シベリア鉄道を個人で横断する日本人が年間どれぐらいいるか分からない。
あまり居ないんじゃないか…と思っていたけど、ウラジオストックからイルクーツクまでロシア号の食堂車に、すでに二人のおっさんがつまみと一緒にワインを飲んでいた。
勝手に同席して話し込むと、世界のいろんな鉄道を乗るのが趣味だそうで、鉄道マニアだね。
日本人でシベ鉄を乗る人はレアではないのなら、これから乗ろうという人の参考に、
または、本当にレアな体験だとしたら、それの紹介として、
シベ鉄情報をお贈りしまーす! (2017年に横断)
●一等車、二等車、三等車、どれがいい?
私は二等車席を買いました。 二等車は、ひとつのコンパートメントに向かい合って2段ベッドがある4人部屋です。 食堂車であった日本人のおっさんは、ファーストクラスに乗車したそうだが、ただ、4つのベッドがあるコンパートメントを二人で使えるだけで、特に二等車と変わらないらしい。
三等者車は車両に部屋の区切りが無く、通路の左右に二段ベッドが並んでいます。 プライバシーがなく、常に人が通路を歩いているので、私は落ち着かないかも。
●二段ベッドの上と下とどちらがいい?
私は上を取りました。 下のベッドは折り畳んでソファーにすることが出来て、車窓についているテーブルを使って、座って食事が出来ます。
上は万年床。 食事もベッドの上で食べるから病人みたいです。
ただプライバシーで言うなら、断然上がいいです。
ロシア人って結構話好きなんです。 一緒のコンパートメントなら、知らない人とでも、友達のように始終おしゃべりを始めます。
♪♪金曜日は糸巻きもせず、土曜日はおしゃべりばかり
トゥリャトゥリャトゥリャ…♪♪ (ロシア民謡「一週間」)
が頭の中に流れました。
上のベッドの人も、下に降りて、みんなで座っておしゃべりをしています。 たぶん、私が下だったら、何も話が分からないし、気まずいし、居心地が悪かっただろうなぁ、と思いました。 ロシア語が話せて、ロシア人と話したいなら別ですが。
私は上からその光景を傍観することが出来て楽しかったです。
下のベッドのロシア人は上の私に、下に来て座っていいよ、テーブル使って食事していいよって言ってくれます。 ときどき、下でテーブルを食事に使わせてもらいました。
ロシア人は食べ物を分けてくれるのも好きです。 カップ麺をすすっていたら、スープにはパンがいると思ったらしく、子連れのヤンママが、即パンをくれました。
そのほかいろんな人からチーズとかクッキーとかもらいました。
ただ注意してほしいのは、2段ベッドの上からものを落とさないように!
ベッドが狭いうえ、いろいろ荷物を置いているので、私は頻繁に本とか、スリッパとか、下に落としてしまいました。 下の人はそれを拾ってくれるので、何回もバサバサ落として本当に恥ずかしたった。
これはウラジオストックからイルクーツクまで乗った「ロシア号」の上から下の座席を撮りました。 この女の子、いつもママに「マローシャ、マローシャ」と言っていた。「マローシャ」とはロシア語でアイスのことでした。 私もマローシャ買いました。 美味しかった。
ロシア号は見た感じきれいでしょ。 イルクーツクからモスクワまでは「069号」に乗ったんだけど、質の悪さにびっくり!
次回は「ロシア号」と「069号」の違いについて説明します。
つづく