本好きプレイリスト ② Picture of Dorian Gray, Moby Dick, Brave New World, the Caount of Monte Christo

Picture of Dorian Gray / Television Personalities (1978) (「ドリアン・グレイの肖像」オスカー・ワイルド著)

僕が豪邸を買ったなら、世の中の人全部を招待する
そしたら、みんながドリアン・グレイの肖像を見れるから
川辺に座ってレモンティーを飲めば、
千人ものロシアの小人がちっちゃい潜水艦に乗って来る

君も来ていいよ
友達を連れて来てもいいよ
一日ここで過ごしていいよ
そしてドリアン・グレイの肖像を見てね

僕の邸宅に連れて行ってあげる ギャラリーを見れるよ
たくさんの奇麗な絵があって、それは全部僕の物
川辺に座ってレモンティーを飲み
エミリーが作ったちっちゃいキュウリのサンドイッチを食べようね

君も来ていいよ
友達を連れて来てもいいよ
一日ここで過ごしていいよ
そしてドリアン・グレイの肖像を見てね

<Syco訳>

ただおちゃらけているだけにしか聞こえない、テレビジョン・パーソナリティーのこの曲。 ゲイで監獄に入れられたワイルドに興味を持って、この小説は高校のとき読んだな。 曲のほうはそのあと知った。 この曲を聞いてたら、むしろ読むのを避けたかも。
ワイルドであろうが、シド・バレットであろうが、パンク・ロッカーであろうが、なんでも歌にするテレビジョン・パーソナリティーは私の大好きなポスト・パンクバンドの一つ。 ロンドンアクセントと、ミニマリズム的な音がツボね。 

 

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Moby Dick / Gurr  (2016) (「白鯨」ハーマン・メルヴィル著)

混乱が上手に解き明かされていくのを眺める
海の上では闇が把握できない
話が語られないのを嘆くべきだけど
その代わりに勇敢だったかと自分に問う
 
私は海に潜らない 夜を忍び歩くだけ
私は海に潜らない 無事だったらそれでOKなの
 
モビー・ディックはもう白くないの
カラフルになって、海岸に座礁する
キャプテン、命令はしないのですか
コマンド、シフト、4のキーを押しても解決しないのはわかるでしょ?
 
私は海に潜らない 夜を忍び歩くだけ
無事だったらそれでOKなの

<Syco訳> 

メルヴィルの「白鯨」は読んでいない。 海洋冒険小説は男子の読み物って感じであまり興味が湧かなかった。 でもこれを歌っているのは女子バンド。 ちょっと読んでみたくなるわね。

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Gurrはドイツ出身の女の子の二人組。

 

Brave New World / Michael Penn (1989)(「すばらしい新世界」 オルダス・ハクスリー著)

赤子はゆりかごの中に隠れて
第三次世界大戦がいつ始まるのかとせわしなく考える
車を出して西に向かうと彼女に告げると
私も行きたいけど、着てる服がフォーマル過ぎるからと言った
それで僕は中西部の岸辺の絵ハガキを送った
彼女はそれを19階の窓際に現れる
新しい友達のフランクに見せたと言った
彼は年は僕と同じぐらいで、
人は飛ぶことは出来ないってことを実証しようとした

そして彼は知りたいらしい
僕がこの町を出る前に
スローモーションで崩れ落ちる映像を確認できたかどうか

今日は最高の日とは言えないけれど
今は黄金時代じゃないし
高速の上の君はとてもきれいだ
車を走らせよう 恐れを知らない新世界へと

バンが僕の前で止まって、乗せてやると言った
運転手は地図を失くしたといって怯えていた
みんなは彼にプライドを保たせようと囁いていた
「道案内をお願いできるかな」 
 運転手は叫んだ「後ろの奴がすでにやろうとしたけど、
 記憶は衰えているし、目も悪くなっている」
メガネと高滑油が脇にあったが
ブリキ男は動かないし、ライオンは横たわっていた

僕には去って欲しくないようだったけど
僕は三銃士の一人にはなりたくなかった
それにバンのギアを入れる前にガソリンが無くなる

殴らないで欲しいんだけど
今は黄金時代じゃないんだよ
高速の上の君はとてもきれいだ
車を走らせよう 恐れを知らない新世界へと

バスターとその仲間は黒がよく似合う
彼らは袋小路から抜け出す道を探している
電話帳や暦を破いたりして
シェラックを嗅いでいるのかみんな鼻が埃まみれ
高級娼婦とBMWに乗りまくる
マタドールの番号をやっと見つけた
でももう遅すぎた
バスターはドアを閉めて、戦争が始まる前に戻ると言って走り去った

