なになにファーストとか言っていられない

先週ジャマイカにハリケーンが襲来した。 ジャマイカ史上最大のハリケーンで、人口300万人の半数の人が被災している。 死者は今のところ28人だというけど、国のほぼ全域が停電したというし、海辺の町や村は崩壊した。

レゲエやスカを40年以上も愛してきた私としては、とっても心が痛むのだけれど私に出来ることと言えば寄付しかない。 しかし考える。 ジャマイカのお隣のハイチだってこのハリケーンで多大な被害を受けている。 ジャマイカが念頭に来るのは私がレゲエファンだからだ。 ハイチの音楽は知らないから寄付はジャマイカにしようっておかしい。  ハイチの方が経済的に窮地に至っている国だし、私の音楽志向よりもどれだけ救済が必要かを秤にするべきだ。

今、アメリカでも食えなくて困っている人がいるんだよね。 それは災害でも戦争のせいでもなく、アメリカ政府が閉鎖したせいで月給をもらっていない国家公務員だ。 タダ働きをしながらフードバンクで食料を確保し食いつないでいる。 アメリカの空港の管制官でさえ無給で出勤を強制されている。 

更に今月からアメリカ政府は国家予算の立て直しのため(金持ちの税率を低くするため)に、低所得者に食料購入の援助をするSMAPという援助金システムを廃止する。 4千万人のアメリカ国民がこの恩恵を受けていたがこれが無くなるとこの人たちは飢えるのだ。すでに私は税金を払っているのに、アメリカのフードバンクに寄付をするべきか。 

それならスーダンはどうなのよ。内乱で一度に460人もの民間人が殺害されたというニュースを聞いた。パレスチナは? ウクライナは? 

よし、これはAIに聞くしかない。「$50をどこに寄付したらいいでしょうか?」

AI:「自分が一番関心のある活動をしている慈善団体に寄付しましょう」...主観で決めたくないから聞いてるんじゃい、ゴルァ。

政府機関の閉鎖、物価高、社会保障の廃止でアメリカ国民が苦しんでいるにもかかわらず、独裁者オレンジが今一番力を入れているのはホワイトハウスのリノベーションだ。  ホワイトハウスの歴史あるイーストウィングを議会の許可も得ずに全てぶち壊した。 巨大な舞踏会ホールを建てるために。週末には自分のSNSにトイレの内装を全部大理石にかえたと、30枚もの写真を投稿した。ホワイトハウスを自分の宮殿に変えるつもりだ。

舞踏会ホールの2.5憶ドルという予算は税金でなく寄付から賄うからいいだろ、っていうのがオレンジの言い分だ。 その寄付のリストを見るとアマゾン、マイクロソフト、メタ、アップル、グーグル…、そうやって大企業はますます、悪魔から恩恵を被ろうとしているのね。 そしてビリオネアとの格差がますます広がる。

先日ビリー・アイリッシュはとある授賞式の壇上で言った。 ビリオネアの人はどうしてビリオネアでいるの? 皆さん、お金を分けましょうよ、と。 会場にはザッカーバーグもいたらしい。 ビリーちゃん、当たり前のことだけど、よく言ってくれました。 

結局私のお金はUNICEFにいきました。 子供の方が成人より優先順位が高いのはは確かだからね。 それ以外はアメリカファーストとか日本人ファーストとかも含めて私にはわからない。

 

メンバーが全員小中学生のレゲエバンドのミュージカル・ユース。 イギリスのジャマイカ移民の子供達だ。 めちゃくちゃ懐かしいね。 

youtu.be

Youth of Today / Musical Youth (1982)

”デニス、アップルパイを取って逃げるな!”

若者のせいにしないで
僕らを利用しないで
本当はわかっているだろう
だから若者のせいにしないで

今の若者には言いたいことがたくさんある
これは僕らの人生、僕らの未来
僕らは今を生きているんだから、若者を責めないで
どう思う?

母さんは自転車を買いに町へ行った
その値段を観て自分の目を疑った
最後の審判の日が来たのかと 時計がボン
神様、審判の日がきたのか ボンボンボン
今の若者、今の若者
僕らは押しつぶされそう
僕らは押しつぶされそう
彼は何て言った?

ドラムセットを買いにダウンタウンへ行ったんだ
でも値段を見て
ひっくり返ったよ、これは最後の審判の日が来たのかと
神様、これは審判の日だ、しっかりしろ
今の若者、今の若者
僕らは押しつぶされそう
僕らは押しつぶされそう
彼は何て言ったんだ?

キーボードを買いに街へ行った
その値段に思わず大声で叫んでしまったよ
これは最後の審判の日か、スラン ボン ビドリ ボン
これは審判の日か、ミラースタイル
今の若者、今の若者
僕らは押しつぶされそう
僕らは押しつぶされそう

<Syco訳>

 

ミュージカルユースは皮肉にも、音楽業界の大人に搾取されメンバーは一文無しになり、精神を病んで5人のうち二人は薬物乱用で亡くなっているんだよね。 でもいちばんチビッ子だったマイケルとボーカルのデニスは頑張ってまだ音楽をやっているみたいだ。

 

本国ジャマイカからもう一曲。

あま~い声と軽いノリで厳しい現実を歌うシュガー。

youtu.be

Rough Ole Life / Sugar Minott (1980)

バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す
バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す
バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す
バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す

そうさ、俺たちは厳しい現実を生きている
飢餓や試練が善良な人々を抑え込む
辛い時代だ俺たちは荒々しい人生を送っている、人生、人生
干上がって空になった井戸のように
地上の地獄で苦戦する


日を追うごとに辛さは増すが
それでも俺はジャアの王国を夢見てる
胸に宿る愛を思い描くのは簡単だ
でもこの現実は俺にそぐわない

行く先に正義があるのか?
なぜこんなに苦しいのか?

歌おう、ああ、俺たちは厳しい現実を生きている
飢餓や試練が善良な人々を抑え込む

バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す
バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す
バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す
バビロン、お前は俺の暮らしをぶっ壊す

 

毎晩ジャアに祈る
神よ、この先ずっと俺を見守り導いてくれ、うーん
そして神よ、俺たちみんなを導いてくれ
初めから終わりまで
なぜならあらゆるものの中に邪悪が宿るから
ああ、神よ、神よ、

ああ、俺たちは厳しい現実を生きている

<Syco訳>