ハイウェイ40号線上の女

ノースキャロライナを東西に走る40号線を毎日行ったり来たりしてる中年女は何を考える? 

年間ベストアルバム 1997年 ”OK Computer” 90年代の奇跡 

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80年代からインディ・ロックを中心に聴いてはきたけど、90年代のグランジはあまり響いてこなかった。 60年代生まれの私には、ちょっと青すぎるってのもあったし、なんでそんなに苦しいの? それでヘロインやっちゃたの? おばちゃんはそんなことじゃ凹まないけどな、って距離を置いて見てしまうね。

レディオヘッドもデビュー当時はイギリスのグランジバンドだと思ってた。 2枚のアルバム「パブロハニー」も「ザ・ベンド」もいい曲はたくさんあるけど、「クリープ」に代表するようにあの自己憐憫マックスな歌詞がなぁ...、って思っていた。 しかし、トム・ヨークってそんなに私と年齢が変わらないんだよね。 人間30過ぎれば、いつまでも、私が、俺が、ばかり言ってられない。 で、「OKコンピューター」を聴いたら、これがたまらなく良いじゃないの! 冒頭の「エア・バック」から、トム・ヨークは「生まれ変わった」って言っているし、彼の詩は抽象的に進化していて「僕を愛して」から、もっと大きな愛に変わっている。

OKコンピューターは私の”癒されアルバム”の一枚だ。 全曲、歌詞もいいし、歌声も、コーラスも、メロディも、ギターもいい。 多分90年代の10年間でもベストアルバムに選ぶと思う。 なんて、ものすごく感動したのに、レディオヘッドの次の2枚は全然好きじゃなかったりする。 私の頭上を通り越してしまった感じ。 だからこそ、OKコンピューターは私にとっては奇跡だと思うのよ。

 

Airbag

次の世界大戦で
巨大な力にジャックナイフが刺され
僕は生まれ変わった

ネオンサインが
上へ下へと表示する中
僕は生まれ変わった

星の間で起こる爆発
僕は蘇って宇宙を救う

深い深い
純粋な眠りから
再び目覚める

ドイツ車でスピードを出して
驚いたことに僕は生き延びた
エアバッグに命を救われた

星の間で起こる爆発
僕は蘇って宇宙を救う

星の間で起こる爆発
僕は蘇って宇宙を救う

星の間で起こる爆発
僕は蘇って宇宙を救う

<syco訳>

youtu.be

 

Let Down

輸送機、高速道路、路面電車
発車する、到着する
離陸する 着陸する
気持ちが空っぽ
望みを失った人々が酒瓶にしがみ付く
その感覚が訪れると、深く深く落胆する

落胆したまま、這い回る
地面の踏み潰された虫けらのように
落胆したまま、這い回る

殻が潰され、汁が流れ
羽をピクピクさせ、足が取れかかる
感傷的になるな、いつも戯言で終わる
いつか、僕に羽が生えて
何かの化学反応で
非常に滑稽で使い道がない
非常に滑稽で…

落胆したまま這い回る
地面の踏み潰された虫けらのように
落胆したまま這い回る

落胆して
落胆して
落胆して

自分がどこに居るかわかるだろ
自分がどこに居るか
床がはずれて落ちていく
いつか跳ね戻って、羽が生える
化学反応が起きる(どこに居るかわかるだろ)
非常に滑稽で使い道がない(どこに居るかわかるだろ)
非常に滑稽で(どこに居るかわかるだろ)

落胆したまま這い回る
地面の踏み潰された虫けらのように
落胆したまま這い回る

<syco訳>

youtu.be

 

No Surprises

ゴミの埋立地みたいにふさがれていく心
ゆっくりと君を死に追い込む仕事
癒されることの無い傷
君は疲労で不幸に満ちた顔をしてる
政府を転覆しろ
奴らは絶対に、絶対に、僕らを代弁してはくれない
僕は静かな生活を送ろうと
一酸化炭素中毒と握手する

何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
音の無い静寂

これが僕の最後の発作
僕の最後の腹痛

何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもないことを願って

なんて素敵な家
それになんて素敵な庭

何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもないことを願って
<syco訳>

youtu.be

中でもNo surprisesが一番好き。 全てのワーキングプアに捧げる一曲だと思う。

 

金髪だったころのトム・ヨーク

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