ラジオのうた、続きます。
6.Burn It Down / Dexys Midnight Runners (1980)
冒頭の1分間はラジオをチューニングしている音です。 はじめはディープ・パープルが聞こえてきて、それからセックス・ピストルズ、そしてスペシャルズで、そこで「あぁ、もういいかげんにしてくれ」ってケビン・ローランドが嘆いてから歌が始まる。
アナログラジオのチューニングのウィーン、ブィーンというノイズが懐かしすぎる。 中学にあがって買ってもらったラジカセで、音楽聞いて、*エアチェックしてた。 (*注:エアチェック-ラジオの曲をカセットテープに録音すること)。
この曲は歌詞にラジオは入ってないよ。 ラジオのチューニングが懐かしかっただけ。
5.Good Guys And Bad Guys / Camper Van Beethoven (1986)
いきなり、キャンパー・ヴァン・ベートーベンです。 このアメリカの80年代のカレッジバンドを知ってる人いるのかなぁ...。 アメリカでは「スキンヘッドをボウリングに連れて行こう!」って曲だけちょこっと有名です。
良い奴や悪い奴や、
ヤクザも泥棒もいれば
医者や弁護士もいる
そしてボクやキミのような人もいる
だからラジオを聴くときはハイになろう
リラックスしてうたを歌おう
キミの車を芝生に乗り上げて
キミのギターを弾かせてよ
このうたの二番はロシア人に贈る
でもロシアってめちゃくちゃ遠いよね
ロシアまで聞えないよね
まぁ、英語もわからないだろうしね
てことで、アメリカに生まれたことに感謝しようよ
リラックスして自分の好きなことしてさ
だってアメリカに生まれなかったら
たぶん他のところに生まれてただろうからさ
だからラジオを聴くときはハイになろう
リラックスしてうたを歌おう
キミの車を芝生に乗り上げて
キミのギターを弾かせてよ
(Syco 訳)
この葉っぱ吸って書いた感が拭えないアホみたいな歌詞が、メロディアスなフィドルの音とぴったり合って、名曲となっている(私の中で)。
4.Radio Radio / Elvis Costello (1978)
コステロのメロディはほんとにいいね。 聞け、聞け、聞け、聞け、の合いの手が入り、聞く、聞く、聞く、聞く、と返したくなるような、元気な歌です。
夜中に光るラジオのダイヤルを回して
ラジオが言うことは何でも聞いていた
深夜番組がかけるレコードに
僕は涙を流したものだった
受信機が古くなってスイッチが壊れた時
本気でどこかにしまおうと思った
ラジオから聞こえてきた言葉が信じられなかった
僕らはもう制御しきれないって本気で思っているんだ
ラジオは音で救済する
ラジオは国民を浄化する
理性の声を聴きけという
でも選択権はない なぜならそれは反逆罪だから
だから、言われたことをやるといいよ
ラジオを聞いたほうがいいよ
この曲は1978年において、ラジオが検閲によってコントロールされていることに、若きエルビス・コステロ青年はいたく憤慨し、抗議すべく叫んだ歌みたい。 それだけラジオが影響力を持っていたんだね。 78年で昔は良かったって歌っている。 そんなら、今はどうよ。
今はメディアは多様化しているから、聴きたいもの、見たいものは何でも見れるし、なんでも発信できる。 でも、フィルターがない分、変なもの発信すると、炎上しちゃうから怖いね。
アメリカの「サタデーナイトライブ」という生放送の人気長寿番組があります。 舞台でコントをするお笑い番組で、毎週歌のゲストを呼ぶ。 それにコステロが出演したとき、レディオ・レディオは歌うなと言われたのに、いきなり、途中からレディオ・レディオを歌いだして、それ以降エルビスは12年間この番組に出演禁止されたらしい。 その様子のビデオです。↓↓
コステロ青年、青い、青すぎる!! ついでに衣装も青い。