ティーンエイジャープレイリスト 最終回 19歳 Nineteen in Naples, Forever Untitled, 19

まずは、私の大好きなジョナサン・リッチマンの、19歳のときにナポリに行った歌です。

★Nineteen in Naples - Jonathan Richman (1998)

さて、19の時だったよ
そりゃもちろん、僕はかなり賢くって、
19の僕はナポリにいたんだよ
そうさ 19だよ 19歳がナポリだよ

ズボンのポケットにドル札を入れてさ
19歳だよ、19歳
イタリア鉄道の切符を落としそうになってさ
19歳がナポリにいたんだ
19だよ、19歳がナポリだよ

19歳の時に海を越えた
なぜか自分はイタリアにいた
Oh 19だよ、19歳がナポリだよ

ヤバい、小路を歩いていると
イタリアの若者が変な目で僕を見てる
なんか僕は囲まれている

多分金を持っていると思われてる
僕の財布を狙っている
これはちょっと曲がり角を間違えた

これも嫌だし、あれも嫌だ
19歳だよ 19歳
僕はほんとにわがままなガキだった
19歳がナポリ
19だよ 19がナポリだよ ギタアー!
オー イエーィ

「ペンション」と名乗る宿に着く
夜中の2時を回っている
僕が鞄を引きずっていると
イタリア人がパンツ一丁でポーカーをしている
そうだよ、ロビーの緑色の電球の下でさ
僕は絶対に忘れない 
インパクトが強すぎだ


そうさ、19の時ぼくは海を渡って
19歳 19歳
なぜか僕は如何わしい宿に泊まっていた
19歳がナポリだよ イエー
19歳 19歳がナポリ
オーライ
19歳 19歳がナポリ
イエーィ
19歳 19歳がナポリ

<Syco 訳>

 

ジョナサーン!! ライブは少なくとも10回以上見たよ。 また2月にノースキャロライナでライブが観れる💛💛 楽しみ💛 ↓

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★Forever Untitled ‐ Larrikin Love (2006)

ラリキン・ラブ💛は旧ブログのエントリーにもあったな。↓

songoftheday.blog123.fc2.com

これが全部上手くいってほしい
僕は19になったばかりで、すでに行き止まりを感じてる
唯一実感できるのは女の子の感触だけ
今年生まれる子供に栄光ってあるの?

ニュースには驚かされるし
逃げ出したいから
本当に疲れたから 
飲み続けてボロボロな気分だし
今日が僕の最後の日だ 冗談抜きで 
もうダメだ

金色の野にいる君たち みんな来てくれよ
その時が来た どうやって魂が老いていくか
そしてこの冷たい世界でどうやって若者が生きていくのか
そしてあの髭を生やした愚か者たちのせいで
僕らの若さが失われていくのかが語られた

僕の心は炎症が起きている
潮風が吹く海岸に行ってやり直せるかも
一頭の馬と荷馬車を持って、一軒家を建てる
滅びつつあるこの世界で僕は笑う


これが僕の言い分 いかに人生で引きこもるかということ
そう、僕はどうしようもなく男だ
そう、僕は正真正銘のバカだ
いいことなんて何も言えない 時々ウソも尽くし、
これ以上何も言えない

ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね

<Syco 訳>

 

ごめんねと言いながら、ラリキン・ラブはまだ20歳そこそこでアルバムを一枚出して消えていきました。 アルバム「Freedom Sparks」は私の大好きな一枚です! 