そうこうするうちに辺りは暗くなり
君が道の脇に車を停めたのを見たとき
僕はもうここに居たくないと思った

今日は最高の日とは言えないけれど
黄金時代じゃないし
高速の上の君はとてもきれいだ
車を走らせよう 素晴らしい新世界へと
殴らないで欲しいんだけど
今は黄金時代じゃないんだよ
高速の上の君はとてもきれいだ
車を走らせよう 恐れを知らない新世界へと

<Syco訳>

うーん、この歌詞もよくわからない。 曲はめちゃくちゃ好きだけど💛。 「すばらしい新世界」を読んだら、納得するのか? フランクとかバスターとかマタドールとか、小説に出てくるのかしら?  私は英語版は家にあるんだけど、読んでない。 「1984年」のような、ディストピアのSFだから、なんか気が滅入りそうでさ。 私にとってマイケル・ペンのこの曲は究極のドライブ・ソングです。

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The Count Of Monte Christo / Noisettes (2007)  (「モンテ・クリスト伯 」アレクサンドル・デュマ著)

モンテ・クリスト伯は
頭からマントを纏い 
1ペンスで私の意中を知りたがったが
お釣りは取らなかった
古い時代のリズムが
彼の頭の中で鳴り響いた
時計仕掛けの十字軍が
彼の飛行機を打ち落とそうとした

私もあなたもわかっている
これ以上、このミツバチから蜜を取れない
私もあなたもわかっている
私の抑えようとすれば刺されることを
私もあなたもわかっている
私もあなたもわかっている
これ以上、このミツバチから蜜を取れない
私もあなたもわかっている
私を抑えようとすれば刺されることを

あなたは特別だと感じていいのよ
リラックスしていいのよ
あなたを、あなたの邪悪なやり方を讃えるわ
なぜって、今はきっと厳しくなる時だと思うの
でもあなたの機転の良さは
侯爵夫人の本性さえも明かさせる
未来の門に立つあなたの気高さに
私は屈服する

私もあなたもわかっている
これ以上、このミツバチから蜜を取れない
私もあなたもわかっている
私の抑えようとすれば刺されることを
私もあなたもわかっている
私もあなたもわかっている
これ以上、このミツバチから蜜を取れない
私もあなたもわかっている
私を抑えようとすれば刺されることを

不死とは人間じゃなければ
ありふれたこと 全ての生き物は
籠の中に入れられる
特に大スターと言われる人たち
だから私の手を縛り
樫の木に括り付けていいのよ
機械仕掛けの十字軍が
彼の飛行機を打ち落とそうとした
機械仕掛けの十字軍が
彼の飛行機を打ち落とそうとした

<Syco訳>

ノイゼッツのこの曲は、イメージとして小説に合っていると思う。 でも19世紀には飛行機は飛んでいないよ。 

この本は去年読みました

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このプロモビデオはボーカルが小説に出てくるギリシア人のエデのイメージ。

ーーーー

面白い本といい曲を探しながら、本好きプレイリストは続くよ~!

本好きプレイリスト ① Wuthering heights, 1984, Everything That Rises Must Converge, Gravity's Rainbow


最近あまり本を読んでいないのよね。 ネットが無かった時代は、かなり読んでいたと思う。 2020年の目標は 「本をたくさん読む」にしようかな。 youtubeでバラエティとか見るの止めてさ。 

音楽から、本や映画に興味を持ったり、美術に興味を持ったりするんだよね。 中学生の時、「嵐が丘」や「1984年」を読んだのも、ケイト・ブッシュやボウイーの曲を聴いたからだ。 

本好きのミュージシャンは本を読んで曲のイメージが湧くんだね。 それで、今回は本好きプレイリストを作ったよ。

 

Wuthering Heights / Kate Bush<1978> (「嵐が丘」 エミリー・ブロンテ著)

風の強い荒野の草の上で
私たちは転げ回って遊んだわ
あなたの気性は激しく、それは私の嫉妬心とも似て
熱すぎて、欲張りすぎた
私から去るなんてどういうこと?
あなたを支配したいと思ったときに?
大嫌い、だけど愛してた

