葬式に流して欲しい10曲

はてなのお題、「私の好きな○○10選」、それなら、私の葬式に流して欲しい10曲だ。  このプレイリストはかなりエモいのでちょっと覚悟して欲しい。

 

I. Get Me Away From Here, I'm Dying / Belle and the Sebastian (1996)

あぁ、ここから連れ出して
僕は死にそうだ
何か曲を奏って僕を自由にして
誰も昔みたいには曲を書かないんだね
それで僕もそうなんだけど
仕事を終えた後、ぼくはここで一人きり
バスの中、僕は一人きり
こんな風に考えてみて
君は成功する事も、もしくは僕らみたいになることも出来た
勝利の微笑みと、
僕らの憶えやすいメロディと歌詞でね
今ではとても写真栄えのする僕ら
分かるだろ、僕らは見込みがないんだよ

あぁ、結局よくある話に落ち着いてしまうんだね
僕みたいな少年が
至る所に愛があるって考えるようなね
君はとっても世間知らずだよ!
そういう話の最後はいつも哀れなんだ
必ず最後にはそうなるんだ
僕がページをもったいぶってめくれば
それはそれで意味があるものなんだけど

勝利の笑みを浮べて、哀れな少年が
無知さを獲得して
そして最後の瞬間、僕は泣く
ラストはいつも僕は泣く

ううん、僕は全くそんなつもりで言ったんじゃ無い
今座っているところから
寂しい借家の屋根を打つ雨が
僕の思考をあちらこちらへと巡らせ
恋人の窓辺までたどり着く
僕が文字にするまで絶対にわからない
『これは宣言なんかじゃなくて
ただ君にさよならを知らせたいと思っただけ』と
物語のヒーローは言った
『それは剣より力がある
僕は君を殺す事も出来た
でも言葉で君をただ泣かせておくことも出来た』

 

youtu.be

 

II. Leave Me Alone / New Order (1983)

海に浮かぶ千もの島には
千人もの僕のような人がいるのに気づく
雪が降る中、100組もの団体が
列をなして歩いて、転ぶのを眺める
僕らはいつも地下で暮らし、
今夜ここはとても静かだろう
海に浮かぶ千もの島
残念だ

そして100年前に
船乗りがこの地に足を踏み入れた
僕を連れ去ってくれ 
君が傷つく前に

頭のてっぺんから爪先まで
本の中の言葉を借りて
僕に幸運をもたらす光を見る
頭のてっぺんから爪先まで
鼻を通って、僕の歯まで
君はこの言葉を間違って受け取る
君はこの言葉を間違って受け取る
毎回
君はこの言葉を間違って受け取る
僕はただ微笑むだけ

だけど、頭のてっぺんから爪先まで
僕の膝から、僕の目まで
空を見上げる時はいつでも
ここ数日の間はほっといてくれ
だけどこの数日はほっといてくれ
ほっといてくれ
ほっといてくれ

 <syco訳>

youtu.be

 

III.Soluble in air / Mystery Jet (2006)

自分の物語のヒーローになろうと、
未来に起こりうること予想する
繰り返せない人生 若いのは一度きり
困難ではないとしたら、それは奮闘、奮闘

僕に蒸気を浴びせ
炎ともに灰にしてくれ
黒い大地の塵となるまで
粉々にして欲しい
あぁ、僕を大気の中に溶かしてくれ

もし真実を知っていたなら
たぶん時計の針を戻しただろう
早く多くを知り過ぎてはいけない
人類はいつも暗闇にいる、暗闇にいる

僕に蒸気を浴びせ
炎ともに灰にしてくれ
黒い大地の塵となるまで
粉々にして欲しい
あぁ、僕を大気の中に溶かしてくれ

<syco訳>

 

youtu.be

 

IV. Dedicated to you but you weren't listening/ the Soft Machine (1969)

有名な放射線を描くバージョン
歌は約束する
美、眠り、愛、悲しみ
何かが欠けている、夢を見ているのか、
飢え、乾き、ありのままの未到達の知性
真実が知りたい、真実が知りたい
真実が知りたい 教えて

