄れていく
つまらない絵画の中に溶け込んでいく
それらを返してほしい

全部を返してほしい(昔僕らが住んでいた場所)
全部を返してほしい(昔僕らが住んでいた場所)
全部を返してほしい(昔僕らが住んでいた場所)
全部を返してほしい

<syco訳>

 

ギレモッツ、どこにいっちゃったんだろうな。 好きだったのに…。 

タイトルの"Made-up"てのは、「適当に考えた」とか「即興ででっちあげた」とかいう意味だ。 「なんちゃってラブソング No.43」ってことね。 その前に42曲も「なんちゃってラブソング」を作ってたんだ。 そこに愛を感じろってことかしら。

43.Made-Up Lovesong #43/ Guillemots  (2006)

youtu.be

 

火花と輝く竜で伝えたい、君を愛してる、本当だ
空のコーラの缶の中にも詩があるんだ
火花と輝く竜で伝えたい、君を愛している、本当だ
燃え尽きたキャラバンの中にも高貴さが残る

君は僕風に飛ばされた紙くずのように宙に舞い上がらせる
最高に素晴らしいものが突然僕の前に現れた
君が大好きだ、君は気に留めもしないけれど

火花と輝く竜で伝えたい、君を愛してる、本当だ
君の北からの微笑みは左右対称だ
火花と輝く竜で伝えたい、君を愛してる、本当だ
一リットルのボトルに詰め込まれた僕がいる

君は僕をソファから起こし
宙に舞い上がらせる
極上のものは予告もなしに現れる
君も気にしてるなんて信じられない

うん、僕は信じるよ
今この時

<syco訳>

 

44はストーンズだよ。 ハートブレイカー・ウィズ・44って、何のことかと思ったら、マグナム44の拳銃のことだったんだね。 マグナム44を持った無情な奴って意味だ。  ちなみにストーンズは今月18年ぶりににニュー・アルバムが出るってねー!   

44 Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) / the Rolling Stones (1973)

youtu.be

 

ニューヨーク市の警官が
公園を走りぬける少年を追いかけた
それは人違いだったが
銃弾が少年の心臓を通り抜けた

マグナム44を持った無情な奴
俺は世界を切り裂きたい
お前はマグナム44を持った無情な奴
I俺は世界を切り裂きたい

10歳の少女が街の片隅で
注射の針を腕に刺している
彼女は路地のゴミの中で死んだ
母親は言った、あの子に希望などなかったと

無情な奴、無情な奴
あの子は心に針を突き刺した
心がへし折られる、心がへし折られる
お前のハートから愛を盗んでいった

Oh yeah, oh yeah
世界を切り裂きたい
Oh yeah, oh yeah
世界を切り裂きたい

無情な奴、無情な奴
俺のハートから愛を盗んでいった
無情な奴、無情な奴
俺は世界を切り裂きたい
俺は世界を切り裂きたい
<syco訳>

ここでちょっとインチキする。 1945はナインティーン・フォーティファイブって読むから、45ってことにしよう。 だって、この曲大好きなんだよ。 

45 Holland, 1945/ Neutral Milk Hotel (1998)

youtu.be

僕が唯一愛した女の子は
瞳にバラを抱えて生まれた子
でもその子は生きたまま埋められた
1945年のある夜に
傍にいたのは彼女の姉だけ
そしてそれからわずか数週間後に
銃弾が全ての人の頭上に降った
今、彼女はスペインの少年に生まれ変わった
太陽の周りに炎の輪を描いて
ピアノを弾いている
僕は夢が叶ったと歌おう

でも今僕らはかつて愛した人生の
すべての欠片を集めなければいけない
ただ今日をどうにか
生きてくために

そして今僕らは、白衣をまとった褐色のブラザーと
いっしょにサーカスの輪に乗って転がる
生きてるっていいことだと言いながら
でも今彼は炎を放つ彗星に乗る
そしてもう戻らないだろう
星から見る地球はより綺麗だ
そうだよ、君の頭上の遥か上で
その輪が閃光を放ち弾丸が飛ぶことで
彼は君を悲しませようとしたわけじゃない
君の心を囲むの空洞の輪
世界はひたすら叫び、バラバラになる