夜に悪い夢を見るの
私は戦いに負けると言われた
私の嵐が丘を去れと
私の嵐が丘を

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたわ とっても寒いの
窓から中に入れて

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたわ とっても寒いの
窓から中に入れて

あぁ、暗くなってきた、寂しくなってきた
あなたの居ないこちら側の世界
とても恋しい、わかるの
あなた無しだと沈んでいく
きっと戻るわ、愛する人
残酷なヒースクリフ、私の唯一の夢
たった一人の支配者

夜を彷徨い過ぎたみたい
彼の傍に戻るのよ、それがやるべきこと
私は戻るわ、嵐が丘へ
嵐が丘へ

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたわ とっても寒いの
窓から中に入れて

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたわ とっても寒いの
窓から中に入れて

 

あぁ、私を抱いて
私に魂を捧げてよ
あぁ、魂を預けて
あなたの魂を持って行かせてよ
私だとわかるでしょ、キャシーよ

ヒースクリフ、私よ、キャシーよ
戻ってきたわ とっても寒いの
窓から中に入れてヒースクリフ、私、キャシーよ
戻ってきたのよ、外は寒すぎる

 <Syco訳>

 

この小説は確か幼馴染の使用人の子供だったヒースとクリフとお嬢様のキャシーが恋をして、そのあとキャシーが死んで、彼女の幽霊がヒースクリフの前に現れるというような内容だったのを覚えている。 でも中学生の私は、、イギリスの階級の違う者同士の激しい恋愛モノは、ピンと来なかったなぁ。 一昔前の少女漫画みたいなストーリーだって思ったね。 曲は衝撃的だったけど。

 

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ケイト、キャシーに成りきってるわ~。  

 

1984 / David Bowie <1974> 「1984年」 ジョージ・オーウェル

いつかお前を規制するだろうから、今同意しなきゃいけない
時代は告げるが、変化はただじゃない
お茶の葉で未来を読んで、競争路はテレビで観る
1984年の獰猛な牙に気をつけろ

奴らはそのきれいな頭蓋骨をこじ開け空気をいっぱいに詰め込む
そして80歳だと思い込ませるが、お前は気にかけようともしない
お前は何にでも撃ちまくり、そこに明日はない
1984年の獰猛な牙に気をつけろ

ここに会いに来い、俺を覚えているかい?
俺たちはオールナイトムービーの役を使い果たした
お前はこれが最後だと言ったけど、
俺は1984年と契約を交わしたと思う
1984年

俺は車を探してる、足を探している
政党を探している、党派を探している
俺は反逆を探している それは65年から知っていた
1984年の獰猛な牙に気をつけろ 

ここに会いに来い、俺を覚えているかい?
俺たちはオールナイトムービーの役を使い果たした
お前はこれが最後だと言ったけど、
俺は1984年と契約を交わしたらしい
1984年

1984
1984
1984
1984
1984 
1984

<Syco訳> 

世界観はオーウェルの1984年なんだけど、正直言って、このボウイーの歌詞は何を言ってるのかさっぱりわからん、と思いながら訳した。 この曲が収録されている「ダイアモンドの犬」のアルバム一枚が、まるごと「1984年」をイメージとして作られたらしい。 でもダイアモンドの犬なんて、この小説にでてきたっけ? 拷問用のネズミだけはトラウマ的に覚えてるけど…。

 

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 この頃のボウイーはヤバいぐらい頬がこけてる。 でも曲はディスコよ。

 

Everything That Rises Must Converge / Shriekback <1985> ( 「すべて上昇するものは一点に集まる」 フラナリー・オコナー著)

盗人の名誉、僕のガサガサ音を立てる服
枯葉のように僕を覆う
袖をまくって僕の手を取って
彼女は言う 愛のコリーダ
地面を蹴り上げ、砂に描かれた模様を崩す
彼は言う、おまえを信じないと
でも彼は海と陸の区別もできない
 
そして、青い、青い、青い
色と大波
上がっていくものは全ては一点に集まる
彼女は言う、いつかもうすぐ
あなたと私はひとつになる
上がっていくものは全て一点に集まる
 
話が進むにつれ、何でもタダではないことがわかる
それを聞いてあなたは信じる
それで悲嘆に暮れるのか、後ろを振り返るのか
彼は言う なぜ、僕らはこんなことをするのか
これがまさに君の頭を食い物にしているそのものだ
そして彼女は行き先がわからない
彼女は言う 見つけたら私に教えてちょうだい、ダーリン
そして彼は言う、そうだね、これはきっとそうかも
僕は事故車なんだ、そんなふうに見えるかい、ベイビー