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★19 - Paul Hardcastle (1985)

「ナナナナナナインティーン」

この曲は反戦ソングというスタンスを取りながらも、全米NO.1ヒットとなったんだよね。 よほど衝撃的だったのかしら。

19という数字は、冒頭のニュースのサンプリングで説明されてる。

「ベトナム戦争は異常だった。 第二次世界大戦の兵士の平均年齢は26歳だが、ベトナム戦争の兵士の平均年齢は19歳だった。ナナナナナナインティーン…」 

https://youtu.be/0sajngb0W6I 

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私の19歳ははるか昔だけど、そこで終わってしまった青年もたくさん居たんです。 それもベトナム戦争なんかのために。 

最後は悲しい歌で終わってしまってすみません。 

ティーンエイジャープレイリスト ⑥ 18歳 So Cold in Ireland

私のプレイリストに18歳の曲がない!! 18歳は思い出に残る年齢じゃないのかしら。それでわざわざネットで捜して見つけたのがクランベリーズのこの曲です。 

90年代にクランベリーズはよく聞いたけど、この曲は知らなかった。 「アイルランドはなぜクソ寒いんだろう?」と言う歌で、今は真冬だし、もうすぐクランベリーズのボーカルのドロレスの命日なので(去年の1月15日に亡くなった)18歳の一曲はこれにしよう。 

 ★So Cold in Ireland ‐ Cranberries  (1994)

これから話すのは 
愛と栄光の物語 
私は18歳の青年と恋に落ちた
でもそのあと
わたしから去ってしまった
どこに行ってしまったの?
私が永遠に愛した人
私たちは生命に満ちていた
でもすべて終わった今は
よくわからない…よくわからない…よくわからない…

アイルランドはこんなに寒くなきゃいけないの?
アイルランドはこんなに寒くなきゃいけないの?
私を待っているの? 私を待っているの?私を待っているの?
どこに行ってしまったの?
私の永遠に愛した人
子供が出来るはずだった

昨日はもう来ない
その時が来るのは分かってた
私が去らなきゃいけないとき
行くしかなかった
彼らが私にこんなことをした
あなたの手を取って
そしてそれは
死ぬほどつらかった、死ぬほどつらかった、ぬほどつらかった!

アイルランドはこんなに寒くなきゃいけないの?
アイルランドはこんなに寒くなきゃいけないの?

でも私はアイルランドには戻りたくない
アイルランドに戻りたくない
あそこで何もすることはない
何もない 何もない 何もない

 <Syco 訳>

 

クランベリーズ、相変わらず重いな~。 なぜ寒いと言われても、緯度が高いところにある国なんだし…。

かなり訛があるのか英詩は聞き取る人によって違うらしく、サイトによって歌詞が異なる。 私はこのビデオの詩を参考にしました。↓↓

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ティーンエイジャーのうた プレイリスト ⑤17歳 The Beatles and the Stones

17歳はアバの「ダンシング・クイーン」だの、ビートルズの「アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア」だの、ストレイキャッツの「セクシー&セブンティーン」だの、カーズの「レッツゴー」だの、17歳の若さピチピチのギャルを賛美するうたは山ほどある。 でも、17歳の娘を美しいと歌うのはあまりにも普通で面白みが無いので、あえてそういうのは無視する。

で、17歳はたった一曲だけになった。 ハウス・オブ・ラブの「ビートルズとストーンズ」。 音楽さえあれば何も要らないと感じた17歳の頃の自分のことをうたっている、と思う。

 

★The Beatles and the Stones - the House of Love (1990)

叫んでいるのを見なよ
海の稲妻のように大声で

爆弾を欲しいんだ
それは僕らも同じ
空からの爆弾は
完璧な犯罪だ
肩を並べて、熱気が漂う中
ビートルズとストーンズは
脊髄から髄質を吸い取る
ベトナムにVサインを入れた
ビートルズとストーンズを聴くと
ひとりでいることが心地良くなった
ひとりでいることが
僕をごらん、こんなに嬉しい
17歳でいることがこんなに好き
ポケットにスマイルを閉じ込めて
学校を卒業したばかりで
校則から解き放され
あぁ、僕はぼーっとなる ぼーっとなる ぼーっとなる
ビートルズとストーンズ
脊髄から髄質を吸い取られた
ベトナムにVサインを入れた
ビートルズとストーンズ
ひとりでいることが心地よかった 
ひとりでいることが
ひとりでいることが
ひとりでいることが

