私の年間ベストアルバム 1991年 Bandwagonesque ジャングルギターと草食系な歌詞でギャップ萌え

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この年は、特にこのアルバムをよく聴いたとか、すごく印象に残っているっていう一枚は無いんだな。 アメリカではグランジが全盛期だったけれど、当時すでに20代後半に差し掛かっていた私には、青過ぎるというか、ウェット過ぎるというか、そういう悩める青年期は私の中ではとっくに終わってた。 まだ私はアメリカの大学に在籍していたし、勉強とバイトで一杯一杯だったってこともある。

マッドチェスターの一連のバンドも好きだったけど、レイヴパーティーで踊りたいとも思わなかったし、私の性格はシューゲイザー的なんだろうけど、シューゲイは歌詞が何言ってるか分かんないので今一つハマれない。 だから、私のこの年のベストはニルヴァーナでもマイ・ブラッディ・ヴァレンタインでも、プライマル・スクリームでもない。  

このエントリーを書くためにCD棚から1991年のCDを取り出して聴き比べをしてみて…ジャジャーン、ベストはティーンエイジ・ファンクラブの ”Bandwagonesque" に決定した! このグラスゴーのギターバンドをグランジという人もいる。 でもアメリカのニルヴァーナとかパール・ジャムと比べるとポップで歌詞も軽くて、私には湯加減が丁度いい。 彼らは決してドラッグやり過ぎて、救急車で運ばれるなんてことは無いという安心感がある。

I didn't want to hurt you, Oh Yeah ♪君を傷つけるつもりはなかったんだよ♬ ほんとだよ、と繰り返すギターバラード"Concept"から始まり、スコットランドのバグパイプのようなギターの”Is this Music?"まで、全12曲、全てヒットしそうないいメロディの曲ばかり。

メタル好きの彼女に付き合わされて、好きでもないメタルのコンサートに行ったり(Metal Baby)、酒の勢いでセックスしてしまって後悔したり(Alcoholiday)、星占いを信じている女の子にウンザリしてたり(Starsighn), 歌詞は絶対に草食系。 なのに、なのに、ギターがアグレッシブで、そのギャップにキュンとなる。  

 

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the Conceptは、ビデオから解釈すると、ティーンエイジ・ファンクラブのファンの女の子に捧げる曲ですね。 カッコいいジャングル・ギターもファンの女の子に捧げてると思うわ~。 でもどこに行くにも、デニムって、ちょっとダサめの子なのかな。 ステータス・クオーのレコードが出てくるのは、単にgoと quoの韻を踏むためだと思う。

 

the Concept / Teenage Fanclub

あの子はどこに行くにも、デニムを着てる
ステイタス・クオーのレコードを買うと言う
Oh yeah...Oh yeah... 
 
それでも、自分の嫌なことは、絶対にしないし、
クスリもやらないけど何かの錠剤は呑んでる
Oh yeah...Oh yeah...
 
 君を傷つけたくなかったんだよ、ほんとうだよ…
I君を傷つけたくなかったんだよ、ほんとうだよ… 
 
 あの子は僕の肩にかかる髪が好きと言う
 あの子は僕のバンドが好きだと言う だって、いい気分にさせてくれるから
Oh yeah...Oh yeah...
 
ライブには自分の車で来てくれて
バーで合流すると、家まで送ってくれる
Oh yeah...Oh yeah...
 
君を傷つけたくなかったんだよ、ほんとうだよ…
君を傷つけたくなかったんだよ、ほんとうだよ…
 
Aaaah... Aaaah... Aaaah...

<Syco訳>

 

そうそう、去年の今頃、ティーンエイジ・ファンクラブのコンサートを見たんだよ。

めっちゃおっさんになっていてびっくりした。

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