そして、青い、青い、青い
色と大波
上がっていくものは全て一点に集まる
彼女は言う、いつかもうすぐ
あなたと私はひとつになる
上がっていくものは全て一点に集まる

<syco訳>
  

あまり知られてない名曲とあまり知られていない名作。 歌詞の内容と、同名のフラナリー・オコナーの短編小説は、関連が見られないんで、シューリークバックがフラニー・オコナーの小説を元にこの曲を作ったのかはわからない。  でも私はこの曲が大好きで、アメリカでこの曲と同じ題名の本を見つけて手に取ったことで、フラナリー・オコナーの大ファンになった。 ジョージア州のサバンナに行った時、彼女の生家も訪ねた。 

オコナーの短編は平手打ちをされるように終わるのが特徴で、この話も例外じゃない。 不条理というか、無惨というか、たぶん出来るなら読みたくなかったと後悔する人もいるかも。 でも、もしかしてこれって、ブラックユーモアなの?と思わせるところがあって私は妙に惹かれてしまうんだな。  

フラナリー・オコナーのWikiを読んだら、はこの題名はフランスの哲学者シャルダンの言葉から取ったらしい。 短編の邦題は「すべて上昇するものは一点に集まる」です。 崇高な考えは一つだけど、邪悪な考えはバラバラだ、みたいな意味らしい。 

 

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Gravity's Rainbow / Klaxons <2007> (「重力の虹」トマス・ピンチョン著) 

僕と行こう リップロックの廃墟を抜けて、
タンジャンの砂漠を超えて、駆け抜けよう
マッドキャップ、メデューサ 霧笛を鳴らせ
僕らの第一子と共に四季が移り変わる
 
感覚を持つ船がたくさん、ハイパーオーシャンに乗り出す
カオスの凧がたくさん、まだ動いている
僕の芸術のハゲタカ、かなりの達人
僕は君を4000年の未来から盗む
 
僕と行こう 僕と行こう 無限の旅に出よう
僕はいつもそこにいる あぁ、ぼくの未来の恋人よ
君のためにいつもそこにいる 僕の未来の恋人よ

 

あー、この曲も何を言ってるのかわからない。 最後まで訳さなかったわ。 元はトマス・ピンチョンの小説だもの、分けわかんないのは無理もないかも。 

巷の文学青年、文学少女によると、ピンチョン凄い!らしいので、去年偶然図書館の古本処分市でピンチョンの処女作「V.」が2ドルで売ってたから、買って読んでみた。 ...、わかんねぇ! わかんねぇから、つまらねぇよ。 ピンチョンは「V.」から入るのが良い、とか言われてるので、「V.」がダメだった私はピンチョンの大作「重力の虹」など読む気がしない。 

クラクソンズのメンバーは哲学専攻の学生だったらしいから、観念的な詩を書きたがるのね。 曲は80年代のインディ・ポップっぽくて好き。 でもこの曲が好きだからと言って、よほど文学好きでない限り、「重力の虹」なんか読むのは止めといた方がいいよ。  

 

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PVもどことなくチープな80’s風。

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本好きプレイリストはまだ続くよ!

私の年間ベストアルバム 1989年 Doolittle  狂気と芸術とキム・ディール  

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この年はアメリカから、再びバックパッカーをしにヨーロッパに行ってフラフラして、アメリカに戻ったら、入国審査で捕まって日本に帰れと言われ、日本に戻って学生ビザを取り、再びアメリカでシティ・カレッジに入れてもらった。 

結局アメリカに落ち着いたのは、アメリカの友達がスポンサーになってくれたから。 なんだかんだ言っても、アメリカという国は寛大だった。 少なくともあの当時はね。 今はアホなメガロマニアが司っているから、残念な国になってるけど。

あの当時、自分がこの先何をしたいとか、夢とか抱いていなかった。 ただ日本だけには居たくないって思ってた。 日本に居場所が無かったのよ、哀れな私。 かと言ってアメリカが居心地が良かったわけじゃないけど、取り合えず大学という場が与えられ、勉強すれば何かになれるような気がして一生懸命勉強したよ。 でも結局今でも何者にもなれていないけどね。