<Syco 訳>

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ティーンエイジャーのうた プレイリスト ④ 16歳 House of Fun, Half a person, Blasphemous Rumours

★House of Fun - Madness (1982)

16歳になった男子が薬局にあのゴムを買いに来たんだけど、恥ずかしくて品名を言えず困っているっていう、また下ネタの曲で始まってしまった。 思春期って本当に厄介な時期だわ。

私は適当に聴いていたので、16歳の誕生日のお祝いに初めて風俗に来て戸惑っている男子の歌だと思ってた。 House of Fun とは「快楽の館」=売春宿じゃないかと勘違いしてた。 でもイギリスの国民的バンド、マッドネスだもの、そこまでお下品じゃないわ。

訳詞は私がいつも読ませていただいている日刊ろっくすさんのリンクを貼ります。 これ以上楽しく訳せませんので↓↓

rocksblog.seesaa.net

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★Half a Person - the Smiths (1987)

スミスの「半人前」という曲です。 6年も後を追い続けた相手がいた。 そしてその相手に5秒でいいから自分の話を聞いて欲しいとうたう。 その話がこれ。

そして君が5秒の時間をくれるなら、
僕の人生を語りたい
16歳で不器用でシャイで
ロンドンへ行って、そして僕は
YWCAのホステルに部屋を取った
僕は言った「ここが気に入ったんだけど、泊まれるのかな?」
ここが気に入ったんだけど、泊まれるのかな?
みんなの背中を洗ってもいいんだけど
空室はあるかい?

根暗とでも、病気とでも呼んでくれ

僕は君を追うことに時間をかけ過ぎた
必要以上にかけ過ぎた
君の後を追うことに
あぁ...

うん、私は呼ぶよ、モリッシー、あんたは根暗で病気で、すげぇおもしれー奴だ。  なんで、6年もかけて探した相手に話す自分の物語が5秒でいいんだよ? そして、背中を洗うから女性専用のユースホステルに泊めてくれ、っていうっていう話なんだよ?? 

昔はスミスを聴いて慰められたりしたこともあったけど、年のせいか今はモリッシーのユーモアを楽しんで聴いてる。 

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Blasphemous Rumours - depeche mode (1984)

16歳で始まり、18歳で終わるこの曲は、キリスト教を信じている欧米人にとっては、トンデモない歌詞に聴こえるらしい。 まさに神の悪ふざけと言えるうたね。 デペッシュモードの名曲中の名曲だと私は思うんだけど。

16歳の少女 人生はこれから
人生に飽きて 手首を切った
未遂に終った
慈悲をくれた神に感謝

涙を堪え、母はもう一度遺書を読む
16本のろうそくが 心の中に火を灯す
いつものように、自分を責める
跪いて神に祈る

冒涜するような噂を広めたくないが
神はきっとブラックジョークが好きで
天国に行ったらきっと、神が大笑いしてるのを見ると思う

18歳の少女 全てを愛し
キリストの中に新しい人生を見つけた
車に轢かれ、
植物人間となる

ある夏の日に、彼女は逝った
夏の空に鳥がさえずる
そして、雨が降り始め
再び母の目から 涙が落ちる

冒涜するような噂を広めたくないが
神はきっとブラックジョークが好きで
天国に行ったらきっと、神が大笑いしてるのを見ると思う

<Syco訳>

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ティーンエイジャーのうた プレイリスト③ 15歳 Jet Boy Jet Girl, Runaway Boys, Sally

★Jet Boy Jet Girl - Elton Motello (1977)

これはパンクバンド、ダムドの曲だとばかり思っていたけど違ったのね。 Elton Motello というバンドがオリジナルらしい。 Wikiによると、このバンドのボーカル(下にあるビデオの変な人)とダムドのギタリストは昔バンドを組んでいたそうです。

このとってもキャッチーな曲は、ダムド以外にもいろんな人がカバーしているけど、ヒットしないのは歌詞のせいだと思う。 この内容じゃ、ラジオに流せない。

どんなことをうたっているかというと、15歳の時に自分にフェラをしてくれた男(の子?)が今は女をはべらしているのをみて、嫉妬を燃やしてるという内容。

サビの部分、♪♪ウー、フー、フー、フー、ヒーギブスミーヘッド ♬(gives me a head) はフェラをしてくれるという意味なので、ノリがいいからと言って、この部分を人前で口ずさんではいけません!!

