ノースキャロライナからユタま2100マイルを車で往復した。 メートルに直すと約3400kmだから、軽く日本列島の長さを越えているね。 アメリカ、デカっ!
オクラホマ、テキサス、ニューメキシコはルート66を走った。 現在は高速道路の40号線がその上を走っていてルート66が通る小さな町は、40号線で素通りされてしまう。 40号線を敷き始めたのは50年代の終わりごろで、完成して東西繋がったのは80年代。 アメリカ国民がルート66を使って、東西を移動したのは40年代、50年代がピークだったわけだ。
その時代の文化は詳しくないけど、たぶん映画「グリース」みたいな世界だね。 ロカビリーやロケンロール。 車でクルージングするのが最高の楽しみだったアメリカ。
その頃できたモーテルやレストランが、今じゃ廃墟となって、誰も来ない町で風化している。 あえてルート66を走りたい人のため当時の外観をそのまま残したモーテルもある。 そんなモーテルにもいくつか泊まったけど、宿泊客はトラックの運ちゃんとか、肉体労働者風な人ばかりで、安くて高速沿いにあるから利用しているんだと思う。 私のようなルート66目当てのツーリストは一人も会わなかったよ。
でもこの寂れ加減に私は胸がキュンキュンするんだな。 たぶん、これが廃れて10年、20年ぐらいしか経ってなかったら、ただ悲しいだけの風景だったかもしれない。 でも、廃れてから60年も経つと、ヴィンテージ化するのだ。
私は廃墟も好きだ。 youtubeのURBEX(廃墟探検家)のビデオにハマったこともある。 廃墟に漂う寂しさや悲しさと、不気味さが混じって、哀愁を感じるというか、魅かれるんだよね。
オクラホマシティからニューメキシコの間のルート66で自分が撮った写真をビデオにしてみた。 「ルート66」の曲はストーンズをはじめ、100以上もカバーがあって驚くけど、ヴァン・モリソンが歌うThemのバージョンを借用させてもらった。 ピアノとガレージっぽいボーカルがイイね。
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Route 66 (1946)
西へと車で旅したいのなら
俺はハイウェイに乗る それがいちばん
楽しみなよ、66号線にのって
それはシカゴからL.A.まで、
2000マイルも続く
楽しみな世、66号線に乗って
セント・ルイスを通り、
ミズーリのジョップリンを抜けると
綺麗なオクラホマ・シティが現れ
そしてアマリロ、ニューメキシコのガラップ
アリゾナのフラッグスタップ、
ウィノナ、キングスマン、
バーストウ、サンバーンディノも忘れないでくれよ
俺の粋なアドバイスを欲しくないかい?
カリフォルニアに行きたいのなら
楽しみなよ、66号線に乗って
楽しみなよ、66号線に乗って
楽しみなよ、66号線に乗って
<syco訳>
今回はアメリカの安モーテルの旅も楽しんだ。