アメリカのインディーロックをかけるカレッジラジオ局から当時よく流れていたのは、ピクシーズ、ソニック・ユース、レッド・ホット・チリペッパーズ、ダイナソーJr、ジェーンズ・アディクションなど。 今まで、ブリテンかぶれだった私も、次第にアメリカのインディもやるじゃん、って思うようになったわ。 英国はメロディで勝負って感じだけど、アメリカはソウルで勝負しているの。 この辺から、英国は軽率でパリピなマッドチェスター・ムーブメントに行き、アメリカは暗くて重いグランジに向かうのね。 あ、私はどちらも好きよ。 

このピクシーズのアルバム、Doolittleはソウルフルとメロディアスのどちらも兼ね備えてると思う。 アメリカよりもイギリスで先にチャートに上ったのも納得できる。 混沌したブラック・フランシスの歌詞と歌声、そしてそこにベーシストのキム・ディールのローファイな歌声が溶け込むのが溜まらなく好きだったね。 私はソニック・ユースのキムよりも断然ピクシーズのキムの方がカッコええぇって思ったわ。 

アルバムDoolittleの中で、どれが一番好きと聞かれたら、かなり迷う。 冒頭からキムのベースで始まり ♪目玉をスライス、アッハッハッハ♪♪ と笑う"Debaser"、♪人間は5、悪魔は6、神は7 ♪と叫ぶ”This Monkey Goes to Heaven" などなど狂気か芸術かを問うような名曲で溢れている。 

でも”Hey”が一番かな。 これを聴くととても癒されるの。

Hey / Pixies

おい、
お前に会おうと頑張っていたんだが
おい、
悪魔が俺たちの間に立ちはだかってるみたいなんだ
それとも俺の頭の中に娼婦がいるのか
娼婦がドアの前に立ってるのか
娼婦が俺の布団の中にいるのか
でも おい、
お前はどこに居たんだい?
お前が去るなら、俺は絶対死んじまう

俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる

「ウッ」と男がレディに言う
「ウッ」とレディが愛するその男に言う
そして娼婦達が「ウッ」を
一晩中合唱する
マリア、それが嫌にならないかい?
ウッ


母親が
子供を産むときの呻き声
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる
俺らは鎖につながれてる

 

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ボーカルのフランシスはリュックとか担いでいたら、秋葉原に居そうな外人さん💛

 

スクイレル・ナット・ジッパーズを見に行ったよ

90年代半ばのスウィング・ジャズのリバイバルの時に出て来たこのバンド。 当時ラジオにヘビロテしてた、♪イーン・ズィ・アフターライフ♪ という出だしで始まるジャズにもパンクにも聞こえる不思議なその曲が大好きだったんだけど、アメリカのラジオは曲名もバント名も言わないから、私はずっと当時人気を博してたチェリー・ポッピン・ダディーズの曲だと信じてたの。 それで、チェリー・ポッピン・ダディーズのCDを買ったのに私の好きなあの曲が入ってない。 おかしいなぁ…、その年の前のCDも買ったけど、やっぱり入ってない。 いったい、どのCDに入っているのか謎のまま月日が経った。

そして10年ほどたって、スクイレル・ナット・ジッパーズを何かのきっかけで聞いて好きになり、アルバム”Hot"を購入して聞いたら、なんと、♪イーン・ズィ・アフターライフ♪のあの曲が入っているではないの!! やっと謎が解けたよ。 曲は"Hell"というタイトルで、チェリー・ポッピン・ダディーズの曲ではない。 そしてまた10年ほど経って、今度はその”Hell"を生で聴けたぜ~💛   

スクイレル・ナット・ジッパーズは地元ノースキャロライナ出身のバンドなんだけど、オリジナルのメンバーはずいぶん入れ替わってた。 私も、オリジナルは誰がいたなんてよく分かんないんだけど、ボーカル以外はみんな若いんだもの。 あのビリー・ホリディのようにうたう女性シンガーも別の女性だった。 後ろのバンドのメンバーはニューオーリンズから来たと紹介されてた。 この時期ということもあって、たくさんクリスマスソングをニューオーリンズ・ジャズ風にアレンジして披露してくれた。 でも私は、彼らの得意とする、時代をトリップするような古めかしいジャズやブルースをもっと聴きたかったな。 

でも"Ghost of Stephan Foster" では、会場はあのPVのアニメーションのように、上下揺れで盛り上がったし、名曲中の名曲”Hell”はやっぱり凄かった。 鳥肌立ったよ。

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 こっちがスクイレル・ナット・ジッパーズの”Hell"で↓

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こっちがチェリー・ポッピン・ダディーズ↓

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 顔を見ないと同じ人が歌っているように聴こえませんか?