歌と詩
気の利いたタイトル
行為、恐怖、狂気が
実在する写真
何かが起きてると言えるのか
僕を洗って、色を塗ってもいいが、どうか汚さないでくれ
チャンスが欲しい、チャンスが欲しい
チャンスが欲しい

子どもの時は、空が青かった
そして誰もがやるべきことが分かっていた
でもそれは終わり、今ではそこにテレビがある
マスコミ、そして下水道

世界共通のマクシミリアン
珍しい八つの事例
水疱瘡と這ってくる喜び
何も起きないようだ
僕の医者を治療してくれ
我慢しなくてもいい
治してくれ 治してくれ
治してくれ

夜は冷たく、月は輝き
大気は澄んで、酸素に満ち
星が見える、そして僕の瞳には
何千もの菊

磁石を使うな
地球物理学が元の位置に戻す
健康に良い、栄養価の高い、自然食品
満足する
外の何かが飢えを放出する
鏡で自分を直視しろ
電力

<syco訳>

 

youtu.be

V. If I ever leave this world alive / Flogging Molly (1997)

生きて、この世界を去ることができるなら
俺の人生をお前に感謝する
生きて、この世界を去ることができるなら
今夜お前のところに戻って足元に座りたい
俺がどこに居ようとお前はいつも
思い出だけには終わらない
生きて、この世界を去ることができるなら

生きて、この世界を去ることができるなら
残してきた悲しみを
すべて請け負いたい
生きて、この世を去ることができるなら
お前が感じた狂気はすぐに消え去る
だから、涙は流すなということだ
辛くなったら俺はそこに居るから
この世界を去ることができるなら、生きたまま

だから、迷ったら頭がおかしくなる前に
俺の名前を呼びな
この世を去ることができるなら
ヘイ 俺はこの世から消えないかもしれない
でも生きてこの世を去れるなら

彼女は言う 私は大丈夫、心配いらない
たとえあなたが去ったとしても
あなたが言ったように
全てが大丈夫なはずだと

彼女は言った、私は大丈夫 心配いらない
たとえあなたが去ったとしても
あなたが言ったように きっと
全てが大丈夫なはずだと
そうさ、なんとかなる

<syco訳>

 

youtu.be

 

VI No Surprises / Radiohead (1997)

ゴミの埋立地みたいにふさがれていく心
ゆっくりと君を死に追い込む仕事
癒されることの無い傷
君は疲労で不幸に満ちた顔をしてる
政府を転覆しろ
奴らは絶対に、絶対に、僕らを代弁してはくれない
僕は静かな生活を送ろうと
一酸化炭素中毒と握手する

何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
音の無い静寂

これが僕の最後の発作
僕の最後の腹痛

何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもないことを願って

なんて素敵な家
それになんて素敵な庭

何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもなく
何の恐れも、驚きもないことを願って
<syco訳>

youtu.be

 

VII. Quicksand / David Bowie (1971)

僕はゴールデンドーンに近づいて
空想上のクロウリーの制服に身を包む


無声映画の中に生き、
ヒムラーの神聖なる王国を演じる
それは夢の中での実感


完全な終結に震え
いびつな穴に引き込まれる
そしてもうこれ以上力がない。
もうこれ以上力がない

僕はガルボの瞳のような歪んだ名前を持ち
チャーチルの嘘の生き証人である 
僕は宿命


僕は光と闇の間に引き裂かれる
一方周りは自分らのゴールを定める
神授の調和


毒蛇の牙にキスをするべきか
それとも人類の絶滅を声高に予言するか
自分の思想の流砂の中に沈んでいく
そして僕にはもう力がない

自分を疑え、信じることで惑わされるな
死に解き放たれることによって
知識はやってくる
Aah-aah, aah-aah, aah-aah, aah-aah

僕は預言者でも古代人でもない
ただの死ぬべき運命のスーパーマンもどき
生き続けるだけ


ホモサピエンスのロジックに繋がれ
偉大な救済から目をそむけることができない
嘘ばかりの信仰なのに

僕が何も説明していないというなら
君が次に来る中陰のことを詳しく教えてくれるのだろう
自分の思想の流砂の中に沈んでいく
そして僕にはもう力がない

自分を疑え、信じることで惑わされるな
死に解き放たれることによって
知識はやってくる
Aah-aah, aah-aah, aah-aah, aah-aah

<syco訳>

 

youtu.be

 

