Black Music Matters (to Me) - ハイウェイ４０号線上の女

コロナが全く収束しない中、アメリカではマスクをしてない人をかなり見るんだよね。　アメリカはマスクする派、しない派に分かれていて、それは感染の心配をしているかどうかで別れているのじゃなく、政権の党派で別れている。　トランプ支持者はマスクをしない。　マスクなんて軟弱なリベラル派がするものだと思ってる。

　
アメリカは全てが二極化して、一つ一つの問題を自分の頭で考えない人が多すぎる。　自分はリベラルだから、マスクをする、保守だからマスクをしない、リベラルだから地球温暖化を信じる、保守だから地球温暖化を信じない、リベラルだから警察の黒人への暴力は許せない、保守だから警察を支持する、リベラルだから銃の保持は反対、保守だから賛成などなど。

私は地球温暖化は人類がどうにかしなきゃいけない最大の問題だと思うし、マスクはもちろんする。　かといって、リベラル層が当然のように掲げる「ポリティカル・コレクトネス」も「キャンセル・カルチャー」も賛同できないし、「Black Lives Matter」の運動に参加するつもりもない。

ただ、音楽が日々生きていくエネルギーとなっている私としては、黒人がロケンロールに貢献してくれたことに心の底から感謝している。　アメリカに黒人が連れてこられなかったとしたら、ブルースは生まれないから、そこから発展したロケンロールもない。　カリブに奴隷船が来なかったら、レゲエも生まれなかった。だから、私には「Black Music Matters」なの。　

魂が感じられるブラックミュージックを３曲。

Hard Time Killing Floor Blues / Skip James (1931)

苦しい時代が来ている、どこに行っても
どんどん世の中は苦しくなるばかり

見たことがあるだろ、戸口から戸口へと流れていく人々
しかし天国の入り口を見つけられない　どこへ彼らが行こうとも、俺にはどうでもいい

人々よ、俺がこの古くて硬い床から立ち上がって去ることが出来たなら
あぁ、俺はもう絶対これ以上落ちぶれはしない

俺が歌うこの古くて寂しい歌を聞いたら
人々よ、この苦しい時代はずっと長く続くだろう

あんたが今金があるなら、しっかり持っとけよ
あぁ、この苦しい時代はあんたを責めさいなむ、
それはゆっくりダラダラといつまでも続く

<syco訳>

youtu.be

こんな映像が残っていることに感謝。

Whipping Boy / Ben Harper (1993)

俺を必要としてもいい
いや、必要としてくれよ
飯を作ってくれてもいい
それも好きさ
でも俺を引っ張り回すな
あんたについて行かないぜ
いいかい
怖かないぜ
俺はあんたの身代わりとして
鞭を打たれるのはごめんだぜ

俺をじらしてもいい
いや、じらしてくれよ
そして、強く抱きしめていい
ベイビー、それも好きさ
でも俺を引っ張り回すな
あんたについて行かないぜ
いいかい
怖かないぜ
俺はあんたの身代わりとして
鞭を打たれるのはごめんだせ

俺を抱いていい
ベイビー　抱いて欲しい
そして、俺を叱って言い
あぁ、それも好きだ
でも俺を引っ張り回すな
あんたについて行かないぜ
いいかい
怖かないぜ
俺はあんたの身代わりとして
鞭を打たれるのはごめんだぜ

<syco訳>

www.youtube.com

これは、ベン・ハーパーの曲ではないんだけど、怖いくらい彼の曲になってるね。

Destiny / Buju banton　(1997)

金持ちの富は町にあり
貧乏人の壊滅は金持ちの貧しさである
魂が壊れるのは虚しい
聞こえるか
俺の運命は俺が決めたい
俺の運命は俺が決めたい

運命、母さん、俺を呼ぶそこから見てくれよ
運命、母さん、俺を呼ぶそこから見てくれよ
自分の運命は自分で決めたい
ジャァよ、俺に運命を決めさせてくれ

俺は祝福されてきた、俺は心を動かされてきた
ジャァを心から愛している
俺は戦い続け、まだ降参していない
ザイオンの王国よ、俺の魂の杯を満たしてくれ
どんなに賢くても、賢過ぎるということはない
夜も昼も俺を守ってくれ

運命、母さん、俺を呼ぶそこから見てくれよ
運命、母さん、俺を呼ぶそこから見てくれよ
自分の運命は自分で決めたい

ジャァよ、俺に運命を決めさせてくれ

主よ、我々を解き放してくれ、
あなたは彼らを決定権を持つ谷間の町に置いた
異教徒を圧制する彼ら
これは普通の人々に課する運命ではないだろ
なぜ彼を留めておくのか、長く自由にさせ過ぎたというのか

運命、母さん、俺を呼ぶそこから見てくれよ
運命、母さん、俺を呼ぶそこから見てくれよ
自分の運命は自分で決めたい
ジャァよ、俺に運命を決めさせてくれ