アコギで弾きたい曲 ベストテン 1位と2位 そして進捗状況

弾き語りしたい ランクインの最後です。 あまり練習してないくせに、願望だけが先走る…。

 

ボブ・マーリーの自由の歌。 誰が歌ってもグッときます。

2位 Redemption Song / Bob Marley (1980)

昔、海賊が、俺を略奪し
商船に売り飛ばした。
深い穴から俺を引きずり出した
わずか数分後に。
全能の地によって作られた
俺の手は力強い。
俺達は堂々と
この世代まで生き抜く。
一緒に歌ってくれないか?
この自由の歌を。
なぜなら俺が手に入れたのは
救いの歌だけだから。
救いの歌だけだから。

精神の束縛から自分自身を放て。
自分の心を自由にできるのは自分だけ。
原子エネルギーを恐れるな。
誰も時間は止められないのだから。
何も出来ずに傍観している間に
どれだけ俺達の予言者は殺されるのか?
誰かはそれはまだ一部でしかないという。
俺達が達成しなければならない。

一緒に歌ってくれないか?
この自由の歌を。
なぜなら俺が手に入れたのは。
救いの歌だけだから。
救いの歌だけだから。
救いの歌だけだから。

精神の束縛から自分自身を放て。
自分の心を自由にできるのは自分だけ。
原子エネルギーを恐れるな。
誰も時間は止められないのだから。
何も出来ずに傍観している間に
どれだけ俺達の予言者は殺されるのか?
誰かはそれはまだ一部でしかないという。
俺達が達成しなければならない。
一緒に歌ってくれないか?
この自由の歌を
なぜなら俺が手に入れたのは
救いの歌だけだから
俺にあるのは
救いの歌だけ
自由の歌
自由の歌

<syco訳>

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そしてやっぱり一番はベル&ザ・セバスチャン。 これが弾けて歌えたら、泣いちゃうよ、私。

1位 Get me away from here, I'm dying / Belle and Sebastian (1996)

あぁ、ここから連れ出して
僕は死にそうだ
何か曲を奏って僕を自由にして
誰も昔みたいには曲を書かないんだね
それで僕もそうなんだけど
仕事を終えた後、ぼくはここで一人きり
バスの中、僕は一人きり
こんな風に考えてみて
君は成功する事も、もしくは僕らみたいになることも出来た
勝利の微笑みと、
僕らの憶えやすいメロディと歌詞でね
今ではとても写真栄えのする僕ら
分かるだろ、僕らは見込みがないんだよ

あぁ、結局よくある話に落ち着いてしまうんだね
僕みたいな少年が
至る所に愛があるって考えるようなね
君はとっても世間知らずだよ!
そういう話の最後はいつも哀れなんだ
必ず最後にはそうなるんだ
僕がページをもったいぶって捲くれば
それはそれで意味があるものなんだけど
勝利の笑みを浮べて、哀れな少年が
無知さを獲得して
そして最後の瞬間、僕は泣く
ラストはいつも僕は泣く

えっ、僕は全くそんなつもりで言ったんじゃ無い
今座っているところから
寂しいアパートの屋根を打つ雨が
僕の思考をあちらこちらへと巡らせ
恋人の窓辺までたどり着く
僕が文字にするまで絶対にわからない
『これは宣言なんかじゃなくて
ただ君にさよならを知らせたいと思っただけ』と
物語のヒーローは言った
『それは剣より力がある
僕は君を殺す事も出来た
でも言葉で君をただ泣かせておくことも出来た』

<syco訳>

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さて、私のギターの進捗状況と言えば…

  • Rock'n Roll Suicide / David Bowie 後半に妙なコードがたくさん出てきてギブアップ 😢
  • That's Entertainment / the Jam たったの4つのコードで弾ける、超シンプルな曲。 G、Em、G、Em、G、Em、G、Em、でコーラスの部分が、Am、F、エフゥ~! Fはぜったい無理! Fの音が出ないけど、一応弾けた。🥴
  • First Day of my Life / Bright Eyes 思ったよりコードは簡単。 でも歌をよく覚えてなかったため歌えない。 🥴
  • Stand by Me / Ben E. King これは簡単!初心者の簡単コードばかり。 Fもないよ。 一番初めにマスターできそう😀😀
  • We're going to be Friends / White Stripes まだ練習はじめてないけど、コードは簡単そう。😀
  • After Hours / Velvet Underground 思ったよりムズ! Fmとか無理。😢
  • My Sweet Lord / George Harrison F#mとか無理。😢
  • Down the Dip / Aztec Camera タグが付いてるいい楽譜がみつからない。 唯一見つけたのは難しすぎ😢
  • Redemption Song / Bob Marley これは簡単! 前奏も弦を弾いてできたよ 😀 
  • Get me away from here, I'm dying / Belle and Sebastian 最初からFなんで、まずはFの音が出せるまでムリ😢

