カール・ウォリンジャー (1957-2024)

訃報が入って、そういえば大好きだったなぁ、とぱぁーっと思い出して、それから一日中偲んで聴き続け、そして今も聴いている。

ワールド・パーティのカール・ウォリンジャーだ。 

3月10日に66歳で亡くなった。 死因は公表されていない。

私はデビューから3枚目までのアルバムを購入していた。 それ以降は追わなくなったんだけど、生涯たった5枚しかスタジオアルバムを作っていなかったんだね。 残りの2枚もDLした。 全部いい曲だよ。 名曲があり過ぎだよ。

一発でビートルズの影響受けてるってわかるんだけど、ビートルズっぽいからすべていい曲に聴こえるんだね。 でも全然古臭い感じがしないし、エッセンスを借りているだけで、オリジナリティはしっかり持っていた。 

誠実な歌詞からも、絶対この人善い人だってわかる。 ちょっと背負っている感もあって切なくなる。

私は1985年にウォーターボーイズのライブを観ているんだけど、その時にカールはウォーターボーイズに在籍していたはず。 シンガーのマイク・スコットばかり注目しちゃって、カールのことは全然覚えていない。 でも同じ空間に居たんだね。カールがウォーターボーイズを抜けたのは無理もない。 マイク・スコットの脇役でいるにはもったいないぐらい音楽の才能があったんだもの。

2001年に脳動脈瘤という病気を発症して、後遺症から話すことや楽器の演奏をまた一から学ばなきゃいけなかったらしい。 たびたびインタビューで、もうすぐアルバムを出そうと思っている、って答えているのに結局2001年以降はニューアルバムは出なかった。  

根っからの音楽家なのに、思うように創作活動が出来なかった最後の二十数年間を想像すると辛くなる。 R.I.P.カール。

 

デビューアルバムからのシングルのこのビデオに、去年亡くなったシネード・オコナーもバックで楽しそうに踊っているの。 

youtu.be

Private Revolution (1987)

革命を起こしたいなら、ベイビー、
独自で起こすに越したことは無い
本を燃やす必要はない
家で革命を起こせ
誰かが何かを隠している
誰かが森を焼いている
だから、君の革命が必要なんだ。
開放する惑星がここにある

僕たちが革命だ
君を連れに来たよ
革命を起こしたいなら ベイビー
独自で起こすに越したことはない
僕たちが革命だ、ベイビー、
君を自由にしに来たよ
革命が終われば、ベイビー
君は何れないものは何もない

人間はトラを殺し
緑の野原を砂漠に変えてきた
そして僕らの業績は称えられる
神とその最後の切り札
しかし、そんなことはよそにして世界は回り続けるし
それは君と僕にとってラッキーかも
だってあらゆる場所の中で何年か後
居場所は唯一ここだけだ

僕たちが革命だ
君を連れに来たよ
革命を起こしたいなら ベイビー
独自で起こすに越したことはない
僕たちが革命だ、ベイビー、
君を自由にしに来たよ
革命が終われば、ベイビー
君は何れないものは何もない

赤信号はいらない。
青信号はいらない。
黄色の信号はいらない
今すぐ青信号から歩き出そう
今すぐ青信号から歩き出そう
今すぐ青信号から歩き出そう

<syco訳>

 

2枚目のアルバムの中で一番好きな曲。 "till you get heard "(声が聞かれるまで)を”till you get hurt”(傷つくまで)だと、今の今まで信じていた私。 どちらでも素敵な歌詞だね。

youtu.be

Put the Message in the Box (1990)

今、耳を傾ければ
聴こえるかもしれない
新しい音がやってきて
古い音が消えていく
一粒の砂の中に世界を見よう
よく見てごらん
指の間からこぼれ落ちないよう
この言葉を聞いてくれ
世界は言う

メッセージを箱に入れて
箱を車に入れて
世界中を走り回ろう
君の声が聞かれるまで

今がその時
どうかわかって欲しい
道は大きく開かれ
すべての人の心へと続く
ラバだってわかるような
2,3の単純な言葉で
ただ砂山のように崩れていくなら

明日は要らない
この言葉を聞いてくれないか
彼女は言う

メッセージを箱に入れて
箱を車に入れて
世界中を走り回ろう
君の声が聞かれるまで
君の声が聞かれるるまで

世界は言う
少しだけ
少しだけ愛をくれ
だって両手を広げて待っているのだから
彼女は言う
少しだけあなたの魂を分けてくれない?
だってあなたの魅力を存分に見たいのよ
愛が漂う
彼女は言う

メッセージを箱に入れて
箱を車に入れて
世界中を走り回ろう
君の声が聞かれるまで
君の声が聞かれるまで

君の声が聞かれるまで
君の声が聞かれるまで

<syco訳>