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実は、同じ1977年にプラスティック・ベルトランがフランス語で歌ってナンバーワンのヒットとなったんです。 フランス語は分からないので何を歌ってるのかは謎ですが。

↓↓

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★Runaway Boys - Stray Cats (1981)

80年代初頭にいきなりロカビリーをやりだして、大人気となったストレイ・キャッツ。 ダブルベースがめっちゃかっこ良くて大好きだったよ。 ノリはいいけど、かわいそうな15歳の家出少年の歌で、邦題は「涙のラナウェイボーイ」だった。 邦題は「涙の」「哀愁の」「愛の」「悲しみの」などをつけたがるけど、複数の「S」はなぜか消される。

 

朝帰りをして家から追い出される
生まれた時から両親に罵倒され
ダッフルバッグに服を丸め入れ
ドアをバタンと閉め叫んで飛び出る

誰を頼りにする? どこに泊まる?
深夜も開いている場所があると聞いた
警察にも知らにれない場所がある
はったりをきかせれば子ども扱いはされまい
家出少年たち

髪の毛はべとつき、まるで浮浪者
まだ15歳では雇ってもくれない
食堂に入り、2,3回ビデオゲームをし
コインを全部使い切る いつも同じだ

新しい玩具を買うために2,3ドル盗み
小路に紛れ込む 
家出少年たち

逃げる、常に駆け足で逃げる
未成年ということが、まるで罪であるみたいに
家出少年たち 

<Syco 訳>

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★Sally - Gogol Bodello (2005)

ウクライナ出身のユージン・ハッツ率いるジプシー・パンクバンドのゴゴール・ボーデロ。 このバンドを知った後ジプシー・パンクにはまり、ロシアや東欧やイスラエルなどのパンクバンドを聴きまくった。 当時中学生だった娘に、友達がいるときは絶対に流さないで、恥ずかしいから、とジプシーパンク禁止令を出されました。 ポルカ風なのがめっちゃダサいんだって。 

15歳のサリーはネブラスカに住んでいた
その小さな町にジプシー・キャラバンが通りすぎる
ジプシーが道に落としていった何かを彼女がひろう
そこでとっさに文化革命が始まった

Oh No! 文化革命がたった今始まってしまった
Oh No! 文化革命がたった今始まってしまった オーライ

みんなはいつも俺がスキゾだといって恐れた
 (ロシア語の歌詞が続く…)

Oh No! 文化革命がたった今始まってしまった
Oh No! 文化革命がたった今始まってしまった、オーライ

母なる大地が生みすべての生き物の中で
おれはクソでかい銀バエになりたい
人の顔の周りを昼夜飛び回るやつさ
その音っていったらまるでアレだろ?
しかし、何かの偶然か神の業か
俺はいつしか国連を歩く羽目となった
そしてあのクソ放射能の中も生き延びた

あのクソでかい忌々しいアレ?
そしてお前を何度も邪魔しに行くぜ

(Syco 訳)

アメリカの田舎に住むサリーという15歳の女の子がジブシーと出会ったために、文化革命が始まった? Cultural Revolution は中国の文化大革命のことだけど、歌詞は大文字は使われていないので関係なさそうだ。 ユージン・ハッツは子供の時ウクライナのチェルノブイリ事故から逃れて、二十歳で家族とアメリカに亡命してきたという際立った過去を持つ。 私は2回ライブを観たけど、アメリカのファンはメキシコ人とかも含めた移民が多い。 

