ワン・ナイト・イン・バンコック

東南アジア旅行も終わって、日本からまた世界一物価の高い国に戻ってきたぜ。 あーぁ….(ため息)。 食い物安くておいしーっ、は束の間の幸せだった。 

今回、タイとカンボジアを周ったんだけれど、東南アジアは日本よりさらに物価が安い。 アメリカと比べると4分の一ぐらいかな。 

それで、旅行中ずっとモヤモヤしていたことがある。 旅行中はぼったくりを警戒して、常に値切る、値段交渉をすることは、私の中では常識となっているのだけれど、こんなにも物価の違い過ぎる国で、「本当はこんな高くないでしょ、旅行者をなめんじゃねーよ」とガードを固める自分でいいのかと…。

トゥクトゥクの運転手相手に、車で10分程度の道のりを300バーツ(1200円)と吹っ掛けられ、100バーツ(400円)で充分じゃね? と値切る私。 結局200バーツで手を打ったけど、駅の手前で運転手に「一方通行だから入れないので、ここで降りてくれ」と言われ、「いいや、駅まで連れて行けないなら、約束の200バーツは払えない、グルっと回ってでも駅まで連れていけ」とキレる私は何様なのかと…。

無人コインランドリーで返金ボタンを押したのに10バーツ玉が2個戻ってこなかったので、管理者に電話して呼び出し一時間待って、20バーツ(80円)を返してもらう私は何なのかと…。 ただのケチなババぁじゃねぇか。

タイの平均月給は700ドルぐらいだと聞いてるし、アメリカの平均月収は5000ドルだから7倍だ。 でもアメリカは卵一ダースは千円するし、ラーメン一杯2000円ぐらいするので私は普段外食もしないし生活はキツキツなんだよ。 海外に行った時ぐらい、物価の安さを享受させてくれよ。だからと言って物価の安い国でセレブ気分で金を使うのも嫌だし、ドル目当てにヘコヘコされるのも嫌だ。また、金の話になっちゃったな。 貧乏旅行なのでついついそっちにいってしまうな。 

バンコックはというと大都市なので、田舎と山と廃墟好きな私には好みじゃない。 カンボジアのアンコールワットから長距離バスに乗り、バンコックでチェンマイ行きの夜行列車に乗り換えるついでに泊まっただけ。 私のホテルは、たまたまLGBTQのバーやクラブがある通りが近いみたいで、レストランもバーも男カップルばっかだった。 日曜日にはレインボー・プライド・パレードが始まって、みるみるうちに吞み込まれてしまいました。

毎日30度越えで、私は汗だらだら顔はグダグダなのに、全くくずれることのないお姉さま方の化粧、どうやってるの?


バンコックと言えば、この曲しか頭に浮かばない。 80年代の一発屋ソング。

youtu.be

One Night in Bangkok / Murry Head (1984)

バンコック、そこは東洋
そしてこの町はどこに向かうのかわからない
一流チェスの世界選手権
どんなショーも見れるが、ユル・ブリンナーは禁止だ

時は瞬く間に過ぎる
チロルの温泉場に浸かっていたチェス少年が
すべてが変わる、わかるかい
このレベルではプレイするには
並の会場は存在しない

アイスランドかフィリピンか
それともヘイスティングかここか!

バンコックでの一夜、世界は君の牡蠣の皿の上
酒場は神殿だが真珠はタダじゃない
金の回廊のあちこちに神を見つける
運が良ければ神は女神だ
天使が擦り寄ってくるのを私は感じる

チェスの駒に目を落としているだけじゃ
どの街の似たり寄ったりだ

面倒で退屈でなんて哀れなことよ
チェス盤だけを見つめてこの街を観ないなんて

どういう意味だ?
雑多としてて汚くて悪臭のする街をみただろ

お茶も女の子も、暖かくて甘い
誰かはサマセットホテルの豪華な部屋を取る

タイを楽しもうぜと
健全な場所を慎重に周る旅行者に話しかける
私は上半身に刺激を得る

バンコックの一夜は強い男も弱腰になる
絶望と恍惚はあまり違わない
バンコックの一夜はタフな男たちが足をすくわれる
いくら気を付けても充分じゃない
悪魔が隣を歩くのが私はわかる

頭脳を鍛える究極の試練を
シャムは見届ける証人となる
それは濁った川や涅槃像よりも
私の心を掴むのだ

そしてありがたいことに私は
ゲームがそれをコントロールするのをただ傍観するだけ

私が争っている相手の
評価は見当たらないが
ただ傍観して欲しい
しかし私が動かすクイーンは刺激がないだろう

だからバーや寺院や
マッサージパーラーに戻るがいい

バンコックでの一夜、世界は君の牡蠣の皿の上
酒場は神殿だが真珠はタダじゃない
金の回廊のあちこちに神を見つける
それは少し新鮮で、少し歴史がある
天使が擦り寄ってくるのを私は感じる

バンコックの一夜は強い男も弱腰になる
絶望と恍惚はあまり違わない
バンコックの一夜はタフな男たちが足をすくわれる
いくら気を付けても充分じゃない
悪魔が隣を歩くのが私はわかる

<syco訳>