あーぁ、大人って

実家に帰ると読んでしまうのが懐かしいマンガ。 私が買ったコミックスもかなりあるし、弟のマンガはその10倍ぐらいある。 母は母で、マンガじゃないけど蔵書がそのまた10倍ぐらいあるし、私の実家は本で溢れている。

この度再読してやっぱすげえぇ~、って思ったのは楳図かずおの「漂流教室」だったな。 この人の頭の中っていったいどうなっているんだろうね。 気持ちワルイのとカワイイのとがぐるぐる渦を巻いて、そこに突拍子もない発想が噴出しまくってる。

この漫画はご存じの通り、小学生の究極のサバイバル劇。 わらわらと小学生が逃げて走り回り、そのあとを巨大昆虫か爬虫類か、ザザザーとかガサガサとか音立てて追っかけ、とっにかくフォルムが気持ち悪い生き物で、そいつらにバリッバリと食われていく。 化け物に襲われるだけじゃなく疫病にかかったり、小学生が小学生を手術したり、殺し合いをしたり、人肉を食ったり、もう何でもあり。 そして、子供でありながらも人間としての尊厳を忘れず、地球の環境問題をもテーマにした感動の物語だ。

とは言え、私は給食のパンの配給のおじさん、関谷久作の俗悪ぶりが一番面白かった。 彼の行動には目が離せません。 この男はクズ中のクズ。 自分が困れば下手に出て、気を許すと大暴れ。 目の先のことしか考えず、「大人は人間でガキは動物よ! だから大人がガキを生かすも殺すもかってよ!」は名台詞、口癖は「そのうちアメリカが助けに来る」だ。 子供たちはただでさえ、サバイバルで忙しいのに、この関谷のおっさんが本当にウザい!

ちなみに関谷はこんな顔。

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38歳の設定だが、目の下のたるみが凄いね。 こんな大人に成りたくない。

かなり原作を無視したドラマや映画が作られたみたいだけれど、私がこれを映像化するなら、最後のエンドロールにはこの曲を使いたいわ。 

 

Oxygen / Willy Mason (2004)

僕はなりたい、酸素よりも優れたものに
そしたら君が力尽きておぼれた時に息ができるから
僕は叫びたい、リタリンよりも大声で
病気だと思わされている全て子供たちのために
僕はなりたい テレビよりもかっこいいものに
行き先がわからないすべての子供たちのために


僕たちは爆弾より強くなれるはず
信念を持って一緒に歌ってくれてくれるなら
僕らは業界よりも富めるはず
必要のない物が溢れていることに気づきさえすれば
僕らは無知な奴より主張できるはず
なぜなら目を合わせれば無言で話すことができるから

いつもいつもいつまでも
世界はただ回り続ける
目が回ったら、一息つこう
だから僕は目を閉じて立ち直る


世の中のあらゆる嘘を見抜きたい
実際に、幸せは危機にさらされている 
胸を張って堂々としていたい
取ることより与えるがより価値がある世の中に誇りを持って
創造性を全て紙の上で教える、この現代の精神を越えて生きたい


忘れられたアメリカを思い出せるか?
正義と平等とすべての人種の自由
全てのウソと偽善を越えていかなくては
周りの人たちを見てみてごらん
メイクや髪型の裏にある本当の顔
そのうち何人が自由で幸せなのか


夢のように聞こえるかもしれない
でもそれを考えることで僕は眠りにつけるんだ
わかるよ、信じられないのだろう?
でも今、何かおかしいことは気づいているだろう?
未来は暗いのはわかっている
でも今の子供たちが光を持って歩かなきゃいけない未来がそこにある

いつもいつもいつまでも
世界はただ回り続ける
目が回ったら、一息つこう
だから僕は目を閉じて立ち直る

もし僕が夢を追うのを恐れたとしたら
バスケットを編んで川に流すよ
一つ一つのバスケットに愛と安堵の言葉を乗せて
<syco訳>

 

最後の3行は長いバージョンの方の歌詞です。 

下のビデオは短いバージョン↓↓

youtu.be

 

オマケ 4コマ漫画

** 一週間前にアメリカに戻って来たよ。 やっと更新できたわー。