冒頭からバイオリンでノリノリのこの曲↓↓

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ティーンエイジャーのうた プレイリスト ② 14歳 Love Come in Spurts,Vicky Verky, Eighties Fan

★Love Come in Spurts - Richard Hell & the Voidoids (1977)

元テレビジョンのベーシスト、リチャード・ヘルがボーカルを取ったバンドがこのボイドイズだった。  この曲のギターはギターが魅力ですね~。 イントロから爆発してる。 

うたの内容は一言で要約すると、「14歳と6か月のボクは、愛して愛して狂いそうだ。 苦しい、助けて!」 というような感じ。 ”Love Come in Spurts”は訳すと「愛が激しく流れ出てくる」だけれど、何せ14歳男子の叫びなので、思春期男子のムラムラにしか聞こえない。 でも私は女だし息子もいないのでわかりません。

 

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★Vicky Verky - squeeze (1980)

前のエントリーにも出てきました。

sycob.hatenablog.com

14歳で妊娠しちゃって、子供を堕ろして、彼氏は少年院に入っちゃって、出てきたら、また同じ彼氏と子供を作ろうねっていう、あまり計画性のない10代のカップルのうたです。  いたよな、中学校でもう、体験をしちゃっている子。 未経験の子たちを、あんたら、まだ子供って見下していて、なぜか私たちは畏敬の念を抱いてた。 14歳で妊娠しちゃったらその先大変なのにね。

その子の髪をかきなでると
フィッシュアンドチップスの匂いがする
琥珀色の街灯の下
少女の心は決めていた
薄暗い夜の湿った空気が
街の灯りの中に静かに下りてくる
たったの14歳だけど
デートの相手を心から知っている
線路の脇まで上がって
ふたりは
横になって
手を取りあい囁きあう
君は僕のもの、僕は君のもの
月は白く汚れが無く
そして少女は変わりかけていた
始めての味をおぼえてるかい
まだ友達はみんな子供だった頃の

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★Eighties fan - Camera Obscura  (2001)

私の大好きなグラスゴーのLow-FiもしくはTwee バンド、カメラ・オブスキュラの曲にも14歳が出てきますね~。

 

そんなこと大したことじゃないと思う
14歳でズタボロだとしても
あなたの外見なんて
あなたの外見なんて気にすることないわ

その色の組み合わせたらするとおそらく
あなたのお姉さんは80年代ファンよね
でも大丈夫
言わなかったかしら、私の姉も同じよ

こっそりウォッカを盗み飲みしてるけど
母親はきっと見てるよ
だから気を付けて
今度は捕まるよ

家出して安ホテルに行き
リーダーズダイジェストを読んで自分を慰める
ひとりで電話帳の番号に掛けてみる

自分が死ぬことが人生と言うあなた
メロンで髪を洗ったりするか教えて
それに、みんなが自分に恋にしてくれることに憧れる?
でも現実では絶対起きないよね 
絶対に起きない

あなたのいいところを教えてあげる
今教えてあげる、そして絶対に他の誰にも言わない

あなたのいいところを教えてあげる
今教えてあげる、そして絶対に他の誰にも言わない
ほかの誰にも

(Syco 訳)

 うーん、80年代のファンってダサいのか。  まぁ、ワムとかデュラン・デュランとか、わからないでもないけどさ。 姉が80年代のファンってことは、この子は姉のお下がりでも着ていたのかしら。

私の中学生の頃を思うと、この曲の14歳がいちばん、共感しちゃうかな…。 イケてないところがね。

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ティーンエイジャーのうた プレイリスト ① 13歳 I Know Very Well How I Got My Name, Penpals, Styrofoam Plates

 大晦日も新年も無視して、好き勝手なテーマで書くのよ。 前のエントリーで、周りはみんな「2018年のベスト」を書いてるのに、なぜかここだけ「1983年のベスト」になってたけど、気にしない、気にしない…。 