ということで、”Stand By Me”と”Redemption Song”は超初心者でもできますよ~。

 

アコギで弾きたい曲 ベストテン 5位ー3位

自分の部屋でひとりで歌いたい曲。 1968年の曲とは思えないほど、今風だね。 

5位 After Hours / Velvet Underground (1968)

1-2-3
君がドアを閉めたら、
夜は永遠に続くよ
お日様は外に締め出され、
こんにちはを言えなくなるよ
みんな踊ったりして
とても楽しそうで、
僕にもそういうことが起きないかな
って思っても
きみがドアを閉めたら、
僕は二度とお日様をみなくてもいいね

君がドアを閉めたら、
夜は永遠に続くよ
ワイングラスも忘れられ、
乾杯も出来ないよ
あぁ、いつか誰かが
僕の目をじっと見てくれて
こんにちは、私の大切なひと
って言ってくれると思うけど、
ドアを閉めたら、
僕は二度とお日様をみなくてもいいね

人が集まる薄暗い酒場
ピカピカのキャデラック
そして地下鉄に乗る人々
混乱して立っている様子は、
雨の中では灰色で、
暗いところでは、
みんな素敵に見えてくる

君がドアを閉めたら、
夜は永遠に続くよ
お日様は外に締め出され、
こんにちはを言えなくなるよ
みんな踊ったりしてとっても楽しそうで、 
僕にもそういうことが起きないかな
って思っても
ドアを閉めたら、
僕は二度とお日様をみなくてもいいね
僕は二度とお日様をみなくてもいいね
(もう一度)
僕は二度とお日様をみなくてもいいね

 <syco訳>

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↑モーリン・タッカーのビデオじゃないけど、雰囲気はタッカーだと思う。

 

🎸🎸🎸

これはキャンプファイヤーとかで歌うような感じね。 ハレルヤ、ハレルヤ、クリシュナ、クリシュナ、クリシュナ、うたいた~い! 

4位 My Sweet Lord / George Harrison (1971)

僕の愛する主よ
僕の主よ
僕の主よ

本当にあなたに会いたい
本当にあなたの傍に居たい
本当にあなたに会いたい
でもそれには長い道のりがある 僕の主よ

  <syco訳>

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The Chiffons の’"He’s so Fine"の盗作だともいわれているけどさ、インチキしてても、この曲が存在することに感謝💛 

🎸🎸🎸

 

私の青春のアコギバンドと言えば、アズテック・カメラ! 

3位 Down the Dip / Aztec Camera  (1983)

僕は愛と美しさの全てを
夜の魂に込めて
そして僕の乗車券をしっかりと握る
愚かさや苦しみも
その乗車券に込められ
僕は君と一緒に急降下するよ

同情したのは事実だけど、僕は疲れた
みんな僕を縛り付けようとする
なぜって、僕は気づいてたように思う
もう手一杯だってことに
そして僕は躓いて転び、君の手を掴み
それすら誰も気づきはしない
痛い腰を上げ
アノラックを着て
こんなものさ、と言いながら

僕は愛と美しさの全てを
夜の魂に込めて
そして僕の乗車券をしっかりと握る
愚かさや苦しみも
その乗車券に込められ
僕は君と一緒に急降下するよ

なぜなら僕は全ての赤と直面してきて、
全てのオレンジを追いかけてきた
そしてブルジョワが繁殖し
みんなは欲の塊となる
そしてあの穏やかな終戦記念日に
僕は天から雨が落ちてくるまで
鎖を引き続けて
彼らが洗い流されるのをみてやる

僕は愛と美しさの全てを
夜の魂に込めて
そして僕の乗車券をしっかりと握る
愚かさや苦しみも
その乗車券に込められ
僕は君と一緒に急降下するよ

<syco訳>

 

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あぁ~~、この初々しさ💛💛💛

 

去年の暮にも、この曲についてエントリーを書いていた…

sycob.hatenablog.com

 

アコギで弾きたい曲 ベストテン 8位ー6位

 

