映画「CBGB」(2013) を見たのだけど…。

10年も前の映画だけど、HULUのストリーミングサービスで見つけたので観てみたのよ。 この映画観て、CBGBが何の略か初めて知った私。 てか、そもそもCBGB自体、何か知らんって人がほとんどだよね。 

CBGBはニューヨークのバワリー地区あったライブハウスで、元祖ニューヨークパンク好きの聖地。 私もニューヨークに行った時はCBGBの跡地と、シド&ナンシーの「チェルシーホテル」とジョン・レノンの「ダコダハウス」はクリアしたさ。

CBGBとは "Country, Blue Grass, Blues" の略だったんだね。 最初はカントリーやブルーグラスやブルースというアメリカ南部のルーツミュージックのライブを聞かせようという目的だったらしいんだ。 しかし70年代初頭のニューヨークの、ヤク中、アル中、浮浪者があふれるバワリー地区にそんな需要が有るわけないっしょ。 一番最初にライブをやらせろとやってきたのはテレビジョンだ(この映画によるとです)。 ここで私は役者が演じる初々しいトム・ヴァーレインを観てちょっとウルっときたよ。 

そこからミュージシャンのそっくりさんオンパレード。 デビッド・バーンなんて酷似。 ジョーイ・ラモーンもそっくりだけどまぁ、長身であの髪型でサングラスかければ誰でもジョーイになれちゃうね。 パティ・スミス、デビー・ハリー、イギー・ポップ、そして最後はポリスのスティング、よく、あそこまで似ている役者さんを探してきたな、って感じ。 でもルー・リードだけは腹が立つぐらい似てなかったな。 

しかしこの映画は、CBGBの経営者ヒリー・クリスタルさんの物語で、彼自身はパンクミュージックのファンではなく、ぜんぜん音楽の部分を深掘りしてないので、コアな音楽ファンにはガッカリ映画だと思う。 ミュージシャンの吐くセリフが恥ずかしくなるぐらいベタだし、アメリカ映画にあるあるの、父と娘の絆みたいなハートウォーミングをぶち込んで、どやぁ、感動しろっ、てのも鼻につくしね。 

ただ、クリスタルさんは、来るものは拒まず、儲けとかも考えず、淡々とバンドにステージを貸す、そういうスタンスだったからバンドはやりたい放題で、それでCBGBは伝説のライブハウスとなったんだ、ってことはわかりました。 

まぁ、役者によるミュージシャンの物まね合戦を楽しむという気持ちで見るといいかもしれないね。

映画のクリップ ↓ 歌がアフレコなのもマイナスですね~。

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Q : 歌詞にCBGBが出てくるトーキングヘッズの歌はなーんだ?

「戦禍の中の暮らし」 今のウクライナだ

Life During Wartime / Talking Heads (1979)

トラックのことを耳にした、武器をたくさん積んでいた
荷物をまとめて出発だ
墓場のことを耳にした、高速道路の脇だ
誰も知らない場所だ

遠くから聞こえる銃声
すでにそれにも慣れてきた
石造りの家にもゲットーにも住んだ
この町のあらゆる場所に住んだ

こんなのはパーティーじゃない、ディスコでもない
浮かれ騒いでる場合じゃない
踊ったり、いちゃいちゃしたり
今はそんな時じゃないんだ

メッセージを受信機に送信する
いつか返事が来ることを願う
パスポートが三つ、ビザも2,3個取った
誰も俺の実名さえわからない

高い丘の上、トラックが列をなす
準備万端だ
俺は昼間は寝て、夜通し働く
永遠に家には戻れない

こんなのはパーティーじゃない、ディスコでもない
浮かれ騒いでる場合じゃない
マッドクラブもCBGBもない
今はそんな時じゃないんだ

ヒューストンのことを聞いたかい? デトロイトはどうだ?
ペンシルバニアのピッツバーグは?
窓の脇に立ってはいけない
誰かに見つかるからな

俺は食料を調達した、ピーナッツバターだ
これで二日はもつ
でもスピーカーがない、ヘッドフォンもない
掛けるレコードもない

なぜ大学に行くんだ? なぜ夜間学校に通うんだ?
今、事態は変わっているんだ
手紙も書けない、はがきも出せない
今はそんな時じゃないんだ

国境で手こずり、道路封鎖を突破して
人ごみに紛れ込んだ
コンピューターを持った、盗聴をする
違法なのはわかっている

学生のような格好をしたり、主婦のような服装をしたり
もしくはスーツにネクタイ姿
髪型も何度も変えた
今じゃ自分の外見がどんなかもわからない

お前は僕を震えさせ、俺は痛みを感じる
俺たちはいいチームになると思う
疲れ果てちゃだめだ 俺が運転する
お前は少し睡眠をとれ

ノートをすべて燃やした ノートなど何の役に立つ?
サバイバルの足しにはならない
胸に痛みを感じる コンロのように焼ける
その熱さが俺を生かしている
<syco訳>

 

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