さて正月休みは暇な私は、ティーンエイジャーと言われる13から19までの年齢が歌詞に出てくるお気に入りの曲を、集めてみたいと思います。

年齢が含まれている洋楽の歌詞で一番多い数字は何だろう? これを調べた奇特な人によると17歳がダントツで多いそう。 欧米の皆さんはやっぱりハイスクールの最後の年が華なのね。 

まずは最年少の13歳から。

 

★I Know Very Well How I Got My Name - Morrissey  (1988)  

モリッシーおじさんの13歳の時の初恋です💛。

 

13歳で、
髪を金色に染める奴
あぁ、よくわかっているよ、何も言わないで

君が僕の初恋の人だと思っているけど
それは違うよ
君は僕の最初で最後の人なんだ
そして僕の前を通り過ぎて行った人

 

もちろんモリッシーの初恋は男子よ。 Who dyed his hair gold だから、「彼の」という代名詞が使われているもの。

キレイな曲です↓↓

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★Penpals - Sloan  (1994)

昭和生まれの多くは中学生の時、海外ペンパルを奨励された経験があるのではないか。 「ペンパル」って死語かしら? 「文通」って意味ね。 もしかして文通も死語? 今でいう「メル友」ね。 メル友も終わったとは言わないでね。 おばちゃんついていけないから。

昭和は全世界で中学生が手紙を交換し合ってたんだね。 この曲の歌詞はいろんな国の中学生がペンパルに書いている手紙文になってて、内容が中二病っぽくてウケる。 

僕はノルウェイ男子です
そして君に質問があります
僕はまだ13歳だけど
君に夢中です

何かそちらのおみやげを送ってくれませんか
それと君の髪も一本ください
解説をつけて
そして、君だけが写っている写真もお願いします

 

スローンはカナダのインディバンド。 曲はめっちゃカッコいい↓↓

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★Styrofoam Plates - Death Cab for Cutie  (2001)

私だって、最近の曲も聞いてるのよ。 そう、おばちゃんは2000年以降はみーんな最近だってさ!

 

家族で集まってごちそうを食べるアメリカの祭日である「サンクスギビング」の、寂しい思い出を歌った曲。 この日は一年で一度、アメリカ全体がたらふく食べる日なので、シェルターや教会などでチャリティーによる炊き出しも行われ、貧困層でもホームレスでも伝統的なサンクスギビングの食事にありつける。  

母子家庭で育った彼が、13歳の時のサンクスギビングの日の夕食を教会のホールで食べたことを、父の葬式で思い出している歌だ。 タイトルは「発泡スチロールの皿」です。

 

壺の上には海水の膜ができ
僕は遺灰を海に撒いたが
逆風で戻ってきて目に入り痛い
死んでも僕を苦しめる 生前のあんたがしたこと変わらない

あんたは父親なんかでなく
種を蒔いただけと言っても言い過ぎじゃない
母はたった一人で苦労して僕たちを育てた
あんたが私腹を肥やす金は
僕たちは見ることが無かった

13の時
デンバーの郊外にあるカトリックの教会で
サンクスギビングの炊き出しの列に並んだ
ボランティアの人たちは十字架を付けて
ごった返す貧乏人らを迎え入れた
ホールのテーブルには発泡スチロールの皿が置かれ、
安ワインの臭いと哀れさが漂う
そして僕は思う、毎年思う、あんたのことを 
僕らの幸運の数を数える時
そしてこんなところで何してるんだろうって思う時に

あんたは家族というものに恥を塗った
牧師の話は長いが、
それについては一言もないから
僕は立ち上がって叫びたい
哀悼は静かに行われても、
スーツ姿で美辞麗句を並べ立てても僕は信じない

哀悼を述べる列には加わらない
父を悼む薄っぺらな言葉を並べはしない
父が死んだからって事実は変わりはしない
生きている間ゴミだった奴は死んでもゴミ野郎だ 

(Syco訳)

 

ゴミ野郎!!と歌ってるけど、しみじみとしたいい曲です↓↓

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