でも今僕らはかつて愛した人生の
すべての欠片を集めなければいけない
ただ今日をどうにか
生きてくために

そしてここが君のお母さんが眠る場所
そしてここが君の兄弟が生まれた部屋
前に彼らが寝がえりをうっていた布団の上に
凹みが出来ているけど、もう彼らは動かない
僕は悲しくなる、だって世界は
彼らの顔にたくさんハエがとまっているのを
見るほうを選ぶから
僕はただ、彼らの瞳の中に白いバラを抱き続けることを望んでいるのに

<syco訳>

 

イントロはボウイのジーン・ジニーとそっくりな、スプーンの曲だ。 46ブロックのブロックとは道に囲まれた住宅地の区画のことだね。 46ブロックってだいたい3キロぐらいかな。 歌詞の意味は全く分からないけど、 エッジーなインディ・ロックの雰囲気だけは出てるわ。 

 

46  Utilitarian/ Spoon (1998)

youtu.be

カタコンベ カタコンベ 僕を守れ
数えろ、数えろ、僕の姉になれ
僕は46ブロックを歩いた
君はずっと先延ばしにしていた、いいかげんにしろ
僕は肉を腕に抱える
鋼鉄の歯を持っている、かかってこい
作り上げろ、取り出せ
それは実用的だから
心を痛めて実用主義者を
崇拝する
そうだよ、僕らはこのねじ曲がった世界を愛している、だからやれよ
階段を下りたら、僕はもう世界の半周しているんだ
<syco訳>

 

この曲ヒットしたよ、なつかしいね~。「47のデッドビート(ろくでなし)」ではじまるエスケイプクラブの「無法地帯の西部」。  星条旗掲げてるるからアメリカのバンドかと思っていたら、実はブリテンだった。 一発屋の感じだけど、他にもヒット曲あったのかな。 これしか知らない。

47 Wild Wild West / Escape Club (1988)

youtu.be

47人のろくでなしが住む裏通り
北、東、西、南、みんな同じ家に住む
奥の部屋に座って大きなブームを待つ
俺はベッドルームで彼女を待つ

彼女は冷たい、でも気にしない
その瞳とワイルドなヘアが好きだ
最高のビートにのって踊る
90年代に向かって
西部の荒野で生きる
荒れ放題の西部
ワイルドな西部

そうさ、マンディは奥の部屋でバリウムを配り
ラジオでは保安官とDJが対談してる
心臓の鼓動が47拍、ドラムのように鳴る
生きるなら楽しまなくちゃ
ロニーは銃を手に入れた

彼女は冷たい、でも気にしない
その瞳とワイルドなヘアが好きだ
最高のビートにのって踊る
90年代に向かって
西部の荒野で生きる
荒れ放題の西部
ワイルドな西部


さぁ、国旗を掲げて通りを行進だ
街中を歩いてで思いきり楽しもうぜ
右に行こうが、左に行こうが
あの子が今夜来てくれるんなら、俺は一向に構わない、


彼女は冷たい、でも気にしない
その瞳とワイルドなヘアが好きだ
最高のビートにのって踊る
90年代に向かって
西部の荒野で生きる
荒れ放題の西部
ワイルドな西部

90年代に向かって、80年代を生きる
奥の部屋で叫びながら、大きなブームを待っている
西部の荒野をくれ
安全なセックスをくれ
愛をくれ、愛をくれ
楽しむ時間をくれ

彼女は冷たい、でも気にしない
その瞳とワイルドなヘアが好きだ
最高のビートにのって踊る
90年代に向かって
西部の荒野で生きる
荒れ放題の西部
ワイルドな西部

<syco訳>

 

48はクラッシュの48時間、週末の2日間の歌ね。 ビデオの中で、スリッツのアリ・アップとジョー・ストラマーが楽しそうなの!  アリは48で、ジョーは50で亡くなったんだ、って思うとなんか悲しくなっちゃうよ。  暗くてわかりにくいけど、ベレーを被っているのはマイキー・ドレッドだ。 君たちのことは私はいつまでも忘れないよ。

48. 48 hours / the Clash (1977)