9位から、ずいぶんと日を空けてしまった。 ギターの練習に明け暮れてたわけじゃないのよ。 風邪をひいて寝込んでて、ダメな中年女でした。 何にも練習してないよ~。 娘の彼氏ちゃんがセッションしよう、なんて言ってくれてるのにね~。

 

さてさてアコギやるなら、こんなも歌いたいね。  ブライト・アイズの究極のラブソング。

8位 First Day of my Life / Bright Eyes (2005)

今日が僕が生まれた最初の日
誓っていいい、ドアの前で僕は生まれたんだよ
雨の中外にで出たら、突然すべてが一変した
みんなが浜辺でタオルを広げていた

君が僕が初めて見た顔
君に会う前は何も見えてなかった
ここがどこなのかも、今までどこにいたのかもわからない
でも行きたい場所はわかってる

だから君に伝えておきたいと思う
凄く時間がかかるかも 特に僕はゆっくりだから
でも僕には君が必要だって気づいた
そして思った 家に行っていいかなと

君が一晩中運転したのを憶えている
翌朝ただ僕に会うために
そして僕は奇妙に感じたよ、
全てが変わったって君が言ったとき
たった今目が覚めたみたいって言ったとき

そして君は言った
「今日が私の生まれた日
死ぬ前にあなたに会えてよかった
でも今はどこへ行ってもかまわない
あなたとなら、多分私は幸せだと思う」

じゃぁ、君は僕と居たいんだね
この先どうなるか全く分かんないけど
見守るしかないんだね
でも僕は宝くじなんか買うよりも
地道に働きたいと思っているんだ

今回は違う気がするんだ
何が言いたいかというと
君が僕のことを好きだと真剣に思うんだ

 <Syco訳>

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間奏やエンディングのアルペジオを省けば何となく弾けそうなかんじがする。

🎸🎸🎸

 

シンプルなスタンダードナンバーだけれども詩もメロディもいいこの曲。 アコギで歌うならジョン・レノンのカバーの方が参考になるかな。

7位 Stand by Me / Ben E. King (1961)

夜が来て
辺りは暗くなり
月だけが唯一の灯となる
でも僕は恐れない 恐れはしないとも
君が傍にいる限り だから傍にいて

ダーリン、ダーリン 傍にいて、傍にいて
僕の傍にいて

僕らが見上げる空が
崩れ落ちてきて
山々が砕けて海に流れても
泣きはしない 泣きはしないとも
君が傍にいてくれれば だから傍にいて

ダーリン、ダーリン 傍にいて、傍にいて
僕の傍にいて

僕が困ったときはいつも君が傍にいてくれるかな あぁ、今、ここに来て
傍にいて、傍にいて、傍にいて

ダーリン、ダーリン 傍にいて、傍にいて
僕の傍にいて

<Syco訳>

 

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 レノン・バージョンの方を貼りました。 でも途中からあんまりアコギの音が聞こえなくなり、ブラスとかピアノとかの曲になっちゃってるね。 ヨーコが可愛い💛

🎸🎸🎸

 

これも弾きたい。私の好きなギタリストの一人、ジャック・ホワイトの文部省唱歌。

6位 We're going to be Friends / White Stripes (2001) 

秋が来た 歓声が聞こえる
また学校が始まる チャイムが鳴る
新しい靴 ふさぎ顔で歩く
フェンスを登る 本に鉛筆
僕たちは友達になれる予感がする

僕と歩く スージー・リー
公園を横切り 木の横で
地べたに座って休む
そして集めた虫を観察して
それからまじめに学校に向かう
音も立てずに

そう、僕たちの他に誰もいない
二人っきりで学校へと歩いた
アリや毛虫を捕まえたので
制服は土だらけ
土をはらって、授業が始まる

数字、ひらがな、綴りを習う
名詞 読書 発表会
休み時間に僕たちはボール投げ
授業が始まり 廊下に出て
先生が僕らの背を測り
壁に印をつける

僕たちは時間が経たつのも
まったく気付かず
全ての授業で隣同士に座る
先生は僕の歌声は変だというけど
きみの歌い方は好きだと言う

今夜自分のベッドで僕は夢を見る
おかしな考えが頭の中に浮ぶ
虫やひらがな
明日目が覚めたらきっと
また一緒に学校に行ける
だって僕たちは友達になるような気がするから
<Syco訳>

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ジャック・ホワイトのように弾きたいとはもちろん思ってません! シンプルにコードチェンジさえできれば、いいと思ってます。