VIII. Spinning Away / Brian Eno & John Cale (1990)

丘の上、一日が終わる時
僕の鉛筆が瞬間を線に変える
頭上には紫色の空
銀の飛行機が音もなく、金色の鎖を描く
ひとつ、またひとつと星が現れる
風が惑星を渦巻くように
回転する まるでアルルの夜空のように
百万もの虫の大群の中、星座を作る
丘の上、濡羽色の空の下
僕はいったい何を描いているのかわからなくなる
何か変化の兆し、何か回転しながら離れていくもの
線の一本々がリズムを打ってに外に流れていく
そして今、青白い月が上る(星の間に)
月が青白い輪郭をつくる(星の間に)
そしてそこに、世界が回転すると共に(星の間に)
僕は描くのだが、線が回転する(星の間に)
そこに、大きな車輪が燃えるように(星の間に)
僕が描いても、その後から消えていく(星の間に)
そして今、年老いた太陽が消滅するように(星の間に)
僕は描く、そして4つの風たちが溜息をつく(星の間に)

<syco訳>

 

youtu.be

 

IX. Time has told me / Nick Drake (1969)

時が教えてくれた
君はとってもとっても貴重な存在
困難を持った心に
問題のある療法

そして時は教えてくれた
これ以上望むなと
いつか海原は
岸を見つけるだろうから

だから僕は離れよう
僕のなりたくないものにならせようとする考えから
僕は離れよう
愛せないものを愛そうとする考えから

時は教えてくれた
おまえは夜明けにやって来た
足跡を残さない魂
棘の無いバラ

涙を流し言い訳をして
自分の困難に終止符が打てるなど
絶対にないと
人に言われた

そして時は教えてくれるだろう
じっと待ち続け
全てさらけ出せるまで
努力することを

だから僕は離れよう
僕のなりたくないものにならせようとする考えから
僕は離れよう
愛せないものを愛そうとする考えから

<syco訳>

 

youtu.be

X. Cold Cold Ground / Tom Waits (1987)

古ぼけたカフェにしょげた相棒
人生一度も夢を見たことが無い
塔のベルが鳴る、レイの親父がみんなに酒をおごる
冷たい土の中の軍隊のことは心配するな

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

森の掘立小屋でも泣き言を言うな
煙突には鳥が巣を作り、ベッドには石が転がる
道が崩れたら、俺たちは酒瓶を回す
そして冷たい土に包まれて待つ

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

柳の枝にリボンが結ばれ、タイヤのブランコが吊るされる
あぁ、そして実をつけたいばらが丘を覆う
郵便受けで眠る猫、俺たちゃ町に行ったことが無い
冷たい土の中に埋められるまで

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

ウィンチェスターの銃と弾をひと箱くれよ
山羊小屋の屋根をぶっ飛ばして、山から転がそうぜ
ピアノは薪だ、タイムズスクエアは夢だ
いずれは俺たちみんなで冷たい土の中に横たわる

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

ブリードラブで警察を呼ぶ、聖書とロープを持ってこい
それにならず者ひと箱と石鹸だ
トラックのタイヤを山積みにして燃やせ
一ドル札も持ってこいよ、冷たい土の中に

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

風見鶏の頭に石をぶつけろ
俺たちみんな死んじまうまで、近所と話すのはやめろ
俺の気性と拾った犬には気をつけろよ
窓ガラスを全部割れ 冷たい冷たい土の中 

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中
冷たい冷たい土の中

<syco訳>

youtu.be

 

ホントはまだまだあるけど、はてなのきまりを守って10曲に絞った。

娘が高校ぐらいの時、プレイリスト作ったから私の葬式に流してね、って頼んだら、「やーだよ」って軽くあしらわれたことがある。

まぁ、死んだら自分は聴けないから、死ぬ間際に自分で流そう。 死んでいくときに聞きたいリストとして。 でもそういえば、私の母方は耳が遠くなる家系だったなぁ。 私の耳も遠くなる可能性が十分にある。 今のうちに何百回と聞いて、心に刻み付けるしかないな。