 

youtu.be

金曜日か土曜日、それってどういうことだ?
短い時間なら濃いシーンが必要
月曜が車輪の付いた檻のようにやってくる

48時間は48の
48時間は48の
48時間は48の
スリルを求める
48のスリルだ

だから教えてくれ、俺は地下鉄に乗るから
わかるだろ、女の子は冷たくふるまうってこと
前に行った場所では何も収穫がない

48時間は48の
48時間は48の
48時間は48の
スリルを求める
48のスリルだ

俺はこの街を隅から隅まで探した
歩き回って足が棒のようだ
いつも見逃してしまう、俺はチケットを持っていないから

48時間は48の
48時間は48の
48時間は48の
スリルを求める
48のスリルだ
金の要らないスリル
どんなスリルでもいい
スリルのためのスリル
<syco訳>


アメリカのハイウェイがまだ出てきた。 49号線はアラバマの海岸から始まって北上し、ミシシッピーのジャクソンを通ってテネシーのメンフィスまで行くのね。 まさにブルース街道よ。 スライドギターがたまらんわ。 ああぁ~、おっさんブルース最高よ。 

49 Highway 49/ Big Joe Williams (1963)

youtu.be

そうさ、俺は朝起きて、
ハイウェイ49に向かう
朝起きたら、ハイウェイ49に向かう
俺の女を探してる
見つけることができるだろうか

メルヴィナは俺の女だ
彼女はハイウェイ49のどこかにいる
メルヴィナは俺の女だ
彼女はハイウェイ49のどこかにいる
俺は朝起きたら
その道を行くよ

確実に俺は、もう戻らない
確実に俺は、もう戻らない
ハイウェイ49を
死ぬまで歩き続ける

今朝俺は憂鬱になった
ジャクソンに辿り着いた
今朝俺は憂鬱になった
ジャクソンに辿り着いた
俺のベイビーを探している
見つけることができるだろうか

背の高い女
彼女は俺に見向きもしない
背の高い女
彼女は俺に見向きもしない
彼女はただ
ハイウェイ49を歩きたいだけさ

<syco訳>

 

最後の50は、中年には響くフランク・ターナーのこの曲。 50年間の社畜生活をどう思う?ってうただ。 これを幼稚園児に歌っているビデオがいいね~。

50 Photosynthesis / Frank Turner (2008)

youtu.be

 

俺も年を取ってきたことを認めなきゃいけないな
最近の流行りの曲は素通りしてしまうし
若い子が使っている言葉を知ったかぶりをする気にもならない


友達はみんな結婚して、住宅ローンを組み年金を払う
そして明らかに、俺の怒れる青春時代は終わった
それに今の自分に落ち着いたことにも満足している
だからといって、俺は清算してゲームから降りたわけじゃない
時とともにいろいろ変わっても、変わらないものもある

だから俺は座らないし
黙らない
そして何よりも俺は大人にならない
俺は座らないし
黙らないし
そしてないよりも俺は大人にならない

あぁ、成熟とは何かのまとめ売りみたいだ
十代の夢を捨てることは全ての夢を捨てると同じ
友だちや同僚や家族はみんなまじめな顔をして俺に言う
大人にならなきゃだめだ、そうさ、退屈で不満だらけの大人にね


あぁ、誰も俺に説明してくれていない、
50年も奴隷のように働くのがどうして素晴らしいって言えるのか
平凡な道を地道に歩めって?
それがみんなが辿るの道なら、俺はごめんだ

だから俺は座らないし
黙らない
そして何よりも俺は大人にならない
俺は座らないし
黙らないし
そしてないよりも俺は大人にならない


そして人生で
光合成しかやってこなかったのなら
眠れない夜に、自分がいつ死ぬのかを
考えるだけの価値しかない

さぁ、俺が弾いて、君らが歌う
夜の始まりとしては完璧さ
さあ、俺が弾いて、君が歌う
夜の始まりとしては完璧さ

そして俺は座らないし
黙らない
そして何よりも俺は大人にならない
俺は座らないし
黙らないし
そしてないよりも俺は大人にならない

<syco訳>

オマケ

まだまだ続くよ、ローリングストーンズも、私のカウントアップも!!